1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第396号

配信日:2016年3月15日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第396号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『問いを発する』
      『着想の王道』
      『自社の得意技生かす 社会貢献「プロボノ」企業に浸透』
      『ネスレ日本は16年、「製造業からサービス業へ」の転換』
      『商品コンセプトとは』

<伝言>
第135回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
4月21日スタート
★商品開発プロになるための実践練習場です
★“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ
★好奇心に火をつけるセミナーです
商品開発カウンセリング−新しい風を吹かせる「場」です
商品開発社内教育−発想刺激の「場」です

2016年3月15日(火)
大きな人生の分岐点
1964年に理工学部機械工学を卒業して、46年前1970年にマーケティングの世界に入っていくきっかけになったのは、10冊のマーケティングの本を頂いたことでした。まだマーケティングという概念が営業の効率化と言われていた時代でした。その10冊の中に、J.Aハワードの「経営者のためのマーケティングマネジメント―その分析と決定 (1960年)」があり、読んでみるとおもしろく、何回も読み直し、マーケティングを仕事にしようと決意。それから46年、大きな人生の分岐点でした。

■『問いを発する』
★気づき
 聖書の言葉に「求めよ、然らば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん。すべて求むる者は得、たずぬる者は見出し、門を叩く者は開かるるなり。」という言葉があります。これからはどのような問いを持つかが大事になってくる。問題を解決することよりも、問題を見出すことが今の時代の問いでは。

★コメント
 「HOW」の時代から「WHAT」の時代。解決策を考えることより、何が問題なのかを発見することが重要になる。これからの企業は見えない課題に挑まなければならない。IDEOの「デザイン思考」が一つの解決策では。

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■『着想の王道』
★気づき
1. 課題に直面する
2. 課題を放置することを決断する
3. 休止期間を置く
4. 解決策をふと思いつく
「脳には妙なクセがある」池谷裕二

★コメント
 皆さんも経験されていると思いますが、休止が重要なスパークになります。散歩をする、風呂に入る、軽くお酒を飲んでみる、人と雑談をしてみる。

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■『自社の得意技生かす 社会貢献「プロボノ」企業に浸透』
★気づき
 仕事で身に付けた知識や技術を社会貢献活動に生かしたいと考える人が増えている。このような非営利活動に対して、企業が自社の業務上の能力を生かして自ら取り組んだり、無償でサポートする「プロボノ」と呼ばれる活動が浸透しています。「プロボノ」とは「公共善のために」を意味するラテン語を語源とする言葉です。
プロボノ活動で結果を出すための5つのコツを紹介します。
(1)経営上の目的をはっきりさせる
(2)支援内容を絞り込む
(3)プロフェッショナルな仕事をする
(4)結果やフィードバックに基づいて活動を進化させる
(5)人材育成・人事評価に組み込む
2015/6/17 日経MJ

★コメント
 企業の公的役割が重視されています。自社の強さを生かして、成果と成果を評価する仕組みが重要です。

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■『ネスレ日本は16年、「製造業からサービス業へ」の転換』
★気づき
 ネスレ日本は16年、「製造業からサービス業へ」の転換をより加速させる。モノではなく、顧客へのサービスの提供による問題解決に取り組む。「新商材投入」「コミュニティ創出」「利便性の追求」を軸に、独自のコーヒー供給サービス「ネスカフェ アンバサダー」システムをフル活用する意向だ。一杯のコーヒーがもたらすベネフィットをさまざまな形で提案することで、持続的な成長を目指す。

★コメント
産業の進化パターンです。商品は必要条件、サービスがこれからの魅力条件。

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■『商品コンセプトとは』
★気づき
(1)商品コンセプトとは、商品を開発するに当たっての基本的な考え方を定義したものである。
(2)コンセプトで定義されるものは、その商品の価値の中心となるべき効用である。
(3)コンセプトを明確に設定することによって付加される各種の効用を統一することが出来、商品全体として一つのものにまとめあげることが出来る。
(4)コンセプトは競業商品との差別化がポイントである。
(5)コンセプトとは、誰が狙いなのか、ターゲットの特定を含んでおり市場導入のマーケティング戦略を根本的に方向づけている。
(6)コンセプトを標準の言語として、技術、マーケティング、広告の各セクションが、共通の基盤で対話し、必要な指示を交換することが出来る。

★コメント
 商品コンセプトの定義です。定義するとよけい難しくなることがあり、定義してもあまり意味がないことがある。商品コンセプトの定義を吟味してみてください。「商品開発プログラムのたて方36時間セミナー」では、事例を含めて定義の意義と、商品コンセプトづくりの具体的アプローチの方法を講義しています。
宣伝をしてしまいました。

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日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第396号(2016/3/15) (c) 1999Japan Orientation
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