1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第432号

配信日:2018年4月3日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第432号 Table of Contents 5プラス1□■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『変革 パナソニック100年(1)「変わってこそ本物」』
      『ネット広告 揺らぐ信頼』
      『研究開発効率の高い企業は』
      『正しく失敗するには』
      『ユニ・チャーム 苦戦の中国、ママ動画で逆襲』
      『「win-win-win」消費者視点で「わくわく商品開発のススメ」
      忽那 公範(くつな きみのり)のプラス1』

<伝言>
第145回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2018年4月19日スタート
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです

2018年4月3日(火)
アジアに行こう
4/3から14日まで、ハノイ、ホーチミンに行ってきます。
ベトナム、カンボジア、ラオス、その他の東南アジアに行きだして5年を過ぎました。

新鮮で不可解で面白い体験です。
言葉はあまり障害になりません、最初は不安でしたが、片言英語ですが、 親しくなりたい、理解したい気持ちが言葉の壁を越えて行きました。
意識して半歩前に足を出す、開いて受け入れる気持ちを表現する、するとなんだか通じてしまった。そんなもんです。
居酒屋でごちそうになったり、自宅に招かれたり、現地の生活に触れることによって、いろいろなことが見えてきました。
家族の大事さ、仕事への取り組み方、生活のしかたなど、ちょっと日本とは異なりますが、生の貴重な体験をしました。
日本のアジアとの貿易額は貿易額全体の50%を超え、アジアの各国の成長率は年6%以上で、将来は大きな市場になり、ともに発展成長して行く相棒です。
アジアで仕事をするチャンスがあったら積極的にチャレンジしてください。ぜひアジアに興味を持って、出かけ、ふれあって、仕事をしてください。

■『変革 パナソニック100年(1)「変わってこそ本物」』
★気づき
 窓から外をのぞくと米アップルの本社が目に飛び込んでくるシリコンバレーの一角。100周年に向けてつくった肝煎りの開発チーム「パナソニックβ(ベータ)」のメンバーがジーンズ姿で作業にいそしむ。
名前が表すように「不完全のものでも試作品を出していく」。これまでのパナソニックとは対極的な手法だ。
各事業部の若手エースを集めたチームができて半年ほどたった1月。スタートアップ企業さながらに部屋のボードにはアイデアを書いた紙がびっしりと貼り付けられていた。
「上への説明のための膨大な資料づくりや打ち合わせは不要。まず作ってから考える」
大企業で根回しが不要なチームも異例だが、そのリーダーに独IT(情報技術)大手からの転職組の馬場渉(40)を据えたのも、内向き・純血主義と評される同社では見られなかった風景だ。
馬場は言う。「アップルを目の前に我々はぽつんと小さい部屋にいる。ここから世界一奪還だ」
日本経済新聞2018.03.06 

★コメント
創造する環境を作る、創造する仕組みを作る、多様な人材を組み合わせる、スタートアップ企業のスピードに学ぶ、リーンスタートアップを基本に、頭と手で考える。

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■『ネット広告 揺らぐ信頼』
★気づき
 食品・日用品の世界大手、英蘭ユニリーバが、交流サイト(SNS)を中心にネット広告の掲載をとりやめる検討に入った。
 偽ニュースなどの横行でブランドへの信頼が揺らぐ恐れがあるほか、米フェイスブックなど広告の掲載先の寡占化に不満を強めている事情がありそうだ。
 一方、消費者への影響力が大きいネット広告を無視するのはリスクもはらむ。
日本経済新聞 2018.02.14

★コメント
 SNSはチャンスでもあるし、リスクでもある。広告主がメディア内容に関心を持って、「面白ければ」、「記事の数の多さ」に惑わされず、消費者に役に立つ真のメディアをサポートして行かなければ。

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■『研究開発効率の高い企業は』
★気づき
 研究開発効率の倍率が高い企業の取り組みをみると、大きく2つの特徴がある。
第1は、自らの強みとなる分野を見極め、そこに集中的に投資する戦略。第2に、社内に足りない技術があれば貪欲に外から取り入れていく姿勢だ。
 倍率は5年間の研究開発投資が次の5年間の営業利益にどう結びついているかを集計した。 リストラや収益構造の変化など複数の要因があり一概に言えない面はある。
 だがデロイトトーマツコンサルティングの調査でも、雇用者報酬などを含めた生産付加価値を研究開発費で割った「効率性」は、米国の39倍に対し日本は32倍。やはり「稼ぐ力」は見劣りする。
日本経済新聞2018.02.26

★コメント
 研究開発部門に、3Mの新製品率の概念を持ち込むことが必要。
過去5年以内に開発、発売された新製品が、売り上げ全体における割合を高めて行くこと。5年間で開発された新商品の売り上げが、全体の売り上げの30%〜40%を超えて行く企業は成長して行く。
大事な経営指標にして行かなければ。

