1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第455号

配信日:2019年4月16日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第455号 Table of Contents 松本プラス忽那□■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『新P・D・C』
      『五感消費、気分消費』
      『情報特性による商品類型』
      『飽食の時代の病』
      『新家族事情』
      『消費者視点でわくわく商品開発のススメ:「仕事が忙しくなったら、仕事の仕方を変える。」忽那公範』

<伝言>
◆花王のヒットメーカーが伝授する、ヒットする新製品、新事業を成功するための訪問セミナー
「わくわく商品開発」講義 & 新商品、新事業についてのミニコンサル
担当コーチ 忽那公範

花王で、新商品、新事業を立ち上げた元花王のヒットメーカーが立上げのコツを伝授。訪問して講義、ミニコンサルをします。
今、立上げをしようとしているテーマについて具体的にアドバイスします。
商品コンセプトの立案、事業コンセプトの立案に役立ちます。
詳細はお問い合わせください。
office_j@jorien.com

2019年4月16日(火)
マツモトミネラル第16号2000年05月15日の巻頭です。

『今私が興味を持っているテーマが「再定義」です。
*アインシュタインの相対性原理は時間概念、空間概念の再定義。
*「ルネッサンス」とは再生の意味である。
*「ギリシャ・ラテン語辞典」を読んで言葉の意味の原点に返って考えてみたい。
*「古語辞典」を丸読みしてみたら。
*「語源辞典」を開いたら新しい発想が生まれないか。「美しい」とは羊が太ることの意味です。まるまる太っておいしそうが美しい語源です。

日本オリエンテーションのPF会(PASS FINDER探検者の意味)では、いろいろの「再定義」を話し合っています。2000年5月19日(19時日本オリエンテーション事務所)は「生活の再定義」をテーマにしています。』
日本オリエンテーション 主宰 松本 勝英

わたしの57歳の時です、楽しかった時代だったかも、これからもっと面白い仕掛けができないかなと思っています。

≪マツモト・商品開発ミネラル455号;アーカイブス8≫
アーカイブスです、19年前のマツモトミネラルの読み直しです。
2000年にどのような発信をしていたのか?
コメントに、追加のコメント*をつけました。

■『新P・D・C』
★気づき
今までのプラン→ドゥー→チェックに対して、プラン・ドゥー→ドゥー→チェックの考え方が必要。プランをまずチェックする。プランは現実的か、状況の積み重ねに整合性があるか、状況の積み重ねにより「もの」「こと」が作り出されているかのチェックが重要になる。
マツモトミネラル第15号2000年05月01日

★コメント
 出来もしないプランを実施しても徒労に終わる。プランをまず小実験で実施してみて、その結果によってスケールアップしていく仕組みも、新プランドゥー→ドゥー→チェックになる。しかしスピードが必要。
*PDDCA、リーンスタートアップにもPDDCAのサイクルを、スピードを持って回していくことが重要。

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■『五感消費、気分消費』
★気づき
*好き、カッコいい
*快感消費
*新しい差異の消費
*リラックス、リフレッシュ
*すっきり、爽やか、わくわく、楽しく、シャキッ
マツモトミネラル第15号2000年05月01日

★コメント
 サントリーの「のほほん茶」「しみじみ緑茶」などは気分消費的商品ではないでしょうか。どんな気分を今消費者は期待しているのでしょうか。
*メンタルケアー商品の開発が面白い。30年前にくつろぎの甘さ、ストレスを解消する酸味、覚醒を促進する辛味のメンタルケアーフーズを考えましたが日の目を見ませんでした、今でも面白くないかな?

