1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第422号

配信日:2017年10月19日

‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第422号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『ドンキ流MD』
      『人間の意識の未来仮説』
      『人体の増幅「エンハンスメント」』
      『日産「リーフ」は打倒トヨタの戦略商品になれるのか』
      『ネット×リアル 小売り新局面(下) 客と接点、通販に呼び込む』

<伝言>
第143回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
11月15日スタート
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。

2017年10月19日(木) 2日遅れになりました。
風邪を引いて体調がいまいち。
先週浜松に仕事に行き、1泊して帰りは東海道線各駅で帰ってこようとトライしたが、三島で新幹線に乗り換え達成できず、失敗、残念。
「わくわく触発の場」に参加、14人の企業の人たちが集まり「香り・匂い・臭」意見交換。おもしろい触発の場でした。
ベトナムの仕事の話2件。ベトナムの広大な遊休地の開発プロジェクト、日本のハイテク農業を導入して開発するテーマ。
ベトナムで日本のパン・プロジェクトの話。フランスパンに対して、日本の菓子パンをどのように展開するか。
風邪を引いていましたが、面白い一週間でした。

■『ドンキ流MD』
★気づき
 「マーチャンダイジング(MD)への投資をやめないことだ。例えば、若者が買うスマートフォン(スマホ)ケース。iPhoneは4、5、6と進化し、若者はどんどん買い替えていく。そのたびにスマホケースも変わり、今ではiPhone5用のケースはほとんど売れない。それでもドンキでは扱う」
 「はやり廃りが激しいなかでも、若者向けには死に筋でも、平気で取り扱うことが『ドンキは何でもある』と言われるゆえんだ。若者向けは利益にならない。それでも続けることが重要だ。これが10年後をつくる。10年前にドンキに来た世代は今ニューファミリーになって来店している」

★コメント
 ドンキの魅力は、ハンティングである。売り場は狩り場で、そこで自分の欲しい物を発見し、ハンティングする魅力は人間の本能を刺激する。本能を刺激することは大きな魅力である、本能を刺激しよう。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『人間の意識の未来仮説』
★気づき
 レイ・カーツワイル氏の真骨頂は、仲間の未来学者をはるかに飛び越えたところにある。すなわち、2030年代初頭には「人間の意識を全て電子化でき、その結果、われわれはどこにいてもアイデアや経験を瞬時に交流できるようになる。仕事のために人と会ったり、打ち合わせをする会議も不要になる。」
「人間の意識を他の生き物である鳥や魚に移植できる。また、無機物である木製の箱などにも移植できるようになる。人間は姿を変えて永遠の命を手に入れる。」

★コメント
 人工知能研究の世界的権威で、AIが人間を超える提唱者。シンギュラリティの予言等注目の的です。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『人体の増幅「エンハンスメント」』
★気づき
 未来の人類、ビクターを紹介している。年齢は250歳。しかし外見は30代だしマラソンだって十分できる。50から60代に患った心臓病は人工心臓で克服している。100年ほど前に糖尿病の治療のため人口膵臓(すいぞう)を移植した。事故で失った腕は本物と違いのない義手を使い、網膜にコンピューターチップが埋め込まれているため視力も十分によい。
 ビクターが享受した技術だけ見ればそれは素晴らしいのかもしれない。しかしビクターは生涯最愛の妻を、60年を共にした後に亡くした。癌にかかった際には特殊に設計されたナノテクノロジー粒子を体内に入れれば完治できるにも関わらず、もう十分に生きたからと治療を拒否し、自然死を希望した。「自然に歳をとり、死んでいく」ことを希望したのだ。かつてのビクターも同じように考えていたが、病の度に、苦しさや家族と別れるつらさから治療を受ける選択をした。しかし妻はそうはしなかった。

★コメント
 SFの世界ではなく、250歳までにはならないとしても現実の話になりつつある。皆さんはどのような選択をしますか。日本人の価値観からみると自然死かな?

