1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第340号

配信日:2013年8月6日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第340号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『燃費33キロ 軽の争い』
      『新たな「人間圏」の形成』
      『居住福祉』
      『競合に勝ち ルネサンスを−試される文化力』
      『のれんの奥に文化あり』

<伝言>
第124回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
9月12日(木)スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。
"利益を生み出す新商品"を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
好奇心を刺激するセミナーにしたいと思っています。
◆ベトナムでのマーケティング活動を開始します。
ベトナム日本留学経験者とネットワークをしてマーケティングを開始します。
・まずは日本企業のベトナム、メコン圏進出のサポート。マーケティング視点でサポートします。
・日系企業の人材教育、販促、調査、商品開発のサポートをします。
・現在、ベトナム・日本の交流によるビジネスアイディアを30ほど考え、今年末には3つに絞り2014年展開をしていきたいと考えています。

2013年8月6日(火)
 先週、京都に行ったときに、勝林寺の坐禅に行ってきました。)
坐禅の空間にはなにもなくシンプル、風が流れていました。座布団の上で脚を組む、丹田の下に手を組む、少し下を見つめ、軽く目を開けて一点を見つめる、腹式呼吸で呼吸を整える。10分ほどすると力が抜け、スーとしてきた。気持ち良い時間でした。ほんの瞬間でしたが無心を感じてきました。)
決断は無心でないと間違えるのでは?

■『燃費33キロ 軽の争い』
★気づき
 ダイハツ、ガソリン車で最高燃費の「ミライース」を発売。ダイハツ工業の三井社長「少数精鋭のチームで、新型車の開発のスピードアップを進める」 今の新型車の開発サイクルが顧客の変化のスピードに送れているとの反省から「アパレル業界に学びたい」との持論を披露。
朝日新聞2013.7.23

★コメント
 高速化の時代と言われてきた。三寒四温が二寒三温に早まったり、パソコンの業界では「3・3・1」という言葉も生まれた。3ヶ月で開発し、3ヶ月で製造し1ヶ月で売り切ってしまう。市場の激動化も顕著である。激動化とはある期間内での出来事の多さと出来事の変動の大きさです。いろいろな変化、予測できないブラックスワン的な変化も起きる、連続的でない非線形の変化が起きる。これらの変化に対応する組織、仕組み、ヒトの育成が大切です。
大きな企業が小さい企業を喰っていく時代ではなく、早い企業が遅い企業を喰っていく時代。ドラッカーも、外部変化のスピードに比べて、内部の変化が遅い企業は衰退していくと述べている。恐ろしい時代ではあるが、変化を創造し、変化に適応する企業にとっては素敵な時代でもある。
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■『新たな「人間圏」の形成』
★気づき
 21世紀を論じるにあたって、宇宙からの俯瞰的視点=人間圏という概念が必要では。
これからは分化=均質なものから異質なものが分かれていくこと。
人間圏の分化とは情報が拡散する方向でなく、新たなる情報が生まれる方向。
松井孝典氏

★コメント
 分化とは拡散ではなく、進化なのだ。弁証法的発想に基づき分化と分化が融合して、新しい概念を生み出し、分化と統合のスパイラル的な融合が大切では。
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■『居住福祉』
★気づき
 高層住宅は子供や老人を孤立させ、人間の居住環境としてふさわしくない。
高層住宅は再開発の一環として建設されることが多く、コミュニティーを壊す等々の理由から西洋諸国では建設を中止している。これ以上に高層建築を林立させ、過密化、ヒートアイランド化を進めることが都市再性といえるのか。
早川和男氏

★コメント
 高層住宅は人間的視点から見た住宅なのか?経済効率の視点からみた住宅ではないのか。高層住宅はヒューマンな住宅なのか再考してみる必要がある。高層住宅に対して持っている私の不可解な疑問は、なぜ人間は高いところを目指すのか。神に近付きたいと言う無意識があるのかもしれない?
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■『競合に勝ち ルネサンスを−試される文化力』
★気づき
 アジアの文化交流を中心にした文化面の国際的な競合に勝ために、日本の文化力を高める。そのために、政府は基盤・インフラづくりに徹底し、そこに個人一人ひとりが参加する意識が必要である。「東アジアで文化競合時代始まる」。国際的な文化競合に勝つには、何よりも国内での文化振興が重要だ。文化創造は政府が指導するものではなく、自由な創造こそが生命である。
文化庁長官青木保氏
日経新聞2007.4.23

★コメント
 グローバル化の中で文化力の重要性が高まっている。NHKのテレビ番組「クールジャパン」を見ていると、日本人より海外の人たちの方が日本の文化に対する興味と理解が進んでいるように感じる。先日見た「わび・さび」の番組では、自然との融合、遊び、日本人の美意識の根底にある「暗示」「簡素」「不均整」「無常」への理解も感じられた。外から見るとよく見えてくる。「トラッドジャパン」「ジャパノロジー」(今はやっていないかもしれません)も大変参考になった。ベトナム日本留学生の起業をサポートする、ベトナムでのディスカッションの「場」で「クールジャパン」を見ながらアイディア開発をしようと思っています。
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■『のれんの奥に文化あり』
★気づき
ひとりで居酒屋に行く 一橋大学の大学院の宿題。赤ちょうちんを都市の文化空間とみなしたフィールドワーク。異文化との出会いの場でもある。「自分の感覚を頼りに探した飲食店に行くこと。ただし、チェーン店はダメ」。「対話力を鍛える絶好の場ですね」店は発見の連続だった。担当教諭は、米国出身のマイク・モラスキー教授。ありふれた日常の中にも、感覚を研ぎ澄ませて観察すれば、おもしろさが見える。「異文化を通してこそ、自分を知り、社会を知ることができるはずです。」
朝日新聞2013.7.25

★コメント
 ひとり飲み、一人旅の勧めです。知らない人と出会ったときの気持ち良さは格別です。最初のきっかけが大事。ラポートがどう生まれるかは、こちらサイドの課題です。いつもオープンであれ、が私の信条です。まずは気軽なあいさつ。「美味しそうですね」「地元の方ですか」などの話しかけ。「うまいよ、食べてみる」「東京、どこ」などからスタート。こちらも自分の経験をちょっと控えめに話す。興に乗ってくると話は弾む。会話は双方向が原則。あまり難しく考えず自然体がよい。海外でも通用する。言葉がわからなくても、ボディーランゲージで興味関心があると伝わると、現地の言葉で話してくる。私のちょっと自慢の経験は、バンコクで立ち飲みの人に加えてもらいました。ホテルのセキュリティーの仕事をしている人たちでした。明後日も来るから来ないかと言われ、また会いに行きました。いろいろバンコクの裏話を聞くことができ、楽しい異国での出会いでした。ホー チミンでは地元の人にご馳走になることもしばしば。楽しくて、理解を深める出会いの場です。
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◆土日朝一番の映画
「SHORT PEACE」監督;大友克洋 森田修平 安藤裕章 カトキハジメ
大友克洋監督を筆頭に、森田修平、安藤裕章、カトキハジメのクリエーターによるアニメ映画。
アニメがリアルを越えて、スーパーリアルになった。映画では見られないアニメに圧巻され、感動しました。絶対おすすめです。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第340号(2013/8/6) (c) 1999Japan Orientation
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