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■『情報特性による商品類型』
★気づき
1、ものこだわり情報重視。車、オーディオ。
2、もの情報に加えてイメージ、センス情報重視。家具、インテリア
3、イメージ、センス、デザインなどの演出情報。ファッション、化粧品
4、必要な情報は少なく、生活シーンの中で自ら価値を形成する商品群。本
(日経流通87,2,23)
マツモトミネラル第15号2000年05月01日

★コメント
 情報消費の時代です。どんな魅力的な情報が開発できるかが一つの成功要因です。
*ハードな製品開発、生活メリット開発としての商品開発、それに物語としての情報開発の3つの開発がないと魅力的商品にならない。

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■『飽食の時代の病』
★気づき
 長い飢餓の時代を生き延びられるようにした倹約遺伝子が食べたものを脂肪として効率よく蓄える重要な働きをしている。焼き肉などの脂肪の多い食事や甘いものがおいしいのはひょっとすると倹約遺伝子のせい。飽食の時代が続けば数百年後には脂肪をおいしく感じない遺伝子の変化が起こるかもしれない。
門脇孝東大医学部講師
朝日新聞2000,3,1,12
マツモトミネラル第16号2000年05月15日

★コメント
 遺伝子が生活を左右しているのだ。遺伝子とマーケティングの視点がおもしろいテーマになるのでは。
*今、食の革新としてゲノム編集がクローズアップされている。倹約遺伝子を編集すると肥満は無くなるのかな?遺伝子とマーケティングは2000年の時より面白いテーマだが、ちょっと恐ろしいテーマかも。

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■『新家族事情』
★気づき
・Uターン一家、素朴な自然を求めて天草地方へ、「ほどよい飢え」覚悟してきた
・混成家族、親が違っても固い絆
・新離婚ライフ、それぞれの人生を求めて週に二、三度通い夫
・男性同士、女性同士の家族
・高齢者の単身共同家族
毎日新聞88,1,4
マツモトミネラル第16号2000年05月15日

★コメント
 吉本バナナの小説「キッチン」で血縁関係にない人々が食事を一緒にすることが家族なのだと語っていました。今までの家族の解体と新しい家族の出現。どんな姿になるのか。
*2018年6月8日公開の是枝裕和監督『万引き家族』は、複雑な家族の様相を描いた。
家族の変化を把握することはマーケティングの重要なテーマでは。

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■『消費者視点でわくわく商品開発のススメ:「仕事が忙しくなったら、仕事の仕方を変える。」忽那公範』
いつも忙しいと言ってる人は、仕事のやり方の見直しをすることをオススメします。
資料作り、報告、事前確認、根回し・・・などの作業に時間を取られる仕事は、せいぜい出来て、1.3倍。死に物狂いで1.5倍の仕事量(テーマ数)が限界だと思います。2〜3倍はこなせません。だから、忙しいと言ってる部下には2〜3倍の仕事を与えるといいです。そうすると、仕事をする残業時間でカバーできなくなり、仕事のやり方を変えないと仕事がこなせなくなります。多くの場合、すぐに人を増やして対応しがちですが、そんなことをすると、細かい資料をいっぱい作って、余計に忙しくなりがちです。説得する資料を作らず、納得してもらえる資料を作る。資料を作る作業の前の時間を大切にする。すなわち、広い視点、消費者の視点で考える時間を大切にする。報告は短く。いっぱい言っても、聞いた上の人は、他の人からの報告も聞くので、濃い短い情報が欲しいはずです。細かく聞いてくる上司の時は、上司の上司に自分で報告する、インプットするといいと思います。
考えて少ない資料で仕事を進めることを考えると多くの仕事がこなせるようになります。
わくわく商品開発研究所 忽那公範(くつな きみのり)
https://www.wakuwakuken.com/

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『記者たち 衝撃と畏怖の真実』監督ロブ・ライナー、
キャスト;ウッディ・ハレルソン、ジェームズ・マースデン、ロブ・ライナー
イラク侵攻を企てたジョージ・W・ブッシュ大統領と大統領サイドの情報を伝えるニューヨークタイムズ、ワシントンポストなどの大手新聞社に反逆するナイト・リーダー社の記者たちの真実を伝える戦い。
歴史は何度も同じことを繰り返している。真実を伝えることの大変さと、情報源の実態も見られて面白かった、オススメです。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第455号(2019/4/16) (c) 1999Japan Orientation
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