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■『正しく失敗するには』
★気づき
 実際に、受講する学生が受け取る「失敗証書」なるものには、次のように謳われている。
人間関係、プロジェクト、試験、その他のきわめて重要と思われるあらゆる取り組みにおいて、「あなたがしくじり、へまをやらかし、失敗することをここに許可する」。そうなっても「あなたが本当に価値のある、非常に素晴らしい人間であることは変わらないものとする」。
失敗に対処する準備ができている学生は、完璧さと落ち度のない成果を目指す学生よりも、タフで大胆だ。

★コメント
 失敗を恐れない仕組みを作る。失敗を表彰することも必要では。

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■『ユニ・チャーム 苦戦の中国、ママ動画で逆襲』
★気づき
 毎月の動画の再生回数が1億回に達する中国の育児情報メディア「ベイビリー(貝貝粒)」。
運営するのはユニ・チャームだ。「機能を絞ってより安く」というローカライズ戦略が通用しなくなった今、中国事業は踊り場を迎えている。子育ての悩みに応える動画でママの心をつかみ、越境EC(電子商取引)へといざなう。新たな戦略に挑む。
毎年1800万人の新生児が誕生する中国は世界最大の紙おむつ市場。ほんの数年前まで海外ブランド各社は機能を絞り価格を抑えたローカライズ商品をリアルの店舗に効率的に配荷することを競ってきた。02年に中国市場に参入したユニ・チャームも当初は現地生産する「マミーポコ」ブランドを中心に量販店に販路を広げてきた。
そんなローカライズ戦略が通用しなくなっている。スマートフォン(スマホ)の普及とネット通販の台頭によって、中国の紙おむつの販売は過半が電子商取引(EC)に移り、ユニ・チャームではすでに7割がネット通販に切り替わった。
中国ではベイビリーのほかにも数社が運営する育児情報に特化した有力サイトがある。その中でも、250万人を超える会員を抱えるベイビリーは有力配信先の1つであるウェイボーの運営会社から「中国最大」とのお墨付きを得ている。中国のママたちは「ステルス・マーケティングへの警戒心も強い」。
ナチュラルムーニーの発売に前後し、ベイビリーではオーガニックコットンの安全性や環境負荷の低さを紹介する動画を配信した。映像の背景にさりげなくナチュラルムーニーのパッケージを映し込む一方、価格情報などは伏せた。CM色を極力薄めたのは「2年はベイビリーの信頼性の構築にかけ、その後、通販サイトなどとの連動を進める」という長期戦略があるからだ。
日経MJ 2018.02.14

★コメント
 消費者に役立つSNSサイトとECの融合が急速に進んでいる。マス媒体からWEBやSNSにシフト。消費者に信頼される動画×スマホ活用のECの連動がこれからのマーケティングのベースになってくるのでは。中国がベンチマークの対象になっている。

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■『「win-win-win」消費者視点で「わくわく商品開発のススメ」』
 キーワード : 「win-win-win」
本人も、相手も、会社・消費者も win になるような結果にこだわって商品開発を行うことです。
多くの人は、世のため、人のためになることをしたいと思っています。それが、仕事をするとなったとたんに考え方が変わり、部門として不利益にならないか?自分が仕事を抱えないか?といったことを考えてしまいがちです。
仕事をする上でも、商品像を聞いた時に、消費者の人がわくわくするだろうと想像出来ると、聞いた相手も、もともとは、世のため人のための仕事に参加したいと思っていることが多いので、相手も、普段は最低限の仕事しかしないのに、頑張ってしまい、結果として、いい仕事=いい商品が出来ることが多いです。
消費者がわくわくしそうな商品提案すると、消費者は当然、自分も、相手も、わくわくして仕事をするので結果が出やすくなります。いい商品を発売した担当者として認められます。
このような仕事をする時に、お互いに都合のいいようにはなかなかなりません。そんな時は、消費者のことを考えて、消費者満足が最大化するような仕事の仕方を選びます。
例えば、自分に都合よいことだけを考えて進めると、相手にとっては不都合なことも多くあります。
自分は100点。相手は0点。合計100点。でも、仕事をする時に、消費者にも、相手にもベターなことを考えると、自分にとって困難、面倒なことであっても、自分60点。相手60点。消費者60点となると、合計180点。総合点は大きくなります。
最近、知りましたが、これは、近江商人の「三方よし」だったのですね。
忽那 公範(くつな きみのり)

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
観たい映画はたくさんあるのですが、行く時間がつくれなくて残念。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第432号(2018/4/3) (c) 1999Japan Orientation
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