1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第401号

配信日:2016年6月21日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第401号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『石油の起源 無機起源か有機成因か』
      『組織は石垣である』
      『温活』
      『耐性菌』
      『「文化開発」で新たな市場を作れ』

<伝言>
第136回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
“変化はチャンス−変化に気づく力と、本質を引き抜く力を強くしよう”
7月7日スタート
★商品開発プロになるための実践練習場です
★“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ
★好奇心に火をつけるセミナーです
商品開発カウンセリング−新しい風を吹かせる「場」です
商品開発社内教育−発想刺激の「場」です

2016年6月21日(火)ホーチミンで書いています。
中にいると新しい刺激がありません−国内、会社の中、既存の中。外に出て、五感−みる、きく、かぐ、さわる、ためしてみることによって触発され、新しい自分が浮き出てくる。
昨日は、日本に留学したベトナム人に、ナンバーワンになれというセミナーをしました。聞いている人たちの眼が違います。好奇心に燃えた眼です。講演をしながら、私も新しい自分を発見しました。出会いに感謝です。知らない世界に行こう。セミナー終了後、女性も含めてみんなでよく話し、よく食べ、よく飲み、楽しかった。

■『石油の起源 無機起源か有機成因か』
★気づき
 石油は太古の植物や微生物などの死骸が海や湖の底に積もり、長い年月をかけて変化したと考える有機起源説。この考えは石油の埋蔵量に限りがある。一方、生物ではなく無機物から作られたとする無機起源説を唱える研究者もいる。地下深くに生じたメタンガスなどの炭素化合物が大量に存在し、さらに反応を繰り返して石油ができる。 有機起源説が正統で、無機起源説は異端視されて来たが、00年前後に有機起源説では説明できない油田が見つかった。ベトナム沖の油田で花崗岩に囲まれていて、生物の死骸が堆積していたとは考えられない。地中深くの高温高圧の環境を実験室で再現すると、有機物ではなくても炭素化合物ができるという研究成果も発表された。
日経新聞 2016.06.12

★コメント
現在は、有機起源説が正しいと信じられているが、無機起源説が立証されたら世界はびっくりポンですね。シェールガスが大きな変化をもたらしたが、その比ではない。日本も資源国に変容するかもしれない。・・かもしれないに興味津々。

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■『組織は石垣である』
★気づき
 組織は石垣である。企業もお城も同じようなもの。下の石垣をしっかりしなくてはいけない。強い石垣はいろいろな形の石をうまくかみ合わせることによってできる。一つの石が欠ければ石垣全体が崩れる。井深大「井深大語録」

★コメント
 石垣は多様性の強さである。同質は脆い。異質を緻密に組み立てる、組み合わせではなくかみ合わせるに共感。強い組織のセオリーだけど、人間の情が邪魔をする。

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■『温活』
★気づき
 健康・美容を目的に日頃から体を温める“温活”が、女性層を中心にライフスタイルとして定着。夏場の冷え対策の重要性に対する消費者の認知も広がり、温活実践者が増加している。産業界にとっても追い風で、温熱マットや手足浴器、腹巻き、重ね履き靴下、入浴剤、ショウガを中心とした温感食材――など、体を温める商材の売れ行きは、従来の冬場に限らず夏場でも伸びている。さらに近年は、温熱による認知症やロコモ対策に対する有用性が明らかとなり、医療機関や介護施設で治療やリハビリに温熱を活用する機会も増加。温熱商材は活躍の場を拡大している。
日本食糧新聞

★コメント
70歳を過ぎてから体に冷えを感じる。暑がり屋だったのが寒がり屋に変わってきている。体は温めることが重要。いい汗をかきたいし、市場としても良いチャンスでは。

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■『耐性菌』
★気づき
 耐性菌は、抗生物質という「敵」に対抗し、細菌が生き延びようと進化する中で生まれる。今の薬がどれも効かない「スーパー耐性菌」が生まれている。近年は人間に対して優位になって来た。
日経新聞2016.06.10

★コメント
人間と細菌の戦いが繰り広げられているが、これからは仲良くできないかな。なかなか仲良くなれない難物である。仲良くするためのサイエンスが求められているのでは。細菌と人間の関係の歴史とそのサイエンスを学びたい。

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■『「文化開発」で新たな市場を作れ』
★気づき
 「あるプロダクトが、同種類似のプロダクトよりも機能的に優れているのか」ということだけが差別化だと思っていたんですね。しかし、それだけではない。たとえば、フットマーク株式会社は、学校のプールで誰もが被っている水泳帽子を開発しました。この水泳帽子は、技術的にはなんら新しいものはありません。既存の技術を使って開発しただけです。しかし、水泳帽子を被ることによって水質の衛生面が改善されるだけではなく、水泳指導カリキュラムを作って能力別の「泳力」を帽子に表示するようにしたり、帽子を色分けして名前を入れることで、教師が生徒を管理しやすいようにしたり。子どもたちが水泳帽子を被って授業を受けている風景と、被っていないで授業を受けている風景の2つを想像したとしたら、明らかに前者の方が便利ですよね。
スペシャルインタビュー 第22回
気鋭の経営学者・三宅秀道氏インタビュー 〜「文化開発」で新たな市場を作れ
News WISDOM 2016.03.06

★コメント
 キュレーションです。既存のプロダクトであってもどう消費者にとっての新しいメリットを提案できるか、これからの開発者はキュレーターの感覚が大変大事になります。

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『エキス・マキナ 原題:Ex Machina』
監督;アレックス・ガーランド キャスト;ドナルド・グリーソン アリシア・ビカンダー オスカー・アイザック
女性型美人ロボットとプログラマーとその経営者の実験。ロボットが人間世界に逃亡?あこがれ?勝利?映像は魅力的だが、ストーリーはちょっとつまらない。
『或る終焉 原題:Chronic』
監督;マイケル・フランコ キャスト;ティム・ロス
終末期の患者をケアする看護師のヒューマンドラマ。患者と葛藤する姿が感動。一人の生き方として、寂しさはあるが、或る意味かっこいい。ティム・ロスの演技が渋い。オススメです。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第401号(2016/6/21) (c) 1999Japan Orientation
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