1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第397号

配信日:2016年4月12日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第397号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『「へん」とは』
      『学ぶ』
      『“Fail faster, succeed sooner”』
      『無意識』
      『コミュニティシップ』

<伝言>
第135回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
4月21日スタート
★商品開発プロになるための実践練習場です
★“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ
★好奇心に火をつけるセミナーです
商品開発カウンセリング−新しい風を吹かせる「場」です
商品開発社内教育−発想刺激の「場」です

2016年4月12日(火)
3月27日(日)から4月10日(日)までホーチミン、ハノイ、ダナンに行ってきました。
よく話し、よく飲み、よく食べた13日間でした。
この13日間で感じたこと
1.製造の時代から営業の時代、そしてマーケティングの時代へ
モノを安く作ることはクリアーしつつある。品質の管理はまだかな?
そろそろ、営業の生産性を高め、営業力を強くした企業が伸びて行く。
価値を創造するマーケティングの時代を考えている人たちも出てきている。
2.起業力が盛ん
私が接している人達が、日本に留学した人達が多いせいもあるが、起業の意識が高い。いろいろ起業案を考え、リーン・スタートアップ的考えで仮説・検証・再仮説のスパイラルを実施していこうと考えている。よいことだと思います。
3.問題点としては
信頼という概念があまりない。国、役人への信頼感が低い、仲間を信頼しない、自分一人でやろうとしていて、チームワーク力が低い、信頼してチームが出来ている起業は成功している。早く行くには一人でも良いが、成功するにはチームで進むという話をしています。

■『「へん」とは』
★気づき
 「へん」とはニュートラルな状態。「へん」はたやすく「へんじゃない」に変わる。「へん」と「へんじゃない」は多数決によって決まる。「へんなものだから無視してもいい」になる。「へん」という「もう1つ別の立場」を排除してしまう。「へんじゃない」の多数派を代表するものが「常識」。「へん」はひっくり返す、「へん」とは「テコの視点」、テコによって動かされるものは「硬直して古くなった多数派の常識=へんじゃない」

★コメント
 「へん」がイノベーションを生み出す。「へん」を認める。「へん」を組織の中に取り込む、「へん」を好きになろう。

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■『学ぶ』
★気づき
 「学ぶ」という行為を「探索、把握、共有」というシンプルな3要素に分けて考えることを勧める。
心理学者ハワード・ガードナーの言う「サーチライト・インテリジェンス」がますます必要になっている。すなわち、点在する人やアイデアの間に、他者には見えないつながりを見出す能力だ。次に来るものを予測して、新たな未来で成功するためには、十分な情報に基づく視点がより重要になる。
探索、把握、共有…最高のリーダーが実践する3つの学習プロセス
HBR2016年01月22日ケネト・ミッケルセン、ハロルド・ジャーキ

★コメント
 右脳で気づく、左脳に溜まって行く、外からの刺激で無意識の情報が飛び出す、異質な情報と結びつき新しい情報が生まれる。

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■『“Fail faster, succeed sooner”』
★気づき
 これは「いろいろなことを試しながら、早めに多くの(致命的でない)失敗をし、結果を振り返りながらプロジェクトを進めていけば、結果として早く成功できる」と解釈できる。クリエイティブなデザイン・プロセスで有名なIDEOの創業者である、デイビット・ケリーが有名にした言葉である。

★コメント
 ベトナムの起業家によく話しています。取れるリスクをとる、出来れば小さな失敗をする、失敗を次の経験にする。若い時に失敗の経験を持つことは成功のもと。

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■『無意識』
★気づき
 1日の行動の9割は無意識でやっている ダイドードリンコが行なった自販機利用時の視線解析は、まさにそのことを裏付けている。彼らは自販機利用時の消費者の視線解析を行い、自販機に向き合った際に、最初にお金の投入口、次にその横、左下に陳列されている商品から順番に見ていくことを発見した。そして、主力製品のレイアウトを左下に変えることによって売り上げをアップしたという。
「企業の存在価値は顧客の『脳』を満足させること」

★コメント
 選択とは、無意識で行われている。調査は選択の跡づけを調べているのでは。
無意識の選択を研究してみる。「心脳マーケティング」ジェラルド・ザルトマン著は、顧客の無意識を解き明かす本である。ぜひ一読を。

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■『コミュニティシップ』
★気づき
 いま、リーダーシップより「コミュニティシップ」が重要である
ネットワークは人をつなぐためのもの、コミュニティはメンバーをケアするためのものである。昨今、人々はリーダーシップの在り方をあれこれ論じ立ててばかりいるが、より重要なのは「コミュニティシップ」である。優秀なリーダーは組織にコミュニティ意識を醸成し促進する。そのためには現場に関与するハンズオン型のマネジメントが必要だ。マネジャーは個々人のリーダーシップの枠を超え、優れた組織が集団として有する性質について理解しなければならない。

★コメント
 信頼関係を気づくこと、自分を偽らない、自分を信頼する、そして人を信頼する。
コミニティシップは信頼から生まれる。

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
このごろ映画を見ていない。困ったことだ。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第397号(2016/4/12) (c) 1999Japan Orientation
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