1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第451号

配信日:2019年2月19日

‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第451号 Table of Contents 松本プラス忽那□■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『モノ作らぬメーカーに』
      『脳内物質は7つ』
      『GAFAに負けぬ稼ぎ方』
      『初心に立ち返る』
      『読解力に注目 リーディングスキルテストとは』
      『「出来ない、当たり前と言う内容こそチャンス」:消費者視点で「わくわく商品開発のススメ」忽那公範』

<伝言>
第150回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2019年4月18日スタートです。ゲスト講師の参加でより充実。
35年、企業から支えられてきました。感謝です。
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです


◆花王のヒットメーカーが指導する、わくわく商品開発・社内研修会
担当コーチ 忽那公範
商品開発“活性化”プログラム、短期集中で商品開発力が飛躍。
花王で次々ヒット商品を生み出した、元花王のヒットメーカーが、一体になって指導、サポートをします。
○新しく市場創造が出来る商品を提案。
○担当している商品の価値を高める。
詳細はお問い合わせください。
office_j@jorien.com

わくわく商品開発社内研修会・講師紹介(PDF 86KB)

2019年2月19日(火)
 三寒四温から二寒三温へ
少し暖かくなってきてホッとしています。
以前は、三寒四温と言われていましたが、いまは二寒三温、寒い、暖かいの変化のスピードが速くなり、寒暖の差も大きくなってきて、体が対応しにくくなっている。
時代も二寒三温型で変化で、スピードが加速化していて、人間にとってついていけなくなっている。
もう少しゆっくり行くのも良いのでは。

≪マツモト・商品開発ミネラル451号≫

■『モノ作らぬメーカーに』
★気づき
 「機能が優れ装備がリッチであればいいという高級・高機能を追求する『アップグレード型』はもうやめる。暮らしの中で顧客がこうあってほしいと望むことを、製品に組み込んだソフトの更新で順番にかなえるような『アップデート型』に変えていく」
 「今のイノベーションはほとんどソフトウエアで起きている。ハードウエアの進化が一定段階になると、ハードを動かすソフトがイノベーションを起こす構図だ。ハードは単にソフトのイネイブラー(目的を可能にするもの)になる」
「例えば電気自動車(EV)ではソフトをアップデートすると乗り心地がよくなったりする技術が現実になりつつある。家電や住宅など住まいに関する製品でも同じことができる。顧客一人ひとりの生活様式や欲求に応じて進化する住まいだ」
 「我々が目指すのは『くらしアップデート業』だ。メーカーであってメーカーではない。この世の中、絶対的に最高なものがあるわけじゃないんですよ。そういうメーカー視点はもうやめる」
パナソニック社長 津賀一宏氏
日本経済新聞2019.02.10

★コメント
 ハードとソフトの融合で「アップデート型」に進化させる。昔、エプソンが進化させるパソコンを開発したことがある。暮らしの期待に応えられる進化するモノとソフトはどのように変わってくるのか興味津々。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『脳内物質は7つ』
★気づき
@ドーパミン;幸福感を司る脳内物質です
Aノルアドレナリン;焦燥感を司る脳内物質です
Bセロトニン;安らぎを司る脳内物質です
Cアドレナリン;興奮を司る脳内物質です
Dアセチルコリン;閃きを司る脳内物質です
Eメラトニン;休眠を司る脳内物質です
Fエンドルフィン;恍惚を司る脳内物質です

★コメント
 神経系の情報とホルモン系の情報がある。今までは情報の伝達効率などが重視され神経系の情報モデルが重視されてきたが、これからは人間の情動に働きかけるホルモン系情報が重要になってくる。喜び、幸せなどを刺激する情報が商品開発にとって重要になる。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『GAFAに負けぬ稼ぎ方』
★気づき
 東京理科大学の若林秀樹教授の研究によれば、「生産規模が数千個から数千万個」「事業周期が5年から10年」の範囲に入る産業が最も手堅く、損をしにくい日本企業のストライクゾーンだという。日本の電機メーカーもよく見ると、この範疇(はんちゅう)に事業を意識的に集中させようとしているのが、最近の傾向だ。いわゆる「ハードウエアの逆襲」の一例だ。ネット上だけで完結するビジネスは意外に範囲が限られ、ハードが絡む現実経済の方が規模や商機が大きいことが多い。期待先行で巨大化したGAFAの株価が年初から変調をきたしているが、それも「現実経済に事業基盤を欠くGAFAの事業モデルに限界が来ている」という見方で一部、理解できないだろうか。
中山淳史
日本経済新聞2019.01.25

