1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「SDP:Sensory Design Program−感性価値設計開発研究所」

【SDP:Sensory Design Program メルマガ】創刊号

配信日:2012年8月1日

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■■■        官能開発のメールマガジン
■□■   ≪SDP*研究所メールマガジン≫
■□■     発行者:日本オリエンテーション
■□■       毎月1日発行(創刊 2012/08/01)
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■□SDPメールマガジン創刊号 No.1□■
日本オリエンテーションSDP研究所客員研究員 大西正巳(元サントリー)、同高橋正二郎(元資生堂)、日本オリエンテーション主宰松本勝英 の共同メルマガです。

■「現在は、官能/感覚重視の時代」大西正巳
消費者は「五感」を無意識に、あるいは意識して働かせて、香り・味わい・食感・見た目などから商品価値、特に「おいしさ」を判断しています。
官能がモノを選び、決めるという動きに直結し、また一方で、モノとコト・状況が個人の官能/感覚を揺さぶり、次第に嗜好や感性の形成に影響を及ぼしていることになります。 酒類の魅力や商品価値を追求している経験から、「官能評価と官能開発」を商品の評価と商品の企画、設計・開発の中心に位置付けること、つまり我々の官能/感覚を「守りと攻めの武器」として最大限に活用することが大切だと実感しています。今後、色々な分野でSDP(Sensory Design Program)という新しい仕組みと方法を導入し、開発成果を飛躍的に高めたいと考えています。また、それらに関連するトピックやコメントを発信していきます。

■「高度な感性価値の開発を迫られる」高橋正二郎
先日、Yahooのニュースで、モノの感触や存在感を伝えられるロボットが開発されたとの記事を見かけました。手に取ったモノの温度や触感を伝えることができることですが、実はこのロボット、去年までは絹のサラサラ感とデニムのゴワゴワ感の違いも識別できなかったというから長足の進歩を感じざるをえません。このように遠く離れたところからでも触らずにモノの感触がわかるとなれば、触感を売りにする感性価値のマーケットは飛躍的に拡大すると思えます。一方、価値を提供する側のメーカーには高度な感性価値の開発を迫られるのは必至で、開発力をさらに高めておく必要があるでしょう。今や、手触りだけではなく、味、香り、色など感性価値の開発はさまざまな業種で求められており、この機会に日本オリエンテーションのSDP(感性価値設計開発プログラム)にトライして、確実な感性価値の開発を目指していただきたいと考えます。

■「香り 原始感覚が嗜好性を左右」松本勝英
・腋の下のにおいの成分のアンドロステノールが女性に対して興奮作用、男性に対して鎮静作用があることが確かめられた。(高砂香料の研究所)
・産湯の記憶
ニセアカシアの花の香りが産湯のシャボンの匂いで、産湯の記憶が体内から湧きだした。匂いによる「デジャ・ユメ(いつかかいだ話)」デジャ・ヴュ(いつか見た話)
・プルースト効果
香りの記憶に及ぼす効果をプルースト効果といいます。過去の楽しかった記憶を思い起こさせるにおい。そんなにおいを商品に込めたいですね。

皆さんのご意見、投稿大歓迎です。

≪SDP研究所メンバー紹介≫
■■大西正巳(おおにしまさみ)
◆サントリー(株)山崎蒸溜所・工場長、ブレンダー室長を歴任し、主に蒸溜酒の商品開発と技術開発を34年間担当。◆サントリー退社後、洋酒研究家及び酒類、食品の官能評価、品質開発、技術開発のコンサルタントとして独立。現在、鹿児島大学・農学部・非常勤講師を兼務。◆「おいしさ」を官能により評価すること、そして魅力的な「おいしさ」をデザインし、開発することを主テーマとして取り組んでいます。

■■高橋正二郎(たかはししょうじろう)
◆(株)資生堂で商品開発、官能評価、市場調査を担当。「データは手羽先」というスローガンを掲げ、鳥瞰的な統計理論の活用に加え、虫視的な生活観察と官能検査の考え方を導入し、商品開発に直結したデータマイニングを追求してきた。◆現在は、官能評価の創造的活用により、味覚・嗅覚・触覚に関わる感性価値の開発を中心にコンサルタントやセミナーで活動中。◆究極の目標として「触覚の美学」を掲げるも、道半ば。

■■松本勝英(まつもとかつひで)
◆シーメンスを経て、1970年マーケティング・コンサルティングを業務とする(株)日本オリエンテーションを設立。 ◆食品、トイレタリー商品、薬品、家電商品、ミュージシャン、出版など、パッケージ商品、耐久消費財およびサービス商品のマーケティング、新商品戦略の立案を担当。「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナーを29年に渡って講演、3000人以上の受講者がいる。 コンサルタント歴は、毎年10〜15プロジェクトを指導。今までに300社以上の商品開発戦略、商品コンセプト開発、商品開発システムの革新を担当。◆現在、文化人類学、動物行動学、神経生理学、民族学、言語学などを統合した「新人間学」とマーケティング戦略との融合を追及中。

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■□■「SDPメルマガ」
■■■ 第1号(2012/08/01) (c) 2012Japan Orientation
■□■ 発行者 日本オリエンテーション 大西・高橋・松本
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