1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第245号

配信日:2009年10月06日

『ロングブランドへの育成』『ヒューマンウエア型商品』『触覚』『自動車産業における経験曲線カーブ』『日本の心の発信』

10月6日(火)
トルコから今日帰ってきました。東洋と西洋の融合。古いトルコと新しいトルコの融合。イスラムを日本人として感じる。
私のまあるい頭の形と、トルコ人の頭の形が同じような形をしていることに共感。

■『ロングブランドへの育成』
★気づき
 勝ち続けるブランド創造とは
1)ブランド力とは→売れ続ける力
2)顧客の創造→顧客の継続的使用→顧客の囲い込み
 ・顧客がどういう人で・なにを望んでいるか・商品をどう理解しているか
 (CVSの動きは不特定多数者を特定者として囲い込む動きでは)
3)意味のある差別化
4)一貫性のある消費者の追求
 満足度、失望させない
5)商品を継続的にアピール
 情報と使い勝手でもう一度買いたいと思うようになっているのか。
                        商品開発大全セミナーより

★コメント
 既存商品の活性が重要なテーマになってきています。強者を真の強者(マーケットサイズ大×成長率大)化する、そしてあの商品なら...だ、という神話化を図っていくことが重要です。
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■『ヒューマンウエア型商品』
★気づき
 自己の真の姿を発見させ、真の自己実現とはなにかを問いかけるソフトウエアを概念として包含する商品がヒューマンウエア型商品。

★コメント
 生活者としての自己投影型商品が求められています。自己投影の物語をどう作るかが成功のポイントです。自分にとっていいこと、社会にとっていいことの両立の物語を作りたいですね。
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■『触覚』
★気づき
 視覚に対して触覚だけで感じることによって、視覚よりもよりよく観ることができる。盲人が触覚によってよりよく社会を理解できている。

★コメント
 五感を働かせることも重要ですが、五感を閉じてみることによる感じる感性も大切では。目を閉じてみる=想像を拡げる、肌で感じる・聴く、音に触るなど、五感を磨くには重要では。
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■『自動車産業における経験曲線カーブ』
★気づき
 乗用車は経験的に販売台数が月間5,000台(年間60,000台)を超えると加速度的に租利益が増える。3,000台と6,000台とは租利益は2倍ではなく数倍に膨らむ。

★コメント
 操業率が70%の時の租利益はどうなるのか。多量の魅力と多量の苦難。下降時代の利益の上げ方を考えなければ。
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■『日本の心の発信』
★気づき
 「うつ」とは空洞。古来神聖なものが宿るとされた「うつ」。三宅一生の近作「A-POC」は、折口信夫が作った言葉「うつはた」で、一枚の布を神の着衣とした伝統にこと寄せ、一本の糸から折った一枚の布でさまざまな形を「間」「うつ」「見立て」「もどき」として見立てた。

★コメント
 日本人の心は文化であり、世界へ発信できる日本独創です。深めていかなければ。

                   日本オリエンテーション主宰 松本勝英

【マイカレンダー】2009年9月15日(火)〜10月5日(月)
15日(火)商品開発大全セミナー。企画提案型研究所・者としてのマーケティング発想について。参加者とのディスカッションも活発で楽しかったです。楽しいセミナーはいいですね。
16日(水)から18日(金)関西へ。仕事と、企業の方々といろいろな話をしてきました。「マーケティングだべる会−関西版」にも出席。後半ちょっと体調を崩しパワーは少し足りなかったかも。

21日(月)23日(水)は出社。内部仕事の片づけ。
22日(火)4歳の孫と真鶴半島へ。イカの塩辛が好物だと聞き、味おませが進んでいるのではと感じました。
24日(木)社内教育の打ち合わせ。セミナー打ち合わせ。27日からのトルコ旅行戦略会議。
27日(日)トルコへ。
10月6日(火)トルコより帰国。

土・日朝一番一人で映画を見る
「20世紀少年−最終章 ぼくらの旗」
ケンジの再登場。カンナ、ユキジ、ケンジの姉のキリコそしてオッチョなど身を隠していた仲間たちが揃い、「よげんの書」の過去が浮かび上がる。原作にはない結末であったが、映画としてみるとなかなかな結末でした。原作を読んでいない人には人間関係がよくのみ込めないかも。おもしろかったです。
「サブウェイ123」
ニューヨークの地下鉄123の乗っ取り。地下鉄とニューヨークがスピードを加速し緊張感を最大化した。デンゼル・ワシントン(地下鉄職員)とジョン・トラヴォルタ(乗っ取りのリーダー)のやり取りは絶妙のテンポで、2人がいなければこの映画は成り立たない。最後の2人のやり取りが男を感じさせます。大変おもしろかったです。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第245号(2009/10/6) (c) 1999Japan Orientation
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