1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第306号

配信日:2012年2月21日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第306号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『その食材もったいない−チキンよりもたい焼き』
      『市場を中小のオフィスに絞る利点』
      『社員をやる気にさせるには』
      『なぜか人は左に回る』
      『「広報戦略」きめ細かく』

◇伝言
第116回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
4月12日スタート
トータル・マーケティングの視点から、商品開発を実践的に深く学ぶ『場』です。利益を生み出す新商品、ニーズ開発、商品コンセプト開発、テスト手法、ネーミング・パッケージング、導入プランづくり、導入後のフォロー。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです。今までに29年3000人以上の参加。

2012年2月21日(火)
ちょっと暖かくなってきました。今、だいじなのは、「雪が溶けて水になる」という考え方と「雪が溶けてやがて春が来る」という考え方の両方では。
「遊び・学び・働く」を実践しませんか。
今日は、夜「銀座こと塾」に行ってきます。居酒屋研究・体験会です。
日本オリエンテーションの『学び合いの「場」』も楽しい「場」です。
3月の「学び合いの場」は、
★「触覚の魅力開発」3月8日(木)
元資生堂の日本オリエンテーション客員研究員からのテーマで、官能空間の変化、五感における触覚、さわり心地、喉越しなどの魅力開発を学び合います。
★「家族のこれからとマーケティング」3月19日(月)
家族像が変化しています。血縁家族、非血縁家族、単身・独身・夫婦・ペアー。家族の変化と暮らしが、どのようにマーケティング・商品開発に影響を与えるか。

4月は、
★「IT環境の変化とマーケティング・商品開発」4月6日(金)
ITの世界で活躍している2人を招き、ゲームフィケーション(ゲームをマーケティング・商品開発に取り込む)などの先端的な話を含め、進めていきたいと考えています。
★4月予定としては、「遊びとマーケティング・商品開発」「幸せを創るマーケティングその2」などを考えています。『学び合いの「場」』に載せてみたいテーマをお寄せください。
時間:19時〜21時(終了予定、延長あり)
会場:日本オリエンテーション事務所(地図はHPでご覧ください)
参加費用:1,000円(サンドイッチ、ビール付き)
申し込みは office@jorien.com

■『その食材もったいない−チキンよりもたい焼き』
★気づき
 02年2月、大河原毅は18年間務めた日本ケンタッキー・フライドチキン社長を自ら退任した。「30年間アメリカ流の効率経営をしてきて、それは達成できた。しかし何か自分の中ですごくもの足りないものを感じてきた。お茶を始めて季節の茶懐石に魅かれ、日本にはすごい食文化があると気づいた。」大河原さんは今、「ほのぼの運動・夢ある街のたい焼き屋さん」のフランチャイズ店を広げている。「ほのぼのとしたたい焼きで地域のコミュニケーションを」「運営は効率的商業主義の逆でいく」「クオリティー・オブ・ライフの時代。儲けるより生活をずっと続ける。それが大事だと思う。」
朝日新聞2007.4.5

★コメント
 大河原毅さんは、時代の先を見ていた人ですね。アメリカ的効率主義の経験をされた後、過去の成功体験を捨て、新しい成功(社会)の先導。地域、コミュニケーション、逆、クオリティー・オブ・ライフはこれからの価値観のキーワードでは。
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■『市場を中小のオフィスに絞る利点』
★気づき
・軽視されていた市場(個人向け市場よりは高いサービス提供が可能)
・顧客の多くが特定地域に集中(効率的な物流システムを構築)
・平日に集中して商売が出来る
・多くの人がつながっているので、多様な商品やサービス提供の可能性がある
成功例は、アスクルの中小のオフィスにセグメントした例。

