1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第361号

配信日:2014年7月29日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第361号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『アジアのターゲット』
      『トランスナショナル企業』
      『経営の新「軽薄短小」』
      『インドネシアは』
      『政治家』

<伝言>
第129回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2014年9月18日スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。好奇心に火をつけるセミナーです。

2014年7月29日(火)
またまた、ひとり旅のすすめ
8月5日から、東北一人旅に行ってきます。
角館から、ローカルな秋田内陸縦断鉄道でマタギの世界を垣間見て、鷹巣から弘前へ。弘前ではシャンソン、津軽三味線を楽しんで、行きつけの馴染みの店で地元の話を肴に一杯。弘前から八戸へ、飲み屋街の裏通りを探検、小さくておもしろそうな店をはしご、馴染みの店も寄らなければ、行きつけのスナックに寄ってみようかな、漁師の町の朝風呂探検。八戸から久慈へ、三陸鉄道に乗って宮古へ、3.11の記憶を呼び返してみよう。宮古の街はどうなっているか探検。帰りは私の好きな山田線で盛岡に出て短角牛を食してみるのもいいかもしれない。
ひとり旅の快楽は、見ず知らずの人との会話、まずはこちらから口火を切る、その時は褒め言葉がいいですね。地元の飲み屋に行っても同じです。私は単線、車両の一番前と一番後ろが大好きです。ひとり旅は一種の探検です。探検は計画通りに行かないのが楽しみです。
どうぞ、この夏休みにひとり旅探検で自由に過ごしてみてはいかがですか。オススメです。

■『アジアのターゲット』
★気づき
・プレミアムセグメント 最高品質の商品を求めるハイエンド・コンシューマ
・メインストリーム・セグメント 便利で高品質かつ値ごろな商品を求めるミドルクラス消費者
・便利さと高品質を求めるがメインストリーム商品を買いにくい低所得層
に分かれている。

★コメント
 ネスレのグローバル・マルチブランド戦略は各セグメントに対応した戦略である。栄養補給商品を低価格で提供する方法として、プロテインなどは低価格な植物タンパク質に代替、コストのかからないミクロ栄養素はそのまま活用して低価格ブランドを作って提供。各々のセグメントに合う商品の供給をしていかなければいけないのでは。
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■『トランスナショナル企業』
★気づき
 グローバル企業のあるべきモデルとして、「トランスナショナル企業」論がよく知られている。ハーバード・ビジネス・スクールのクリストファー・バートレット教授らが提唱したモデルだ。地球規模でスケールメリットを生かしつつ、現地市場に合わせて柔軟に対応する。 そのために、世界に広がった部門間、事業間においても知を共有し、学習優位を確立すべきと説く。

★コメント
 グローバルに、各セグメントを獲得するためのプラットフォームの考え方では。スィンク・グローバル、アクト・ローカルのビジネスモデルの展開にとって重要な概念では。
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■『経営の「軽薄短小」』
★気づき
・重点をしぼって効率的な『軽い』投資
・現場との距離を縮める階層の『薄い』組織
・市場変化に迅速に対応する『短い』意思決定
・そして社内の官僚化を防ぐ『小さい』本社

★コメント
 経営の原則であるがなかなかできない、そのできない理由を考えることが大事では。
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■『インドネシアは』
★気づき
 インドネシアは、家族主義の強い東南アジアの中でも、家族や友人との団体行動が多い。食事や映画もしばしば4〜5人で出かける。ミニバンが受けている理由。

★コメント
 東南アジアの市場を考えるときには、家族の関係を把握することが大事になる。収入では買えないスマホを買っている若者、家族の意見で職を変える人たち、家族、親戚の口コミなど、家族の関係調査をする必要があるのでは。
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■『政治家』
★気づき
 「例えば得票率6割で当選した政治家は本来、自分に投票しなかった4割の人に思いをはせ、彼らも納得する形で政治を動かしていかなければならないはずです。そういう非常に難しいことにあたるからこそ権力が与えられ、高い歳費が払われているわけでしょ? それがいつからか選挙に勝った人間がやりたいようにやるのが政治だ、となっている。政治の捉え方自体が間違っています。民主主義は多数決とは違います。」
「政治家の『本音』がもてはやされ、たとえそれを不快に思う人がいてもひるまず、妥協せずに言い続ける政治家が人気を得る。いつから政治家はこんな楽な商売になってしまったのでしょう。『表現の自由』はあなたがたが享受するものではなくて、あなたが私たちに保障するものです。そのためにはあなたの自己表出には節度が求められるはずです。」
これえだひろかず 映画監督・テレビディレクター

★コメント
 今の自民党政権の政治運営を見るときに、考えさせられる一文です。多数決という形式が民主主義ではない、民主主義の精神を深く理解している人たちが運営していくと民主主義になる。節度も大切な概念では。
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◆土日朝一番の映画
映画は映画館で見ると、もっと楽しくなる。
★「her世界でひとつの彼女」
監督;スパイク・ジョーンズ キャスト;ホアキン・フェニックス、サマンサの声をスカーレット・ヨハンソン
生き方がチャーミング、人工知能のOSとの恋。寂しい1.5人時代の恋かも。脚本の面白さと、サマンサの声のスカーレット・ヨハンソンが良かった。オススメです。
★「ジゴロ・イン・ニューヨーク」
監督;ウデイ・アレン キャスト;ジョン・タトゥーロ
性と宗教の葛藤、ウデイ・アレンの舞台回しが軽妙。
★「グランド・ブダペスト・ホテル」
監督;ウェス・アンダーソン キャスト;レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム
ヨーロッパの超高級ホテルを舞台にしたコンシェルジュとベルボーイの冒険物語、ロマンチックなホテル物語です。オススメです。
★「サード・パーソン」
監督;ポール・ハギス キャスト;エイドリアン・ブロディ、モラン・アティアス
愛と情の濃密な物語。私の愛と情は淡白なんだと感じました。3つの物語が重なっていくストーリーがなるほど。ローマのバーで出会ったエキゾチックな女性に心を奪われたアメリカ人ビジネスマンのスコットが、彼女の娘が密輸業者に誘拐されたと聞き、女性を助けようと決意する場面が良かった。オススメです。
★「トランセンデンス」
監督;ウォーリー・フィスター キャスト;ジョニー・デップ、モーガン・フリーマン
意識を持ったスーパーコンピューターにアップロードされて死んだ研究者が予想もしない進化をする物語。直線的、加速的な進化は人間の進化とは異なり危険を生む。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第361号(2014/7/29) (c) 1999Japan Orientation
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