1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第428号

配信日:2018年2月6日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第428号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『どんだけ〜女心わかってる? カリスマ美容家IKKOさん流 ブームの作り方』
      『起業家には』
      『日本のスーパーを楽しくする』
      『シャープのアクオスクアトロン』
      『アマゾン経済圏、情報手中に産業再編』

<伝言>
第144回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2018年2月22日スタート
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです

2018年2月6日(火)
触発の場
先日「わくわく触発の場(会)」を開きました。15人程集まって、感性を磨くをテーマに触発をしました。
*感性は、直感=気づく力、直観=本質を見抜く力、勘=次を予測する力
*面白くないことも面白く
*生活インサイトへのアプローチ
いろいろ面白い刺激を受けました。
“触発”とは、まず自分の無意識に眠る知恵に気づく、思ってもいなかったことがでてくる。人と対話をすることによって、新しい情報の組み合わせが生まれ、発展し、場からの刺激を受けてひらめきます。「無意識と対話する方法」という本は参考になります、一読を。
触発をしませんか。
定期的に「わくわく触発の場」を開いていきます。

■『どんだけ〜女心わかってる? カリスマ美容家IKKOさん流 ブームの作り方』
★気づき
コスメは即効性、女は待てないの
「韓国コスメは韓国だから人気が出たわけではありません。例えば化粧品の売り文句で『3カ月このローションを使って下さい』というのがありますよね。今の時代、それじゃ買いませんよ。韓国コスメって、使った瞬間に『何か違う』と実感できる感覚があります。それでみんなの気持ちをつかんだのです。それがBBクリームです」
「コスメで重要なのは感じる、感じた、感じられたの3つのF(フィーリング)です。口コミの影響力は大きいけど、それは1つの方法。自分で目で見て感じてが大事です」 日経MJ2018.01.26

★コメント
 私もセミナーで、実感と実感感の話をしています。健康食品は飲んですぐ実感がでることはなく、消費者は飲むのをすぐやめてしまう傾向があります。継続してもらうために、実感とは異なる効いた感じがする、実感感が大切です。肌に浸透して行く感じ、飲むときに飲んでいるという実感感。健康食品の課題は化粧品と比べて実感感の演出が出来ていないことでは。

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■『起業家には』
★気づき
 起業家には普通のビジネスパーソンとは違う3つの特徴があるといいます。1つ目は「不確実な状況下で成功する能力」、2つ目は「プロジェクトをみずから始め、自分のものにしたいという強烈な願望」、そして3つ目は「他人を説得できるというかけがえのないスキル」です。

★コメント
 不確実なリスクにチャレンジし、ぜひ社会で認められたいとの想いを持って、人を説得するのではなく、納得させる力が起業家には必要。

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■『日本のスーパーを楽しくする』
★気づき
 サミットは昨年、「日本のスーパーを楽しくする」という経営目標を掲げた。社員や店舗から案を募り、客も店側も楽しめる企画を練る。企画の告知には、店内の掲示板や折り込みチラシを使う。インターネットやSNSではなく、あえてアナログな方法を選んだのは、若い世代からお年寄りまで、幅広い客層を巻き込みたいからだ 「客との生の対話」を重視。

★コメント
 客と店が一体になって楽しさを創造して行く。これからは面白く、楽しくなければ。面白くないことも面白くする。サミットの「トクバイニュース」のチラシが面白い。

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■『シャープのアクオスクアトロン』
★気づき
 09年、シャープの役員会議室に大型液晶テレビが並べられた。画面には金色に輝くトランペットが映し出されていた。従来の画像は赤緑青の光の三原色でつくっていた。それに黄色を加えた新製品「アクオスクアトロン」だった。技術者は「今のテレビは本当の金色を出せていない」と力説した。
シャープが挽回(ばんかい)を期して巨額の開発費をつぎ込んだクアトロンだったが、売れなかった。元幹部は「一般の人には色の違いが分からなかった」と明かす。経営も現場も「いいモノをつくれば売れる」と信じていたが、時代は変わっていた。
朝日新聞2018.02.04

★コメント
 良い製品が、良い商品にならない時代です。製品とは、客観的に表現できる科学的、技術的なこと、商品とは誰にとってどんな生活メリットがあるか。見えない色は消費者の生活メリットにならないのでは。まだまだ製品と商品の違いが認識されていないのでは。

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■『アマゾン経済圏、情報手中に産業再編』
★気づき
 アマゾンの姿を「現代の東インド会社」と呼ぶのは西洋史が専門の玉木俊明・京都産業大教授だ。東インド会社は17世紀以降のグローバル経済を主導、大英帝国の繁栄を支えた。その強さの背後にあったのは「世界中の物流を握っていたこと。ヒト、カネ、物流を押さえ、巨大経済圏を創り出した世界初のプラットフォーマーだった」と言う。
 東インド会社は19世紀に発明された電信・電話の普及で衰えた。ヘゲモニー(覇権)国家だった英国は影響力を失い、同世紀以降はベル電話会社(現AT&T)やエジソン・ゼネラル・エレクトリック(現ゼネラル・エレクトリック)などを擁する米国に覇権が移る。
 だが、21世紀の東インド会社は「情報(データ)」も手中にしている。アマゾンはこの先どこまで膨張し、産業や資本主義のあり方を変えていくのか。
 注目すべきは、グーグルやアップル、アリババ集団、騰訊控股(テンセント)などアマゾンに似た巨大プラットフォーマーが米国や中国で多数勃興していることだ。地球規模で時間と距離を縮めた情報革命は今後も工業化社会のヒト、モノ、カネを再配分し続け、それをやめることはない。「資本主義の大リストラ」はむしろ、これからが本番だろう。
 日本にも対話アプリ大手のLINEやネット通販の楽天、従来型企業ではコマツや日立製作所、トヨタ自動車にプラットフォーマーをめざす動きがある。「資本主義のリストラ」にどこまで割って入れるだろうか。日本の産業界の行く末をも左右しそうだ。
中山淳史
日本経済新聞 2018.01.27

★コメント
 情報を活用して、世界のプラットフォームを創れた企業が覇権を握る。プラットフォームにモジュールをのせることによって、早く、いろいろな価値を生み出すことができる。世界のプラットフォーを創る企業になるのか、プラットフォームを活用する企業になるのか、いま分岐点ではないか。

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『スリー・ビルボード』
すごいパワーのある映画でした。悲しみと憎しみ、そして愛の目覚め、娘のために孤独に奮闘する母親をフランシス・マクドーマンドが熱演し、警察署長ウッディ・ハレルソン(かっこ良かった)、差別論者の警官サム・ロックウェルが好演。オススメです。

『5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生』
無謀と思われることにチャレンジ、それを助ける周囲の仲間、夢物語に見えるが実話。心温まり、勇気を与えてくれる。オススメです。

『あゝ、荒野』
寺山修司の長編小説「あゝ、荒野」の映画化、前編157分、後編147分 5時間超える長編映画。感動 人生の荒野に血が脈打っている。ボクシングのシーンに問題があるが、寺山の闘うボクシングの思いが伝わってくる。是非是非みてください、超オススメです。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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