1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第320号

配信日:2012年9月18日

‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第320号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『ポスト成長の夜明け すべて将来世代のために』
      『子供という集団の自傷行為』
      『尖った車をどうつくるか』
      『漂泊する人やモノ』
      『「進歩」疑うのが本来の保守の姿』

◇伝言
第14回「商品開発車座塾」10月26日(金)27日(土)
時代の変化とイノベーションを考える、1泊2日の合宿です。業界の垣根を越えた「触発の場」です。
第119回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
11月8日(木)スタートです。<顧客創造型新商品開発>をめざす"これから"の新・商品開発セミナー商品開発を実践的に、深く学ぶ『場』です。時代・市場・生活価値観の変化を引き抜き(マーケティング・センスアップ)、魅力的コンセプト開発(思考体力)を身につける6日間36時間のセミナーです。
「学び合いの場」10月11月の予定
参加者の触発の『場』です。皆さんの体験をもとに、新しいクリエーションを起こしていきたいと思っています。初めての方もぜひご参加を。
『感動体験開発』10月2日(火)
『美・エステティックマーケティングと商品開発』10月23日(火)
『美味しさイノベーション2』11月5日(月)
『ボクシングの魅力発見2』11月20日(火)予定

時間:19:00〜21:00(終了予定、延長あり)
会場:日本オリエンテーション事務所
参加費:1,000円(サンドイッチ、飲料付き)
申し込みは office@jorien.com

2012年9月18日(火)
 猛暑、残暑、ベトナム南北鉄道の旅などで、自律神経のバランスが崩れた。冷たいものの取りすぎも原因かもしれない。体を動かし、汗をかく、私の場合は毎日のエアロバイクを続ける。
9月15日(土)から始めた1ヶ月の禁酒を達成し、10月15日に美味しいお酒を飲む。
今日は、私の古希の祝いを兼ねて、心友が新蕎麦を打って食べさせてくれる会があります。ハノイからの帰りに知り合った、ベトナムの青年も参加します。 遊び・学び・働く、を続ける。

■『ポスト成長の夜明け すべて将来世代のために』
★気づき
 先進国の『成長の時代』が終わる。日米欧の財政赤字は、成長を無理に追い求めたつけ。ポスト成長の環境に適応した草食系の若者は、経済成長をしないで、巨額の財政赤字を処理しつつ、急激に進む少子高齢化を乗り切っていけるか。『ゼロ成長への適応』と『成長への努力』を同時に達成、将来世界のことを考えて「持続可能制」を、財政支出や金融拡大に頼った『成長の粉飾』はもうしない。社会保障と税の一体改革で、成熟社会の基盤をつくる。自然エネルギーを発展させ、環境重視の経済に組み替える。
朝日新聞社説2012.1.1

★コメント
 社会、家族、個人の幸せを追求する、脱成長社会を考える。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『子供という集団の自傷行為』
★気づき
 いじめはリストカットと同じ、"子供という集団の自傷行為"なのである。いじめる側もいじめられる側も、子供たちはその終わりのない競争原理と抑圧の中で疲れきっている。受験管理教育という名の"強制収容所"の密室で喘ぎ、心が病み、歪み、いじめ合うことでガスを抜くという自傷行為が繰り返されている。
写真家 作家 藤原新也氏
朝日新聞2006.11.20

★コメント
 密室からの解放が、いじめから解き放つチャンスになるのでは。開いている社会、学校とは、考えてみたい。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『尖った車をどうつくるか』
★気づき
ホンダ社長伊東孝紳氏 尖った車をどうつくるか 権限集中、個性を貫く。
各地の責任者の意見、顔を立てる開発陣がご用聞き、よってたかって丸くなる。環境、安全を重視し、個性を際立たせる、象徴としてスポーティーさを強く打ち出す新商品化開発の権限を、本田技術研究所から本社へ。新興国では自分たちの車が欲しいへ 中国に食い込んでいく真摯な姿勢で日産の方が先。中国人の欲しがる商品を、中国の部品を使い、中国人が中心になってつくる。リッター30キロのダイハツに脱帽。
日経新聞2012.1.1 戦略そこが知りたい

★コメント
 核のターゲットを設定し、核のターゲットに、この商品「が」欲しいをつくる。核ができたら、周辺ターゲットにドミノで広げる。小さなサクセスがこれからの成功のポイント。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『漂泊する人やモノ』
★気づき
グローバル化の進展で、ますます世界が狭くなり、移動しながら仕事をする人間も多い昨今だが、店もまた移動している。東京・青山では「コムデギャルソン」が一ヶ月限定の「プレイボックス」を開店し、ニューヨークでは「ユニクロ」が本格オープン前に「コンテナストア」で話題を集めた。定所の店にはいつでも買えるという安心感があるが、期間限定の店舗であれば刹那的に駆り立てられるように何かを買ってしまうことがありえる。「トレンドウォッチング・ドットコム」が「一過性消費者」と名付けた、今だけに満足を求める消費者が増えている。
日経新聞2006.11.10

★コメント
 定住、安定の社会から、遊動、好奇心の社会へ変化している。一過性消費者は通販で広がっている。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『「進歩」疑うのが本来の保守の姿』
★気づき
1.「開かれた保守主義」
安倍氏(自民党総裁候補)の言う「保守主義」にはかなりアメリカ的発想が混在している。欧州の保守主義はフランス革命への反動であり、物事を理性的に設計しての進歩を疑う。むしろ、理性を越えて長年守られてきた伝統の中にこそ知恵が有るという考え方。一方で米国の保守主義は自力で人生を切り開く個人の力を核としたもの。理性や技術の力を以て絶えざる革新、創造的破壊を是とする考え方である。欧州保守的な見地からは、これは個人主義的な自由主義となる。
2.「本来の」保守主義
米国型保守主義は、欧州の王侯貴族・特権階級を否定し、分離独立を果たした歴史に起因する。一方で日本は歴史的連続性の中で緩やかな君主制を維持してきた国。タイプとしては英国に近く、欧州型保守主義の方が相性も良いと考えられる。
3.愛国心の強調
進歩主義を謳う米国型保守主義と歴史・伝統の尊重を旨とする欧州型保守主義は背反するものであり、矛盾している。その要因は二つ。一つは敗戦。米国による占領で日本の精神的伝統が表舞台から排除されたこと。根本には日本的な精神を残しながら米国型近代的自由民主主義国家を作ったために、矛盾の二重構造が生まれてしまった。もう一点は戦後に冷戦が重なったこと。民主主義社会主義の対立によって、社会主義に反対する立場が保守だと見なされてしまった。
4.日本の保守の今後
文化的歴史的伝統の上に立って、日本型の民主主義や政治文化、市場経済や地域社会を構築していくこと。政治の基本的枠組みに関しては米国協調路線で構わないが、その奥の国民精神の独自性を見失ってはならない。
京都大学教授 佐伯啓思氏
朝日新聞2006.9.27

★コメント
 保守再編が進もうとしている。保守とは何かを考えるヒントになるのでは。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

◆土日朝一番の映画
この1ヶ月映画を見ていない。ストレスが溜まってしまった。今週は、映画見歩きをしたいと思っています。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

■■■.......................................................................................‥‥・・
■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第320号(2012/9/18) (c) 1999Japan Orientation
・‥‥.......................................................................................‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル