1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

商品開発15のヒント!(7/27)

配信日:2010年7月27日

「商品開発・ヒントビット」第34号

1.「コンパチビリティー」他

商品開発・マーケティングのための「小さな・小さなヒント=ヒントビット」です。

皆さんのヒントビットの投稿、コメント歓迎です。

1.コンパチビリティー(両立性)
「小さな車は頑丈に、大きい車は柔らかく」ベンツの商品作り。高級モデル「Sクラス」「Eクラス」では前の部分を壊れやすく、逆に小型の「Aクラス」では車体全体をより頑丈にしている。車の運転手や同乗者を守るだけでなく、衝突相手の車の乗員も守ろうという「コンパチビリティー」(両立性)の思想がある。

2.ラグジャリー
いつもは3足1000円の靴下。誕生日に1足3000円の靴下をもらう。靴の中の感じがいい、靴とフィット。ラグジャリー感覚を感じるには、いつもの3倍の価格の商品を買ってみる経験を。

3.I LOVE ME
自分を大切にする人たちが多くなっている。ストレス解消、自分の時間の確保。自分へのご褒美消費。

4.ベルギーの美術家 パナマレンコの作品から
「飛ぶ」に対して「浮かぶ」。ジュラルミンの飛行機ではなく、鳥のように生身の体で、たおやかに空を飛翔したい。テクノロジーはそうしたプリミティブな欲望を実現できないのだろうか。

5.ラテン型ライフスタイル
年収が低くても、フランス人やイタリア人は3〜4週間のバカンスをとって人生をゆったり楽しんでいる(経済状況から厳しくなっているようですが)。人生を楽しむラテン型ライフスタイルが、ワクワクドキドキ商品作りの原動力。

6.みなさんの生活DELIGHT体験は
季節ごとに、季節に合わせて箸置きを替え、楽しむ。まつもとは、ご飯茶わんを替えて季節を楽しんでいます。

7.生活DELIGHT開発は「こと」開発
大人二人夫婦・休日の朝・どのような「こと」をしたら生活が楽しくなるのか→どんな商品を開発したら。

8.商品の価値とは
消費者はそれぞれ固有の顔、ニーズを持った存在。商品の価値は、顔のある消費者の主観的価値判断である。

9.ヒエラルキー
商品のヒエラルキーは解体され再構築される。車のヒエラルキーは、高価格高級と排気量であった。今は、環境、知的のヒエラルキーが生まれている。ヒエラルキーの解体再構築を。

10.より良き意味を考える
地球の視点から、時代文化の視点から、市民消費社会の視点から、未来の子供の視点から、より良き意味を考えよう。

11.実を考える
実・使用時間、実・使用者、実・使用目的を考えよう。拡げよう。

12.嗜好健康食品を
頭は健康でトライ、舌は嗜好でリピートしてもらえる、嗜好健康食品の開発。

13.複眼ターゲットの開発
祖父母と孫、母と娘、父と男の子、どのような複眼ターゲットが考えられるか。

14.ファースト・ミーツの商品
最初に出会う商品開発を。最初の筆記具、最初のクッキー、最初の化粧品。最後の食事も興味深々です。

15.機能を作用へ
機能はモノ言葉、作用は消費者の言葉。モノ機能を消費者の有用性に変える。

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