1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・商品開発ミネラル」

【マツモト・商品開発ミネラル】第266号

配信日:2010年8月3日

8月3日(火)
猛暑、暑いではなく熱いですね。体も頭も日射病にならないようにお気を付けください。
世界各地で異常気象が渦巻いている。ロシアの猛暑、ヨーロッパの猛暑、中国南部の水害、南米の大雪・吹雪など。異常気象が不透明・不安定な世界景気にどのような影響を与えるかちょっと気になっています。
ツイッターも再開しました。 http://twitter.com/katsu1970
マーケティング、商品開発、生活、食、映画、本などについてつぶやいています。
最新のツイッター
・日傘で通勤・「ゲゲゲの女房」は戦後の昭和史・都内最高齢者がどこにいるのか・映画「ぼくのエリ」をみて大感動・セミナーでは枕の話、などなど。

■『異端の美しさ感じ取る』
★気づき
 岡本太郎は日本列島のあちこちに旅をし、東北と沖縄に、いわゆる日本の美といわれるものとは全く異なったダイナミックな美の世界を見出しています。下北半島・恐山のイタコについて、「目の見えない障害者として差別されている。にもかかわらず、1年にたった数日だけ、あの世からの消息を伝える聖なる役割を持った聖なる人として迎えられる」といっています。
 そこでは、聖俗二つの極が入れ替わるんですね。異形の体がもっている聖なる力とか、普通の人が届くことのできない世界に突き出していく身体の力。そうしたものを我々は今、どこかで否定しようとしているのではないか。人間のもっている幅や多様性が、均質化を求める時代の暴力によってどんどん窮屈に狭められていく。
東北芸術工科大学大学院長 赤坂憲雄氏 読売新聞 2007.8.15

★コメント
 みなさんはどのように感じますか。
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■『女子高校生』
★気づき
 植民地プラハのカフカの「雑種」という寓話。
話し手が飼っている動物は、半ば猫で半ば羊で、犬にもなりたがっている奇妙な動物。2種類、3種類の「胸さわぎ」で胸が張り裂けそうになっている。女子高校生はこの「雑種」では。

★コメント
 いろいろな生活モードに気軽に変身している女子高校生。ある時は清純な女子高校生、ある時は親を殺したいと思う女子高校生、ある時は良い母親になりたいと思う女子高校生。
昔CVSで「毎日の私」というテーマの低価格化粧品の企画をしたことがありました。
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■『「400年周期」で動く歴史』
★気づき
 日本の歴史を大きく見ると400年をひとつの周期として動いているのでは。400年前、関ヶ原の合戦が終わって戦国から江戸へ。400年位で一巡するような興隆と円熟、そして衰退と精算。いま日本人の心は倦(う)み疲れ、専ら「安定」と「癒し」を求めている。

★コメント
 いま大きな分かれ道に来ている。人間存在欲求を見直す、ヒューマンな生き方を再発見する時では。新しいヒューマンルネッサンスを起こそう。
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■『物語を売れ』
★気づき
 レトロ・プロダクト(昔ながらの製品)。放し飼いのたまご。
ストーリーに15〜20%の価値を上乗せ。ストーリーや物語は人の頭に働きかけるのでなく、心に働きかける。

★コメント
 美味しい食べ物に、美味しい情報を乗っける。モノ価値と情報価値の重要度、ウエイトが変化してきている。
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■『消費者4つのタイプ』
★気づき
 消費者4つのタイプ
・新しいもの好きの、直観型。
・商品の論理的説明を重視する、思考型。
・専門家の第三者的評価に左右される、感情型。
・事実を重視する、推測型。
「ユニーク・ポジショニング」(ダイヤモンド社)

★コメント
 今の消費者は商品に対する無関心派が多くなり、この4つのタイプに属さない消費者が増えているのでは。無関心が消費を減退させ、クリエイティブを衰退させるのでは。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

【マイカレンダー】2010年7月20日(火)〜8月2日(月)
20日(火)企業の人と打ち合わせランチ。美味しいうなぎでしたが、話の方に意識が行き、美味しさ満足までちょっと。午後コンサルティング。気付きから、新しい切り口の発見。食の成熟化を感じます。
21日(水)22日(木)第106回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー。コンセプト開発と評価の仕組み。21日セミナー終了後懇親会。参加者の方から、まつもとさんは父親に体型、話し方もそっくりだと言われびっくり、似た人は3人いるとよく言われますが、その1人では。

23日(金)商品開発マネージメントシステムの開発会社の人の話を聞く。夜は、元インターンだった人が来社。医者になるために医学部受験をするとの話を聞く。がんばれ。
26(月)コンサルティング。時代・市場の潮流を捉えた研究テーマの開発。

27日(火)コンサルティング。想いづくり、商品コンセプト、味覚コンセプト、味開発など。
28日(水)企業の人が相談で来社。新商品のマーケティング展開で意見交換。午後、コンサルティング。まとめ案作り。夕方から、2企業の研究所のフリーディスカッションに。
29日(木)30日(金)第3回「商品コンセプト塾」セミナー。歯磨きのコンセプト開発の演習など。

土日朝一番で映画を見る
「ぼくのエリ 200歳の少女」監督:トーマス・アルフレッドソン 出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション
雪の中、12歳の孤独な少年と12歳のヴァンパイアの少女との出会いと初恋の物語。少年とヴァンパイアの少女が心を許し合っていく様が、純粋で感動。北欧の雪の森、雪の街のなかの静寂な物語が心に響きます。お勧めです。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第266号(2010/8/3) (c) 1999Japan Orientation
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