配信日:2011年11月22日
「新商品開発・ヒントビット」第64号
・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
◆62◆ マツモト・新商品開発ヒントビット
○△63 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
64▲▼ 毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・
11月22日(火)
ブータンのワンチュク国王と王妃が来日され、多くの日本人にさわやかさと幸せといろいろな刺激を与えました。今年9月にブータンを旅して感じたことは、チベット仏教をもとに、お互いに助け合う精神と殺生をしない慈悲の心。また、国王と国民が助け合いの絆を強く持っていることも感じました。
国土の60%が自然で、自然に包まれた暮らしをみんなが大事にしていることも感じました。日本も東北大震災を経て、自己中心的生き方から利他的な考えが育ってきました。「豊かさ」から「幸せ」への生活へのシフトが進むといいですね。 来年も再度ブータンを訪ねたいと思っています。興味ある方、一緒に行きませんか。
【伝言】
◆第115回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2月9日(木)スタートです。
トータル・マーケティングの視点から、商品開発を実践的に深く学ぶ『場』です。利益を生み出す新商品、ニーズ開発、商品コンセプト開発、テスト手法、ネーミング・パッケージング、導入プランづくり、導入後のフォロー。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです。
★新商品開発ヒントビット第64号
1.バック・キャスティング
2030年の環境制約要因を取り込んだライフスタイルモデルをつくり、そのモデルを達成するにはどのようなテクノロジーが必要かを考えるアプローチ。
2.余白は視覚の休息場所
過剰情報化時代だから余白を作ろう、余白を活かそう。「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナーの案内状に余白をたくさん作ってみました。
3.TPPは
集団的鎖国主義では。世界が閉じていかないように。
4.絵で
言葉ではなく絵で考えを表現した方が記憶に残る。もっと絵を使おう。
5.業界特殊用語(ジャゴーン)を使わない
消費者用語とメーカー用語がずれている。特に医者の言葉は患者が聞いても専門用語でわからない。生活メリット=効用で消費者に語れ。
6.日常
日常という言葉に一番ぴったりなのは、走ることでも泳ぐことでも自転車を乗り回すことでもなく、歩くことでは。
7.既存カテゴリーの解体
飲み物、食べ物のカテゴリーを壊す。食べる飲み物、飲む食べ物。これからはカテゴリーの解体再構築では。
8.食感がこれから重要になる
食感研究にオノマトペ研究(擬音・擬態語)を。オノマトペはイメージを拡げる。
9. 五感の魅力を開発する
視覚(形、大きさ、色彩)、嗅覚(香りの種類、強弱)、味(味の種類、強さ、バランス)、聴覚(音の大きさ、拡がり)、触覚(舌触り、重さ、温度、厚み、弾力性、充実感、刺激)。いろいろな切り口を開発する。
10.第3の場所
スターバックスのCEOハワード・シュルツが売っているものは「職場」でもなく「家庭」でもない「第3の場」。第3、第4の「場」の開発を。
11.中沢新一
今一番話を聞きたい宗教学者。無意識が消費を決める時、神話が重要になる。
12.サービスベネフィットの開発で新しいビジネスモデルを
メーカーはサービスを取り込んでソリューションを提供する5次産業にならなければ。タニタのレストラン進出。
13.死とは
死とは、と問われて「モーツアルトが聴けなくなることだ。」アインシュタン。ちょっときざですが、愛が消滅することかな。
14.北海道 黒松内町
北限のブナ林。冬に、ブナ自生北限地帯を代表する森にいてみたい。
15.嗜好は「道」では
嗜好品とは経験価値を積み重ねることによって、愛着という感情が生まれる。