1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第329号

配信日:2013年2月5日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第329号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『共有財産の精神に返れ』
      『個も組織も』
      『知ってるつもり−薄れる感動、演出過激』
      『スローシティー』
      『旧暦こそ人間のリズム』

<伝言>
第122回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2013年4月18日(木)スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。
<顧客創造型新商品開発>をめざす"これから"の新・商品開発セミナー
商品開発を実践的に、深く学ぶ『場』です。
時代・市場・生活価値観の変化を引き抜き(マーケティング・センスアップ)、魅力的コンセプト開発(思考体力)を身につける6日間36時間のセミナーです。

2013年2月5日(火)
今年は、日本とアジアで仕事をしていきます。
日本では、「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナーをよりよいセミナーにしていくこと、顧客創造型商品開発、これからの商品開発のシステム・イノベーションのコンサルティング、企業の商品開発課題解決の商品開発カウンセリング、商品開発のレベルアップと新風を吹き込む商品開発社内教育にチャレンジしていきます。
アジアでは、アジアのビジネスマンによるマーケティングを語る「場」づくりとアジアブランドの開発を考えていきたいと思っています。まずは、ベトナムからスタートしたいと計画中です。日経企業、ベトナム企業ASEANの企業など、ベトナムで活動している人たちとネットワークを作ろうと考えています。

■『共有財産の精神に返れ』
★気づき
 所有権ははっきりしないが、皆の共有財産として何百年も管理されてきた存在をコモンズと呼ぶ。入会地が代表的だが、日本に限らず世界中にあるという。コモンズの重要性は、皆が使えるということにより、自分たちの共有財産として大事にしようという心を育むことにあります。パブリックの精神がそこに生まれる。企業、行政の不正行為やモラルの崩壊が起き、日本社会にゆがみが生じているのは、コモンズの考え方が失われたことに問題の根がある。コモンズが代表する社会的共通資本の中でも医療と教育が最も重要な柱だ。
東京大学 宇沢弘文 名誉教授
日経新聞2007.03.28

★コメント
 コモンズ・マーケティングとは?消費者マーケティング、企業マーケティングに対してカウンター的なマーケティングが考えられないか。
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■『個も組織も』
★気づき
 何が人を驚かせ、面白がらせるのかを感じられるのは少数の特別な感性を持つ人だけなので、この力がとても大きい。その意味では一般の製造業と違う部分があるかもしれない。 ただ、プログラムを作って商品化するには、たくさんの人間でトラブルや問題点を一つひとつ潰す地味な仕事も重要だ。個と組織の力の両方がなければ面白いゲームは生まれない。
任天堂社長 岩田 聡氏
朝日新聞2008.01.04

★コメント
 イノベーションのための、個と組織のあり方では。変化の芽を引き抜く力を持った個(変な人)と実体化するための組織(普通の人)の橋渡しがポイント。オーナー企業はオーナーがその橋渡しをしているが、そうでない企業は、イノベーション・リーダーの役割が重要。
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■『知ってるつもり−薄れる感動、演出過激』
★気づき
 近年の「感動」は、誰も知らない穴場で一人感じるものではなく、ブログなどの旅行記に触発され追体験するものとなっている。ネットで他人の経験・感想を読み、自分も体験した気になる「ネット既視感」が広がりの表れである。知識に関しても同様で、深く知ろうとせず浅い理解で満足する学生が多い。

★コメント
 情報の過剰が感動を薄める。生の情報を探索しに行こう。自然、海外、街場の中から感動と出会おう。深さのあるT型人間になろう。
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■『スローシティー』
★気づき
 ほどよい大きさの街、人と人との交流、会話、農家の知恵、職人の技、食文化、信仰といったものが守られている。「ないものねだりからあるもの探し」
島村菜津 ノンフィクション作家

★コメント
 地域の再生は「あるもの探し」がポイント。徳島県勝浦郡上勝町の葉っぱビジネスなど典型的な成功例では。
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■『旧暦こそ人間のリズム』
★気づき
 旧暦は月と太陽の動きを取り入れた太陰太陽暦。新暦(太陽暦)より一か月以上遅くなることが多い。
新暦1月7日の春の七草や3月3日の桃の節句では、セリやナズナは姿を見せず、桃も咲かない。七夕も新暦7月7日は梅雨時で、織姫と彦星の年に一度の逢瀬もなかなか見えない。旧暦だと、こうした自然の姿と重なる。「骨、脳、肺。人間の体を表す漢字に"月"が多いのも、生理のリズムが月の周期と同じであるのも、旧暦が人間のリズムに合っているのを示している。」
建築家 松村賢治氏
朝日新聞 2007.04.10

★コメント
 自然のリズム、生命のリズムを大切にしたい。私の家ではムーン・カレンダーを使っています。
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◆土日朝一番の映画
「塀の中のジュリアスシーザー」監督;パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟、キャストはみな個性的。
刑務所の中での囚人による、ジュリアスシーザーの芝居。
オーディション、練習場面から上演のプロセス。白黒とカラーの映像。最後は達成の満足と感動。ちょっと居眠りしてしまい、追っかけるのが大変。地味な映画ですが深かった。もう一度見に行こうと思っています。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第329号(2013/2/5) (c) 1999Japan Orientation
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