1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【歩む。マツモト・新商品開発ミネラル】第283号

配信日:2011年4月5日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第283号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『「北の国から」2007年春−文明に麻痺していませんか』
      『「ヒトづくりのおもみ」常磐文克』
      『やさしい経済学−ニッポンの企業家』
      『少子化と生物としての「私」』
      『液晶の発見は植物学者』

    ◇伝言
      ◆第110回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
      第110回 4月14日(木)スタート。現在二十数名が申し込み。大震災でちょっと少ない。ぜひ、学びに来
      てください。
      "これから"の新商品開発をわかりやすく、深く学び、そして考える『場』として展開していきたいと強く思
      っています。
      ・利益を生み出すナンバーワン商品創り
      ・顧客創造型ニーズ開発
      ・変化を引き抜く商品コンセプト開発
      ・評価感性を高める
      ・商品の魅力を伝え、高めるネーミング・パッケージング開発
      ・新商品成功のマーケティング・サクセスプラン創り

2011年4月5日(火)
東北関東大災害被災 深い悲しさが拡がっています。災害を超える知恵と力を。日本の生活スタイル、市場、社会の、幸せモデルをみんなで生み出す。天災を人災にしない。早い復興と大胆な新しい東北を創建する。マーケティングがいま、そしてこれから、何ができるかを考えていきたい。
ツイッターもご覧ください、みんなで知恵を出して行動に移しましょう。http://twitter.com/katsu1970

■『「北の国から」2007年春−文明に麻痺していませんか』
★気づき
 「あなたは文明に麻痺していませんか」
北海道・富良野の広い大地の谷あいにある富良野塾。丸太で組み上げた稽古上棟に、脚本家倉本聰(72)が84年の塾創設にあたって書き記した言葉が刻まれている。「まず跳び、しかる後考える。」倉本は'05春、富良野自然塾を立ち上げた。目指すは「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」。アイヌ民族がそう呼んでいた、豊かな森の再生である。 「森の声を聞いたことありますか。闇を見たことありますか。あなたは感動を忘れていませんか」
脚本家 倉本聰氏
朝日新聞2007.4.2

★コメント
 東北から、日本のこれからの生き生きした文化の発信をみんなで。森と山と川、そして海の風土を生かした、日本の文化発信を。効率的なコンパクトシティー構想にはくみしたくない。
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■『「ヒトづくりのおもみ」常磐文克』
★気づき
 モノづくり、コトづくり、ヒトづくり、「ヒトを創り、ヒトを育て、ヒトで勝負できる会社」へ。
創育 共育 相棒=対等の関係、教える、教わるの共鳴関係。古代ギリシャでは、教育を"パイディア"と表現。「あそび」「のりしろ」「あいまい」の大切さ「センス・オブ・ワンダー」「ダイバーシティー・マネージメント」多様な属性(性別、年齢、国籍など)や価値、発想を取り入れることで、ビジネス環境の変化に迅速に柔軟に対応し、企業の成長と個人の幸せにつなげる。想いづくりはコトづくり。
「ヒトづくりのおもみ」常磐文克氏

★コメント
 自分を閉じない、開く。まじわる、聞く、そして話す。感情を出し、笑う・泣く。磨く・鍛える、そして遊ぶ。ありがとうという感謝の気持ちを忘れない。
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■『やさしい経済学−ニッポンの企業家』
★気づき
 「やさしい経済学−ニッポンの企業家」未来を拓く夢。夢は子供の心。つまり子供の心になって世の中にどういうものが必要か考え、それを作り出し、提供することによって人々が喜んでくれる。そういうモチベーションがあった。(童門冬二氏)
国家のことを考えていた。「憧れが無くなり、いい意味で悠長さが無くなった。」(猪木武徳氏)
「社是、社訓のような、何か理念的なものを上に立つ人が意識すべきではないか」この意識の有無が企業の長期的な行動を変える。(猪木武徳氏)
存続してきた企業は、社是や家憲にのっとり、企業全体の中の文化として倫理観や社会貢献の意識を共有してきた。(岡崎哲二氏)
日経新聞2006.3.8

★コメント
 子供のことを最優先に考える。高齢者はちょっといままでの権利を引き下げても、未来を思って我慢する心掛けが必要では。子どもの未来を考える理念を共有したい。
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■『少子化と生物としての「私」』
★気づき
 「そもそも生命とは、永遠に続くことを目指すもの。だから子供を作るのである」「結局、生物学的に見れば、現代人は『私』を、時間において狭く捉えているのだと思う。本当は子供も『私』なのだ。生物と環境はひとつであるのだから、環境を『私』の一部だといってもいいのではないか」「空間的時間的に、『私』を今の個体だけに押し込めてしまい、そこから外へ想いが行かないのが現代日本人。自己の欲望は大いに結構。ただし子供も環境も、『私』なのだから、そこまで含めた『私』の欲望の実現を目指そうではないか。そもそも遺伝子とは利己的なものである」 東京工業大学 生物学者 本川達雄教授
読売新聞2006.11.8

★コメント
 「私」は「私」であって、「私」ではない。「私」は「外」と一体なのだ。自然との共生。他者との共生。そこに「私」があるのでは。ミーイズムを超える「私」でありたい。
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■『液晶の発見は植物学者』
★気づき
 世界初の液晶の発見は1888年。オーストリア・ハンガリー帝国の植物学者ライニツァーが、コレステロールの植物への影響を研究する中で、ある化合物の結晶が145.5℃で溶けて濁った液体になり、178.5℃で透明な液体になることを発見。分析依頼を受けたドイツの鉱物学者レーマンは、この物質が二つの光の屈折率をもち、温度により変わることを突き止めた。レーマンは結晶と液体の両方の性質をもつという意味で「液体結晶」と名付けた。1963年、米大手電機メーカーRCAの研究者が電気的な刺激によって液晶の屈折率が変化することを発見。テレビ画面の表示に使えると考え、液晶ディスプレイを発表。だが、安定性に欠け寿命が短いため実用化に至らず。70年頃、電卓の開発でカシオと競うシャープは液晶製品の開発研究を始めていたが、寿命の短さが大きな壁となっていた。ある日、液晶原料のビンの蓋を閉め忘れて帰宅してしまう。「不純物が入りこんで使えない」と思ったが、どうせ捨てるのならと実験してみたところ、寿命が延びた。これをきっかけに、シャープは世界で初めて液晶ディスプレーを実用化した電卓「EL−805」を発売。単三電池一本で100時間使える大ヒット商品となった。
日経新聞 2007.12.17

★コメント
 苦難を乗り越え、いろいろな積み重ねが新しい技術を生み出す。苦難はチャンスの元では。

◆土日一人で映画
★「ブンミおじさんの森」監督アビチャッポン・ウィーラセクタン
第63回カンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)。
腎臓病で死期が迫っている、ブンミさんの森での、死んだ妻、死んだ子供、妻の妹、親せきの森の中での物語。時の概念、存在の概念が揺らいでいる。東京では全く感じられない世界。絶対のオススメ。
★「トゥルー・グリット」監督ジェル&イーサン・コーエン
ひさしぶりのウエスタン映画。アメリカ社会の原点を見た、復讐。ジェフ・ブリッジス、ヘイリー・スタインフェルドの個性が光った。楽しめるオススメ。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第283号(2011/4/5) (c) 1999Japan Orientation
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