1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第243号

配信日:2009年09月01日

『「論理」と「倫理」』『商品ライン戦略の基本パターン』『モトローラの改良目標』『ベストインクラス』『あすへの話題』

9月1日(火)
政権交代が起こりました。起こるべくして起こった交代です。
選挙時に成長戦略がテーマになりましたが、工業社会、情報化社会の成長戦略に対して、農業社会的成長戦略が大切では。土地を耕し、種を植え、育み、収穫する。じっくり成長させる成長戦略を考えたいと思っています。

■『「論理」と「倫理」』
★気づき
 資本主義の「論理」は「売れなければならない」。「倫理」は「売れればよいというものではない」。「論理」を超越する「倫理」的を考える。
                                  岩井克人氏

★コメント
 人の暮らしと社会を真に豊かにする発想が重要。社会起業化の役割が大きくなっていくのでは。共生経済の時代です。
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■『商品ライン戦略の基本パターン』
★気づき
1) フルライン戦略
2) マルチライン戦略
3) 限定フルライン戦略
4) コアライン戦略
5) 単品戦略

★コメント
 国内ではフルラインの時代が終わりつつあるのでは。これからはコアライン戦略で強い商品、売り方をしていかなければ勝てないのでは。
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■『モトローラの改良目標』
★気づき
 品質は2年ごとに10倍ずつ改善を。すなわち欠陥は2年ごとに10分の1になる。(毎年欠陥率を前年の32%に減少すべき)
サイクルタイムは1年に50%ずつ短縮されなければならない。
製品の欠陥は現在数PPM(100万分の1)に。顧客の発注から製品出荷までの時間が2年間で平均54日から14日以下に。これは製造時間も含めて。

★コメント
 少し古いメモです。スピード化と効率化はリンクしていかなければいけない。早く、そしてより良くなる。
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■『ベストインクラス』
★気づき
 消費者の求めている品質をベストインクラスで作る。
★コメント
 1位を目指す。1位でなければ意味はなくなる。
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■『あすへの話題』
★気づき
 「オゾン層に空いた穴をどうやって防ぐのか、あなたは知らないでしょう、(中略)砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたは知らないでしょう。どうやって直すかわからないものを壊し続けるのは、もうやめてください。」
1992年国連のリオ環境サミットでのカナダから着た12歳の少女の訴え。
    積水化学工業社長 大久保尚武氏 「あすへの話題」から 日経新聞2005.9.30

★コメント
 深い問いかけです。直線的ではなくスパイラル(ハッチバック方式かもしれません)の進化を考えていかなければ。

                     日本オリエンテーション主宰 松本勝英


【マイカレンダー】2009年8月18日(火)〜8月31日(月)
コンサルティング、おいしさだべる会、企業の人たちとディスカッションと食事会、名古屋出張、健康診断、発熱で1日休み。インフルエンザではなく、ほっとしました。

土日朝一映画
「ポー川のひかり」
「木靴の樹」のオルミ監督の作品。ポー川の村人との交流を通して、ポー川のゆったり感のある風景が大変美しかった。人としての生き方を感じました。お勧めです。
「重力ピエロ」
原作伊坂幸太郎の「重力ピエロ」の映画化です。
ミステリーだと思って見ていたら、すーっと家族の絆の映画になっていた。兄と弟の接着役の父親(小日向文世)がいぶし銀で魅力的でした。お勧めです。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第243号(2009/9/1) (c) 1999Japan Orientation
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