★コメント
 私も、中小経営者をサポートする食と健康の提案を考えていました。まだまだおもしろいビジネスになるのでは。
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■『社員をやる気にさせるには』
★気づき
 社員をやる気にさせる上で重要なことは、世界を変えるチャンスのある仕事を与えることです。勝つことを考えるほど素晴らしいものはない。私は、頭脳と心と財布が一体となって人はやる気になるのだと思います。人はまず、どう学習し成長するかを頭で考える。次に心では自分の好きな文化に浸りたいと思う。そして金銭的な魅力も必要です。
米GE会長 ジェフリー・イメルト氏
日経新聞2006.11.10

★コメント
 タイトルがちょっといやです。自分でやる気と機会を獲得していくことがだいじ。日本ではなかなかチャンスが生まれなくなっている。アジア、アフリカ、中南米などの海外に出て仕事をしてみると、おもしろく、そして伸びるのでは。
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■『なぜか人は左に回る』
★気づき
 愛知県のマッサージ師の小山田良治さんは、多くのアスリートを見てきたが、「人間の体は右にひねりにくく、左にひねりやすい。逆の人に会ったことはありません」と話す。「右に肝臓があるからでは。心臓よりもずっと大きい肝臓がひっかかると考えれば説明できる。」京都大学教授の小田伸午さんも、「肝臓が右にある分、人間は右の方が重いのかも。仮説だが、バランスをとるために左に重心が移る習性があるのでは。」都内などで時計専門店を展開するベスト販売(東京・新宿)の店舗は、逆手に取ったつくり。お客が右回りに回遊しやすいようにレイアウトしてあるのだ。「左回りは動きやすいので早く回ってしまう。効率を求めず、ゆっくり見てもらうには右回り」と石田社長。右回りだと、壁際の商品はお客の左手に並び、見やすいことも計算のうちだ。
日経新聞2007.10.27

★コメント
 人間の体って面白い。よく見ていると癖が見えてくる。よく、よく見ないと見えない。逆のことをやっている企業の発想も面白い。もっと、もっと、よく、よく見よう。
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■『「広報戦略」きめ細かく』
★気づき
 「広報戦略」きめ細かく〜組織の主体性、構築が急務
07年参議院選挙に向けた「1人区」行脚で、小沢代表は地方メディアをターゲットに定めた。「全国版で少し報道されるよりローカルでも長く映ったり、全国紙より発行部数が多い地方紙に登場したりした方が、そこの有権者には効果的」と説明する。場当たり的だった従来の広報戦略を改め、「コミュニケーション戦略チーム」が発信テーマをより絞り込む。参院選の勝敗は「安部自民」と「小沢民主」のどちらが世論の動向を適格につかみ、イメージを強く発信できるか、ひいては一元的で主体的な広報組織をどちらが上手く構築するかにかかっている。
朝日新聞2006.8.8

★コメント
 これからは戦略的広報の時代です。企業だけでなく、商品担当の広報も必要では。「好かれる方法」矢島尚(新潮新書)はヒントになりますよ。
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◆土日朝一番の映画
「ドラゴンタトゥーの女」監督デヴィッド・フィンチャー キャスト;ルーニー・マーラ、ダニエル・クレイグ
ベストセラー「ミレニアム」の映画化その2。この映画の前に「ミレニアム」3部作が上映されています。今回の映画は「ミレニアム」の面白いところを映画化しているので、スピード感があり、おもしろい。ただ、人間関係が複雑なので、あまり気にしないで見た方が楽しめる。見た人はぜひ「ミレニアム」をお読みください。ハヤカワ文庫で出ています。お勧め。

「フラメンコ・フラメンコ」監督カルロス・サワラ キャスト;パコ・デ・ルシア、マノロ・サンルーカル
「私は緑を愛している・・・」から始まり、フラメンコの全てが描かれています。ただ不満は、すべての映像が観客なしで舞台で撮影されていること。フラメンコは観客と一体になってこそ、その感動が伝わるのでは。ちょっと残念。フラメンコ大好きな人は、ぜひ。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第306号(2012/2/21) (c) 1999Japan Orientation
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