配信日:2017年12月13日
「新商品開発・ヒントビット」第194号
・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
100○◆ マツモト・新商品開発ヒントビット
■194○ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
30▼001 毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・
2017年12月13日(水)
海外ニュースは面白い
この数年、NHK BS放送の海外ニュース「ワールドニュース」、「ワールドニュースアジア」、「国際報道」、「アジアインサイト」などを録画をしたりして見ています。
サウジアラビア―映画館で映画が見られるようになった。韓国でアヒルの鳥インフルエンザが広がっている。中国で通販の箱がリサイクルになった。クルマの電動化が進むアジア―インドとタイの現状。中国国内の競争、ストレスからラオスに渡る中国人、漢方薬の原料で成功など。海外の政治、経済、文化、暮らしのニュースは、国際感覚、アジア感覚を学ぶのに役立つのでは。
【伝言】
◆第144回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー2018年月2月22日スタートです
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー。
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。
★商品開発ヒントビット第194号
2001年、生活者の変化はどの方向に・どこまで来ているのか?のレポート『開発視点30』を作りました。いま読んでみてもヒントになるので取り上げました。今回は「大人市場・大人ライフ前編」です。
1.ふたり・ずっと
子育て・仕事が一段落し、もう一度夫婦で向かい合う時。「ふたり暮らし」を豊かに迎える・送るための夫婦メンテナンスが求められる。お互いに各自の趣味を認め合い、かつ2人一緒に楽しめるコト・モノが必要。
2.再び育む
子育てが終わりもう一度何かを育て成長を見守る喜びを味わいたい。愛情の向かう先とこたえる相手というメタファーが開発の視点になるのでは。
3.共家事ライフ
成熟の社会になり、男は外、女は内という役割分担がリタイアと共になくなって、家のことが夫婦二人の仕事になった。共に生活を楽しむ柔軟な連携へ。義務や仕事ではなく、楽しむ家事を。生活を取り戻す二人で楽しんでいそしめる共家事ライフ商品が求められるのでは?
4.手前味噌
自分で育て自分で作り自分で選択し自分で楽しんだ成果をおすそ分けしたい。自慢の自家製は仲間を呼ぶコミュニケーションツールにもなる。究極のプライベートブランド。
5.知縁・趣縁
血縁でもなく地縁でもない、本当に自分の好きな世界でできる仲間との交流が確実に増え、趣味・興味を中心にしたターゲット群が出来上がってくる。いかにリーチし認めてもらい、クチコミに乗るか。従来とは違う告知やチャネル戦略が必要では。
6.マスターズ
自分の人生の経験−仕事・趣味などを通して−で得られたことを社会に還元することによって、自分の社会的存在とアイデンティティーを確認することが幸せにつながる。
7.大人のネットライフ
ネットで繋がることが内側に溜まっていた経験・知識を掘り起こし、交流がさらに知識を生む。自らの情報を発信し、他の人の持つ情報もどんどん積極的に取り入れる、目と耳の肥えた大人消費者はますます増える。これがどのように拡がっていくのかが次の大人のマーケット。大人のデジタルライフを考えてみては。
8.EDFL(エブリディ・ファイン・ライフ)
「毎日」の暮らしを大切に丁寧に楽しく。身近な生活の些細なことの中に楽しさ・喜びを発見する生活。
9.ストレッチライフ
リタイアしたあとの暮らしを楽しくするためには、今の健康を維持することが重要。今の健康を維持するために心身を少し刺激して小さな付加をかける、体のストレッチ、頭のストレッチ、心のストレッチが大切。小さな付加で生き生きした暮らしへ。
10.季音・季香・季感
時の感じ方が変化している。今まで忙しさで見過ごしていた季節と、その移り変わりの魅力に敏感になっている。もっと「季」を楽しむ暮らし・スタイルへ。
11.鎮静
本来、日本文化の基調にあったのは平穏な精神であった。それがいつの間にか騒々しい活力一辺倒になっている。「静けさ」はこれからの生活を考える重要な手がかりになるのでは?
12.おしゃれ健康
ストイックな「体力増強」からもっと「楽しい」「おしゃれな」「かっこいい」健康活動へ。健康にも「おしゃれ感覚」が求められるのでは?
13.陰影
囲炉裏・暖炉・蝋燭・ランプ・ガス灯など昔の夜には光と影の織り成す空間があり、人の心を落ち着かせる演出をしていた。味の陰影、音の陰影・・さまざまな陰影を愛でることで暮らしにより深みがでるのでは。「陽」の部分だけでなく、「陰」の部分も魅力的なのでは。
14.素イズム
モノに囲まれすぎた過剰・華美な暮らしから、余計なものをそぎ落とした素な暮らしへ。これが本当は豊かな大人の暮らしなのでは?
15.手間効用
プラモデル・コーヒーミル・まき時計・・効率化の時代の中、こうしたわざわざ手間をかけることが気持ちをワクワクさせる。目的地にまっすぐ行くのではなく、そのプロセス自体を楽しむ、至福の贅沢。