1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

新商品開発15のヒント!(1/9)

配信日:2018年1月9日

「新商品開発・ヒントビット」第195号

・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
100○◆    マツモト・新商品開発ヒントビット
■195○   発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
30▼001        毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・

2018年1月9日(火)
新年あけましておめでとうございます。
2018年日本オリエンテーションにマーケティング豊富な仲間が加わります。
商品開発のセミナー、コンサルティング、カウンセリング、情報発信を充実させていきます。ちょっとご期待ください。

節を作る
新しい年を迎えるということは新しい“節”を作ることです。竹の節は高く伸びるためであり、軽さと強さを併せ持つ理想的な構造です。内容は別として私は75の節があるのかも。ただこの頃はドッグ・イヤー、ウィルス・イヤーなどと言われ、時代の変化のスピードが速くなり、高く伸びること、強くなることが難しくなってきています。日々を充実させて太い、強い“節”を作りたいと思っています。

【伝言】
第144回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー2018年月2月22日スタートです
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー。
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。

★商品開発ヒントビット第195号

2001年、生活者の変化はどの方向に・どこまで来ているのか?のレポート『開発視点30』を作りました。いま読んでみてもヒントになるので取り上げました。今回は「大人市場・大人ライフ後編」です。

1.心地よさ
毎日のくらしの中でのあったかい、軽いなど、着心地、寝心地、座り心地、聞心地。「この世代にとって」フィットする心地よさはもっと微細にフォーカスしなければ見えてこない。不満はないが満足はしていないのでは。

2.コン・パニオン
コンパニオンの原義は共に(con)パンを食べる(panion)人。経験豊かな大人の琴線に触れるためには「ご一緒感」が大事。「お客様の視点になる」というよりは「自分がお客様になった」経験がものを言うのでは?

3.Make Your Dream
これまで夢に見てきたことを現実としてカタチにすること。心の中であたため続けてきた「大人の夢」をかなえる場が求められている。

4.独楽・楽学
「好きだから学ぶ」「楽しいから探求する」。自分の興味・関心から生まれた「楽学」科目を自分のペースで履修するのが大人の学び。

5.快楽的無頼派ライフ
「こうでならなくては。こうしなくては」といったルールに縛られない立場になったのだから、思うままに自由に自分を解放していく生き方もある。美術や習い事、お行儀の良いところばかりがマーケットではない、酒・スポーツカーなど無頼派マーケットも大人の市場。

6.ヨーロピアンライフ
アメリカ的文明生活・商品から、フランス・ドイツ・イタリア・北欧などに代表されるヨーロッパ的文化生活・文化商品へ。保守的・伝統的・重厚・優美が魅力ポイントに。

7.「道」具
日本では花やお茶さえ「道」として極めようとする文化がある。その道の達人がやっている行動や使っている道具にはその道ならではの機能や美しさがあり、使う程に味や愛着のでる逸品がある。日常生活、例えば窓拭き一つのような家事のなかにも「道」はある。生活のさまざまな「道」具が考えられるのでは?

8.異日常
異文化の生活の魅力を体験して取り込むことで、現在の日常生活の楽しみ方・喜びを拡張する。

9.和−機能・風情
かつて日本には日本独自の知恵から生まれた道具・形式が生活に存在していた。和の機能と風情を併せ持つ魅力の開発が大事では。

10.愛着創造システム
「使い続けることで味が出る」「1つ1つ買い揃える」などそのものに対して徐々に愛着を増していくことで価値がでる商品。単に売れれば良いというのではなく関係を作る視点が重要。

11.古級化
「古酒」「古材」「古民家」など「古い」という字が今価値を持ち始めている。3世代を経たものなど時間の育んだ価値が大人ライフを味わい深くするのでは。「老」や「廃」ではなく「古」の価値。

12.アナログ
人間の素の感覚に近いことが心地よさを生んでいる。アナログ的な生命感を有する音・デザイン・感覚・素材が大事になるのでは?

13.過去暦研究
昔していたこと・昔行ったところ・昔使ったモノ・昔楽しかったこと・苦しかったこと。懐かしさが楽しさに変わる。過去歴研究には大人を豊かにする未来市場がある。

14.ルーツ探訪
編み物・音楽・絵などの自分の趣味の本場・ルーツ・憧れの地を訪ね、その空間に触れ自分の趣味に深みを加えたい。オリジナルの持つ本物の文化と歴史が他の亜流を凌駕するマスターピースとして認識される。

15.工芸的工業製品
利便性・機能性重視の工業製品から風合い・遊びを味わう工芸的工業製品へ。そのものの物語価値を楽しめるのが文化商品。

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