配信日:2014年6月3日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第358号 Table of Contents □■
◇マツモト・商品開発ミネラル
『人口のブラックホール現象』
『ポール・ドメイン法』
『利潤と社会貢献』
『歴史観』
『VWの高収益の秘密』
<伝言>
◆第128回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2014年7月3日スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。好奇心に火をつけるセミナーです。
◆ベトナムでのマーケティング活動を開始しています。
日本の大学、大学院を卒業してベトナムで起業している人たちがたくさん生まれてきています。彼らはいろいろな経験を積み重ねてきています。ベトナム企業と提携し、ベトナム、メコン圏市場に進出しませんか。いろいろなご相談、気軽にどうぞ。
2014年6月3日(火)
今月は「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナーがあり、日間賀島合宿があり、ベトナム、カンボジア、ラオスに行くなどちょっとスケジュールがタイト。スケジュールを組む時は気軽にホイホイですが、間近に迫るとちょっとしんどい。身体に気をつけてトライ。
■『人口のブラックホール現象』
★気づき
「地方が消滅する時代がやってくる。人口減少の大波は、まず地方の小規模自治体を襲い、その後地方全体に急速に広がり、最期は凄まじい勢いで都市部を飲み込んでいく。」「本来、田舎で子育てすべき人たちを吸い寄せて地方を消滅させるだけでなく、集まった人たちに子どもを産ませず、結果的に国全体の人口をひたすら減少させていく。」
「壊死する地方都市」増田寛也氏
★コメント
地方から都市へ、そして日本全体の人口が減少するとの予測。この変化に対していろいろな動きが生まれている。脱成長論、本当に必要としているものを見極め、不必要なモノは消費しない考え、むだ、無理はしない考えです。また、いま読まれている「里山資本主義」の本にも新しいモデルが描かれています。文明的暮らしを捨てるのではなく、文明が忘れてきた何かを取り戻す生活も、人口減を解決する一つの方法では。
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■『ポール・ドメイン法』
★気づき
米国の人口学者ポール・ドメイン氏の提唱している投票法。投票年齢をゼロ歳まで引き下げる、15歳以下の子供の場合は親が代理で投票する。2人の子供を持つ夫婦は、それぞれ自分の1票と合わせて2票を行使する、1人なら両親が0.5票ずつになる。親ならば誰でも子供の将来を考える。それが1+α票になれば、政治的な子育て支援になる。少子化対策にもなる。
朝日新聞2013.07.0?
★コメント
若い人たちの活性化をはかる方法として面白い発想だと思います。70歳を超えた私も共感。老・中・青の3結合制度ができるといいのでは。
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■『利潤と社会貢献』
★気づき
利潤と社会貢献 アイスで両立 頑固な信念、熱いファンを生む。米国発のアイスクリーム「ベン&ジェリーズ」、工場は環境汚染を最小に、社会貢献の財団をつくった、余った原料を豚のえさに提供、社会を改善するために何をしたかを業務報告書に盛り込む、良心的な小規模な農家を応援するために安全で安心な牛乳を通常より高く買い取る、自分たちが正しいと信ずることや哲学によって理念や方針を決定してきた。しかし同時に、経済的利益を生み出している。
★コメント
エシカルな企業、商品が支持を得る時代になってきている。エシカルなマーケティング発想が大事になってきている。しかし強力な信念がなければ続かない。
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■『歴史観』
★気づき
「歴史観がないと日本からヒットは生まれない。欧州のファッションブランドはまさしく歴史観を踏まえた展開をしているから世界で売れ続けている。」
建築家 隈研吾氏
日経産業新聞2013.06.18 温故知新に学ぶ
★コメント
日本人は、私も含めて自国の歴史を知らな過ぎる。良いところ、悪いところが見えなくなり、浅い発想になってはいないでしょうか。網野善彦さんの歴史に学ぼう。
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■『VWの高収益の秘密』
★気づき
ここ10年、車の最低限価格を維持、一定水準に保っている。この最低価格が重要。燃費を改善したり、安全性能を高めたりすると車の価格はどうしても上がる。すると従来の価格帯に生じた穴を埋めるために別の安い車が必要になり、新車の開発費、設備投資、販売促進費が積み上がっていく。以前からあった個客が逃げていく懸念がある。VWはこれを「ブランドのコモディティ化」と呼ぶ。技術の水準を上げるのは重要だが、モデルチェンジのたびに最低価格を引き上げていけば、全体の中での車の位置づけが崩れ、価格の安いクルマを増やす。
「経営の視点」日経新聞2013.05.13
★コメント
なるほど、消費者からみた適価の維持の重要と、イノベーションのある種のジレンマを感じます。VWの考え方はヒントになるのでは。
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◆土日朝一番の映画
★『ダーク・ブラッド 原題;Dark Blood』
監督;ジョルジュ・シュルイツァー キャスト;リバー・フェニックス
ジェームズ・ディーンの再来と言われ23歳の若さで亡くなったリバー・フェニックスの遺作。核実験で呪われた町に暮らす若者と、無人の荒野に紛れこんだ映画俳優の夫婦との狂気と正気の狭間を荒涼と描いている。映画好きにオススメ。
★『青天の霹靂』
監督;劇団ひとり キャスト;大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり
時間トリップした孤独のマジシャンの物語。親子の出会いと知らない出生の秘密、なかなか面白い展開でした。
大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとりがいいですね。オススメです。
★『野のなななのか』
監督;大林宣彦 キャスト;品川徹 常盤貴子 柴山智加
92歳の医師の死のなななのか(49日)の回想の物語。人が生まれ、人が死んでいく、そして人が生まれてくる、家族のつながりと縛り、詩と芝居、映画の融合が新しい大林ワールドを生み出している。黒沢明の『夢』を連想させる。オススメです。
★『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 原題;Inside Llewyn Davis』
監督;ジョエル&イーサン・コーエン キャスト;オスカー・アイザック
コーエン兄弟の第66回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した作品。才能と世間、才能ある人の苦しさが伝わってくる、フォークが魅力。オススメ。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第358号(2014/6/3) (c) 1999Japan Orientation
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