1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第290号

配信日:2011年7月5日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第290号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『距離を常に更新』
      『商品の関与度を高めるには』
      『武士道』
      『マルチカルチャー』
      『「情報爆発」への対応急げ』

◇伝言
第112回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
8月25日(木)スタートです。
<顧客創造型新商品開発>をめざす"これから"の新・商品開発セミナー
商品開発を実践的に、深く学ぶ『場』です。

7月5日(火)
今年は長期夏休み計画。裏磐梯で暮らしてみようかな。自然の中で生活ができるかちょっと不安。映画館と飲み屋がないとさびしい。本を読んで、釣りでもしよう。

■『距離を常に更新』
★気づき
 「デジタル時代は代替商品がたくさんあり、一つの分野に登り口が多数ある。どっちの登り口を選ぶのが正解なのか、目利きが重要だ。総花ではなく、自社が社会に貢献できる価値を見極めて集中投資し、ヒット商品を生み出すことが収益力につながる。しかも経営スピードが重要だ。シャープは液晶、松下はプラズマで勝ち組だが、SED(表面電界ディスプレー)やリアプロジェクションテレビとの競合もあるし、デジタル時代の勝者が明日も勝者かどうかわからない。市場という「現場」と、自分たちの力という「現実」の距離をどう詰めるかが重要だ。今は現場がわかっていても、明日や明後日になれば状況が変わっている。距離を常に更新できるかどうかが勝負。
TDK社長 沢部肇
日経新聞2005.11.9

★コメント
 相対的経営スピードの低下に気づかないことが多い。スピード経営だと思っていたが、競合他社のスピードが勝っていれば、相対的スピードの低下をまねいていることになる。広く見ていかなければ。
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■『商品の関与度を高めるには』
★気づき
 商品の関与度を高めるには スポンサーシップマーケティング。ターゲット、重要顧客、の関与度が高いことに関するスポンサー活動をする。同じ価値観を共有していること、だから私たちのブランドに共有してくれるように。レブロンが乳ガンのスポンサーに。バーベキュー関連商品企業による、バーベキュープログラムなどなど。
「ネクスト・エコノミー」Elliott Ettenberg 著

★コメント
 商品に対する関与度、選択力が低下してきている。関与度を高める方法として効果があるのでは。問題は何をテーマにするかです。
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■『武士道』
★気づき
 ダンディズムは武士道の中に見つけることができる。もともとは戦士のルールだったものが、平安の続く江戸時代に儒教や仏教、神道などの影響が加わり、治者の心得になったのが武士道。
今こそ求められる武士道精神トップ5
1.剛直の精神:いかなる状況でも、自分の意見を言える態度。これを抜きにして武士道は語れない。企業の不正を自浄するためにも、気骨のある人間の存在が重要になる。
2.冷静で客観的な判断力:武士道とは何か、と武士は常に考えてきた。それを「武士道の吟味」というが、現代でも、自分が何をなすべきなのかをじっくり考えることが大切。そうしてはじめて適切な行動がとれる。
3.誠:自分がなすべきことを行動に移す際に必要な心の態度。欲望やよこしまな部分があると、判断にくもりがかかる。「外に飾りなく、身に私を構えず」
4.恥を知り、名を重んじる:恥といえば、世間体を気にすることという意味で使われがちだが、本来は、自分の心に恥じる意味もある。武士道の生き方から外れないための監視役。
5.「もののあはれ」を知る:鉄石のような精神を持ちながら、人間の弱さ、心の機微を知って、真の剛直を持つことができる。
国際日本文化研究センター 笠谷和比古教授
読売新聞2005.4.30

★コメント
 小さくても武士道的精神を持っていたいですね。
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■『マルチカルチャー』
★気づき
 インターネットの普及などで居ながらにして異文化にふれあえるマルチカルチャーの時代。アウトサイダーでグローバルな経験を持つ日本人が、日産の改革を行う最適な人材だったのでは。アウトサイダーであることが資産である。
日産自動車 ゴーン社長
日経産業2003.10.16

★コメント
 多様性が力になるのでは。金太郎飴にならないよう、心しなければ。
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■『「情報爆発」への対応急げ』
★気づき
 近年、ネットワーク社会の進展で、人間の処理能力を超えて情報が流通する「情報爆発」が起こり、様々な問題が発生している。まず、巨大な情報空間から必要な情報を探し出すのに膨大な時間がとられること。的確な情報を引き出す技術が必要である。また、毎日膨大なメールの処理に追われている現状を考えると、電子メールに代替するコミュニケーションツールの開発も急務。そして、システム維持管理の観点からは、膨大な情報量を管理しきれる人材の不足によるシステム管理の危機が予想できる。さらに、情報格差の問題もより深刻化し、従来とは異なる対話形式のシステムを持つ対話エンジンが求められる。この問題の根本的な解決のためにはITを社会的基盤としてバンドル(bundle)化し、社会科学と先端的情報科学が相互に働きかけなければならない。
日経新聞2006.7.27

★コメント
 そろそろ新しいネット環境が求められているのでは。情報は何のためにあるのかを考えてみることが必要では。
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◆土日朝一番の映画
「スーパーエイト」J・Jエイブラムス監督・脚本・製作
映画としては「ET」、「未知との遭遇」を超えられなかったのでは。だけど面白かった。
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「光のほうへ」トマス・ヴィンターベア監督 キャスト ヤコブ・セーダーグレン ペーター・プラウボー
愛を知らない兄弟の悲しい物語。愛されることもなく愛するすべを知らない兄弟。弟の子供マーティンが希望をもたらせてくれる。デンマーク コペンハーゲンのバックの陰影が素晴らしい。
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日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第290号(2011/7/5) (c) 1999Japan Orientation
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