★コメント
 GAFAの次のビジネスモデルが模索されている。リアルの魅力、リアルとバーチャルの融合、巨大に対して多様などいろいろあるのかも。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『初心に立ち返る』
★気づき
 暮しの手帖、読者と学び4回目の100号 今月98号、澤田康彦編集長巻頭言で「これは あなたの手帖(てちょう)です」と呼びかけてきた「暮しの手帖」が創刊70年を経て今月が98号。5月に「4回目」の100号を迎える。100号ごとに1号から始めるのは、「初心に立ち返る」という初代編集長・花森安治さんの考えで、平成最後の春は現編集部の節目になる。足元から暮らしを見つめる雑誌は、いま何を伝えようとしているのか。編集長の澤田康彦さん(61)に聞いた。
朝日新聞2019.01.22

★コメント
 100号が一つの節、節を作ることが強くすることであると同時に、節を初心に立ち返る契機にするのはいいですね。日本オリエンテーションも10年ごとに節を作って、初心に帰ることをしていたらもっと太い幹になっていたかも、反省。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『読解力に注目 リーディングスキルテストとは』
★気づき
 AIに多くの仕事が取って代わられることが予想されるが、そういう社会にあって人が活躍の場を確保し、より幸せに生きられるためのスキルとして、「読解力」に注目。
 新井さんは、人工知能(AI)でロボットが東大に入学できるか、という「東ロボくん」プロジェクトで知られる数学者だ。今後、AIに多くの仕事が取って代わられることが予想されるが、そういう社会にあって人が活躍の場を確保し、より幸せに生きられるためのスキルとして、「読解力」に注目。全国の学校、さらには社会人も含めて、文章などの意味をどの程度正確に読めているのかを見るリーディング・スキル・テスト(RST)を行ってきた。すでに受験した人は4万人を超えた、という。
RSTでは、
(1)主語述語や修飾語被修飾語など、文を構成する要素の関係(=係り受け)の理解
(2)「それ」「これ」などの指示代名詞が何を示すか(=照応)の理解
(3)2つの文が同じ意味を表すかどうかを判断する力(=同義文判定)
(4)文の構造を理解したうえで、体験や常識、その他の様々な知識を動員して文章の意味を理解する力(=推論)
(5)文章と図形やグラフを比べて内容が一致するかどうかを認識する力(=イメージ同定)
(6)文章で書かれた定義を読んで、それと合致する具体例を認識する能力(=具体例同定)――についての力を調べる。
「大事なのは「読む」力だ!〜4万人の読解力テストで判明した問題を
新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く」

★コメント
 AI時代における人間の能力として大事なのは「読解力」。読解力の低下が問題。
「大事なのは「読む」力だ!〜4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く」を開くと例題が出てくる、トライしてみてください。案外難しい。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『「出来ない、当たり前と言う内容こそチャンス」:消費者視点で「わくわく商品開発のススメ」忽那公範』
 よく、仕事の打ち合わせをしていて、「そんなこと出来っこないだろう」「そんなこと出来ないのが常識だ」「そんなこと出来ないのは当たり前だ」という会話を聞きませんか?
 これは新しい商品の大きなヒントです。
会話をした時の内容をメモしてください。この常識は、いままでになかった軸の商品なので、80点の完成度の商品を作る必要はありません。3点もあれば十分に、第一歩を踏み出せる商品なのです。この種類の商品を提案すると、だいたい、多くの人から完成度が低いと言われて諦めてしまうことが多いのですが、完成度は そこそこで、早く出すことに価値があります。出来ないことが常識のカテゴリーの商品が3点のレベルでも出来れば、立派な商品として、消費者は認識してくれます。
 例えば、高校生が3時間目の授業で、体育をしたら、4時間目の国語の授業の前にシャワーを浴びたいと思いませんか?シャワーは出来ないけど、シャワーしたみたいにさっぱりするウェットシートがあれば、完成度は3点でも嬉しく思うと思います。
常識、当たり前の言葉こそチャンスです。
わくわく商品開発研究所 忽那公範(くつな きみのり)
https://www.wakuwakuken.com/

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
残念、観た映画はありませんでした。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

■■■.......................................................................................‥‥・・
■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第451号(2019/2/19) (c) 1999Japan Orientation
・‥‥.......................................................................................‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル