1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第207号

配信日:2008年03月04日

第207号
『佐藤可士和の超整理術』『ケータイ"電縁"家族』『経済活性化』『「CONNECTING DOTS」スティーブ・ジョブズの話』『「きれい」と「美しい」の差』

21日続けると習慣になる、とある本に書いてありました。私の習慣化している毎日は、朝5時に起きる、30分のエアロバイク、それに毎日体組成計に乗る、ヨーグルトを食べるが加わりました。
毎日の体組成計はちょっと食べ過ぎ、飲みすぎたかなのチェックとフードバックに役立っています。ヨーグルトは気持ちよいうんちをもたらしてくれています。
一番意義ある習慣は朝の5時起き習慣です。20年近くになり、目覚ましいらずで自然に目が覚めます。2時間の集中した時間は4時間以上の価値があります。
春に向かってのお勧め習慣です。

■『佐藤可士和の超整理術』
★気づき
・マーケティング・ディレクター クライアントの想いを形にする 完成度が高い 状況をダイナミックに的確に捉える 物事の根源を。
・状況把握 リアリティーが重要、微妙なニアンスも。
・視点導入 プライオリティー 因果関係を明確にし、本質を見つける 潜んでいる本質は。
・課題設定 ネガティブを見つける、取り除く。反転させる ポジティブの掘り起こし。
・相手の心の中にイメージを建築する。
・見方 俯瞰する。
・視点開発で迷ったら具体的シーンを思い浮かべてみる。
・思考を情報化する 言語化する 「それってこういうことですか」の仮説を相手にぶつける。
・ミニマル&インパクト。
・問診の仕方 ヒストリーを聞く、トップの想いを聞く。
「佐藤可士和の超整理術」佐藤可士和氏
★ミネラル
 現在話題のアートディレクターのクリエイティブ論です。
プロセス的で、本質的で共感部分が多いです。ぜひ一読を。
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■『ケータイ"電縁"家族』
★気づき
 宮城大専任講師の本江正茂さんと電通大助手の中西泰人さんが、ユニークな実験を始めた。一度も会ったことのない7人が、それぞれの居場所を一日三回、互 いのケータイに自動配信する試みだ。ケータイの普及が家族や人の行動をどう変えるのか探ろうとしている。「Aさんは今、函館にいるんだ。出張かな」。本江 さんは相手の存在が日増しに気にかかってきた。会話を交わしたことはなく、顔も知らないが、「常につながっている」という感覚が家族の様な一体感を醸成す ることに気付いた。血縁でも地縁でもない"電縁"が新しい絆をはぐくむ。
2001.8.21 日経新聞 技術創世記
★ミネラル
 気配を身近に感じることによって他を意識する。面と向かって話すと、ぎこちなくなる親子も携帯で話すと話しやすいと聞きます。携帯は新しい絆づくりの道具です。
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■『経済活性化』
★気づき 
 ライフサイクルマネジメント市場。介護、子育て、教育などのライフサイクルマネジメントにかかわる産業を育成して、高齢化社会の豊かさを実現するインフラを整備することが経済活性化への戦略。
★ミネラル
 ライフサイクルマネジメント市場は面白そうですね。
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■『「CONNECTING DOTS」スティーブ・ジョブズの話』
★気づき
 リード大学は、当時としてはおそらく国内最高水準のカリグラフィ教育を提供する大学でした。キャンパスのそれこそ至るところ、ポスター1枚から戸棚のひ とつひとつに貼るラベルの1枚1枚まで美しい手書きのカリグラフィ(飾り文字)が施されていました。私は退学した身。もう普通のクラスには出なくていい。 そこでとりあえずカリグラフィのクラスをとって、どうやったらそれができるのか勉強してみることに決めたんです。
 セリフをやってサンセリフの書体もやって、あとは活字の組み合わせに応じて字間を調整する手法を学んだり、素晴らしいフォントを実現するためには何が必 要かを学んだり。それは美しく、歴史があり、科学では判別できない微妙なアートの要素を持つ世界で、いざ始めてみると私はすっかり夢中になってしまったん ですね。
 こういったことは、どれも生きていく上で何ら実践の役に立ちそうのないものばかりです。だけど、それから10年経って最初のマッキントッシュ・コンピュータを設計する段になって、この時の経験が丸ごと私の中に蘇ってきたんですね。
で、僕たちはその全てをマックの設計に組み込んだ。そうして完成したのは、美しいフォント機能を備えた世界初のコンピュータでした。
 もし私が大学であのコースひとつ寄り道していなかったら、マックには複数書体も字間調整フォントも入っていなかっただろうし、ウィンドウズはマックの単 なるパクリに過ぎないので、パソコン全体で見回してもそうした機能を備えたパソコンは地上に1台として存在しなかったことになります。
もし私がドロップアウト(退学)していなかったら、あのカリグラフィのクラスにはドロップイン(寄り道)していなかった。
 そして、パソコンには今あるような素晴らしいフォントが搭載されていなかった。
 もちろん大学にいた頃の私には、まだそんな先々のことまで読んで点と点を繋げてみることなんてできませんでしたよ。だけど10年後振り返ってみると、こ れほどまたハッキリクッキリ見えることもないわけで、そこなんだよね。もう一度言います。未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにで きるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。
自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく、そう信じるこ とで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。結果、人と違う道を行くことになってもそれは同じ。信じることで全てのことは、間違い なく変わるんです。
【ジョブズの卒業祝賀スピーチ】2005年6月12日 スタンフォード大学にて
★ミネラル
 寄り道の勧めです。
ドロップアウトとドロップインの入れ子が発展では。このような講演を聞く学生は本当に勇気づけられると思います。またチャレンジの火がつくのでは。
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■『「きれい」と「美しい」の差』
★気づき
 科学的な処理をした材料を使った作品はきれいだ。だが、きれいでしかない。
不純物が混ざった作品はきれいではないかもしれないが、美しい。味である。深みである。「きれい」と「美しい」は結構違う。それが日本の美意識。若い人たちにはそういうものの見方なり感じ方を大切にしろよ、と言っている。
陶芸家 酒井田 柿右衛門  日経新聞 2006.11.24
★ミネラル
 きれいは飽きるのかもしれない。美しいを感じる感性をどう磨くか。

                         日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
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★マイカレンダー 2008年2月18日(月)?3月3日(月)
18日(月)コンサルティング。月曜日のコンサルティングは頭の切り替えが必要です。
19日(火)企業の方が来社。住宅市場の現状と打破について意見交換。

20日(水)評価研究について、客員研究員によるディスカッションを聞く。
21日(木)以前からの胃の痛みのため、内視鏡検査。ちょっと一部をつまんで検査へ。

25日(月)コンサルティング新スタート。テーマ商品の切り口発見。
26日(火)コンサルティング。コンセプトにもとづく商品イメージを煮詰める。

27日(水)28日(木)「商品開発プログラムのたて方36時間セミナー」
コンセプト開発と評価。27日夜は参加者との懇親会。28日夜は「マーケティングだべる会」地方からの方々も参加して、時代の大きな構造的変化、AMERICAN・WAYの衰退、人と物との関係の変化など。話が弾んだ雰囲気が伝えられず残念です。

29日(金)コンサルティング。サービスコンセプト開発。価値観の変化を切り口にしてテーマ開発、コンセプト開発へ。
3日(月)企業訪問。健康テーマで話し合い。社内打ち合わせ。今日は、コンサルティング、HP打ち合わせがキャンセルになって、ちょっとほっとうれしい。


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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第207号 (2008/3/4) (c) 1999 Japan Orientation
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