1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

新商品開発15のヒント!(11/8)

配信日:2011年11月8日

「新商品開発・ヒントビット」第63号

・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
◆62◆    マツモト・新商品開発ヒントビット
○△63   発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
61▲▼        毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・

11月8日(火)
11月4日(金)5日(土)会津若松「向瀧」で「商品開発車座塾」を開きました。
食品、エンターテイメント、印刷企業などの方々の参加で、意義あるディスカッションが出来ました。私の気づきは4つです。
1.今は時代の分水嶺にあるという認識を強く持つことが大事。今までの階段を継ぎ足しいていくフォー・キャスト発想ではなく、次の頂を目指したバック・キャスト発想が大事になってくる。
2.人口構造の変化、ピラミッド型から釣鐘型への変化によって、市場の重心が変化している。新しい市場へのアプローチが出来ているのか。高齢者市場へのアプローチで成功している企業が生まれているが、まだまだ大手企業は重心の変化を捉えきれていない。
3.成熟をポジティブにとらえる。タイムセービングで早く、便利に対して、タイムコンシューミング、ゆっくり、楽しみながらの発想が重要になっている。
4.また、これからは、売り方開発が、売りモノ開発、売り先開発と同時に重要になる。既存流通依存ではなく、新しい流通、売り方、コミュニケーション開発が求められてくる。
「商品開発車座塾」では、具体的にいろいろな事例をもとに深いディスカッションが出来たと思っています。参加者の創発的な参加に感謝です。

【伝言】
第114回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
11月24日(木)スタートです。
トータル・マーケティングの視点から、商品開発を実践的に深く学ぶ『場』です。利益を生み出す新商品、ニーズ開発、商品コンセプト開発、テスト手法、ネーミング・パッケージング、導入プランづくり、導入後のフォロー。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです。

★新商品開発ヒントビット第63号

第12回「商品開発車座塾」での価値観の変化まつもとメモです。

1.豊かさから幸せへ
豊かさはモノ持ち、どんな高価なものを持っているかが豊かさの表現。幸せは、ヒト持ち、良い家族、よい夫婦、よい仲間をどれだけ持っているか。人の関係をよりよくする提案を。

2.利己的から利他的に
他人のためは自分のため。おすそ分け消費は拡大するのでは。

3.多量生産からカスタマイズへ
スマートフォンの魅力はアプリのカスタマイズではないか。マス・カスタマイズがこれからの商品開発のポイントでは。

4.文明的消費から文化的消費へ
手軽に便利から、感動・愛着消費へ。

5.工業生産物的商品から農産物的商品へ
画一的から、個性・こだわりへ。

6.集中から分散へ
消費者と企業の距離を近付ける。出来立てを消費者に。

7.定住から遊動化へ
家の中、企業の中から、第三の空間へ。スタバは第三の空間の開発で成功。

8.所有からシェアへ
環境問題からも大切なビジネスモデルになる。

9. 単品からシステムへ
ソリューションの時代。健康機器メーカー「タニタ」の社内食堂メニューと体組成計の組み合わせ。

10.機能からDELIGHTへ
生活をより楽しく、愉快にする商品が魅力になる。

11.+α―からマイナスα―へ
シンプルにする。アップルの商品に学ぶ。

12.中央から地方へ
地方が元気にならないと本当の元気にならない。

13.高機能から使い勝手へ
高機能で使いづらい商品より、シンプルで使いやすい商品が魅力になる。取説をなくす。

14.モノづくりからもの語りづくりへ
モノそのものより、モノの開発への想いが大事になってくる。想いが見えるモノ語りづくりを。兵庫県豊岡のお米は、コウノトリを育むために農薬を極力使わないモノ語り。

15.サービスからホスピタリティーへ
ホスピタリティーとは個別対応のサービス。

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