配信日:2016年1月12日
「新商品開発・ヒントビット」第154号
・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
100○◆ マツモト・新商品開発ヒントビット
■154○ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
30▼001 毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・
2016年1月12日(火)ホーチミンからのヒントビットです。
ベトナムでの起業の難しさ
日本に留学した起業家に会い、いろいろな話をしました。ベトナムでの起業の難しさを感じました。
政府、官僚の壁です。国民のことを考えている政治家、官僚が少なすぎること。
国、自治体を動かして、国民にとってより良い生活を提案しても、お金だけ持って行かれて行動を起こさない。このことがみんなに染み込んでいて無力感、徒労感を感じている。
今回も、省を動かして安全な農作物を作る話をしましたが、難しいと言われてしまった。数年前、ハノイ工科大学を卒業して日系企業のマネージャーになっている人たちと話をした時に「これからのベトナムを豊かにしていくことで大事な事は」と聞いたら、「賄賂をなくすことです」とみんなが言ったことに驚いた記憶が蘇りました。また、ハノイの1億円以上の高級住宅街を見て来ましたが、住んでいる人は官僚が多いそうです。
これらの壁に果敢にチャレンジしている日本人起業家とも話をしています。
【伝言】
◆第134回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2016年2月4日スタート 1983年から33年目に入ります。3千人以上の商品企画・開発・研究の方々が学びました。
商品開発プロになるための実践練習場です。
“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。好奇心に火をつけるセミナーです。
★新商品開発ヒントビット第154号
1.強さが弱さに変化
日露戦争で日本の海軍がパーフェクトで勝ったので、航空機の強化ができなかった。強さが弱さに変化。シャープの液晶も似ているかな。よくあることでは。
2.ベトナムで考える
パクチーなどの香草をよく食べる。健康にどのような影響を与えるか興味あり、香草の機能研究をしてみたら面白いのでは。
3.生活会話
外国の人に生活会話、仕事会話を教える仕組みを作らないと能力を生かせない。
4.オランダのグローバル農業に学ぶ
生産品目を野菜やチーズ、豚肉などに絞り込み、技術革新による輸出産業に。日本の農業は何を学ぶのか。
5.伏見稲荷
海外の人は日本の朱色に興味を持つ。朱色はワクワクさせる。
6.アフターマーケット
自動運転後の新たなマーケットは?興味津々、移動エンターティメントが生まれるのでは?
7.「割り切り経営」
スイスに学ぶ 価格競争を初めから捨ててかかる「割り切り経営」 その代表格がスイスの時計産業。不易を深く追求することもチャンスでは。
8.パイオニアズ・アジア
アジアのスタートアップを支援する集まり。3月23日東京で開催、参加したいと思っています。
9.「個人消費」から、みんなで共有する「グループ消費」
一人の満足ではなく、家族、仲間、同僚たちの満足を満たす商品、サービスの提供が必要になる。
10.東京は
「無機質な都会ではなく、ホッとする町としての歌が増えるだろう。」阿部真大 甲南大准教授。ホッと、温もりが求められている。
11.カゴメ GREENS
飲料にもシャキシャキ つぶつぶ食感。五感を刺激する食品を作りたい。
12.夢のあるAI
「アインシュタインに相対性理論を学びたい」そんな発想からパーソナルAIの実用化を目指す。夢のある発想で面白い。
13.ボランタリー経済
贈与経済→交換経済→貨幣経済→ボランタリー経済。ベトナムの起業家を育てる無償の仕事もボランティア経済かも。楽しくて触発されます。
14.過剰、過小
人は短期的な変化に過剰に反応しがちな一方、中長期的変化の意味を過小評価しがちだ。短期的で中期的視点が持てない。意識しなければ。
15.イアンブレマー ユーラシアグループ代表
いまこそ地政学の重要性がクローズアップされている。サウジとイラン、中国、北朝鮮、EUと難民、IS、経済に大きな不安定要因をもたらす。