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『日産「リーフ」は打倒トヨタの戦略商品になれるのか』
★気づき
 日産「リーフ」は打倒トヨタの戦略商品になれるのか、そのときトヨタはどのような戦略をとるべきか
日産の「打倒トヨタ」の悲願を背負う戦略車でもある。1990年代の経営危機やルノーとの提携による再建期、日産はトヨタ自動車にハイブリッド車(HV)で先を越された。トヨタが重点を置かない分野から逆転しようと経営資源を集中させたのがリーフだ。日産幹部は「ルノーという『黒船』が来て、しがらみを捨てた日産だからこそできた。成功しか知らない会社とは違う」と話す。
 トヨタもEV開発を担う社長直轄組織を発足、8月に資本提携を発表したマツダとEVの基本構造の共同開発を進める。ダイハツ工業やスバル、提携協議中のスズキにも協力の範囲を広げ、巻き返す戦略を描く。
 「ものすごく意識はしている」。新型リーフについてトヨタ幹部は話す。一方で「少し時間をおいてもトヨタらしいEVを出した方が良い。それくらいの時間の余裕はある」。新型リーフの売れ行きは、その「時間の余裕」を見定めるための重要な手がかりになる。
朝日新聞2017.09.07

★コメント
 弱者?選択集中企業と強者?総合企業との戦い。ヨーロッパ市場、中国市場は急速なEV化を計っている。時間の変化を見誤らないことが大事になる。時間は加速化して変化をしていく。これからは時の変化は予測より早く変化していく。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『ネット×リアル 小売り新局面(下) 客と接点、通販に呼び込む』
★気づき
 米アマゾン・ドット・コムが高級スーパー「ホールフーズ」の買収を発表した。
6月16日、米小売大手のウォルマートもある戦略を発表した。衣料品のネット販売で急成長しているベンチャー、ボノボスの買収だ。ボノボスはネット専業だが、街中に「ガイドショップ」と呼ぶショールームも持つ。客が試着して気に入れば店内のタブレット端末で注文し商品は後日、自宅に届く。店では売らないため在庫が不要。レジ担当など人件費も抑えられる。
「店で売らない」ことは実店舗の販売で成長してきたウォルマートにとって自己否定にもつながりかねないビジネスモデルだが、ネットの浸透は実店舗のあり方に変化を迫る。
ホームセンター大手のカインズが4月に開業した広島LECT店(広島市)。目玉は同社最大級の「店内工房」で、運営は工具ネット通販の大都(大阪市)の力を借りた。大都は溶接や木工などを体験できる店を持つが「実際に商品を売るのはあくまでネット」(山田岳人社長)。利用経験がある30代男性は「店で試せるので不安がなく、家まで持ち帰る必要もないので便利」と話す。
日本経済新聞2017.8.10

★コメント
 前々から、みる店、触る店、試用する店、売る店が分離してくるのではと思っていました。ネットでいろいろ買い物をしますが、何か愛着がでない。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
「ダンケルク」クリストファー・ノーラン監督。ダンケルクに残された40万人の兵の脱出作戦。民間のボートの活躍によるところが多い。以前、ダンケルクの脱出の小説を読んだことがあり、その時のイメージが蘇った。脱出、航空戦、民間ボートの救出がオムニバス風に描かれ、ハラハラが増幅され見応えがあった。
「アウトレイジ」ビートたけし監督、主演。
ビートたけし、西田敏行、塩見三省、白竜ら前作からの続投組に加え、大森南朋、ピエール瀧、岸部一徳、大杉漣、原田泰造、池内博之らの芸達者が揃ったヤクザの抗争。ヤクザの世界は本当にこんなものなのか異界を見る不思議さ。ビートたけしの虚無感はなんなのか。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

■■■.......................................................................................‥‥・・
■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第422号(2017/10/19) (c) 1999Japan Orientation
・‥‥.......................................................................................‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル