1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

新商品開発15のヒント!(2/13)

配信日:2018年2月13日

「新商品開発・ヒントビット」第197号

・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
100○◆    マツモト・新商品開発ヒントビット
■197○   発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
30▼001        毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・

2018年2月13日(火)
“疑いは知のはじまりである”
Doubt is the origin of wisdom.
デカルト フランスの哲学者、数学者 / 1596〜1650
いつも?を持ち、問いを発する。

【伝言】
第144回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー2018年月2月22日スタートです
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー。
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。

★商品開発ヒントビット第197号

「開発視点30・女性ヘルスケア」2001年、インターネット調査から生活者の生活実感を探り、その結果をキーワードにまとめたものです。生活者の変化はどの方向に・どこまで来ているのか?のレポート。いま読んでみてもヒントになるので取り上げました。
今回は「女性ヘルスケア後編」です。

1.きれいな筋肉 〜『体重は変わらないのにブヨブヨしてきた』〜
ただ体重を減らしてダイエットするのでは美しくない。アスリートのようにむきむきでもない。余分なものを排除した、たるみのないしなやかな体型が美しい。美しい・しなやかな筋肉が女性に求められている。

2.Room Fight 〜『「外に出で鍛えてるのを見られるのは恥ずかしい」』〜
本当は真面目に身体は鍛えたいけれど、外に出るためにわざわざ着替えたり、お化粧をしたりはとても面倒。そして人にその鍛えている姿を見られるのは絶対にイヤ。家の中でもしっかり鍛えられる、ルームフィットネス商品が求められている。

3.速攻で即効 〜『今週末が同窓会』〜
すぐに試せて、すぐ実感ができること。「さぁやるか」と掛け声をかけなければできないことより、今すぐ行動に移せて効果を得られるもの・せっぱつまった時、一気に解決してくれるものにオンナは弱い。

4.ディティール研究 〜『皺にも「いい皺」と「悪い皺」がある。』〜
二の腕・半身浴・表情皺。女性は頭の先からつま先まで体の細部に終始目を配っている。ただの「皺」では駄目。どの皺が駄目なのかをきちんと伝えなければ心には響かない。体の微細な分け目・分け方、名前の付け方等「女性のカラダのディティール」研究が新たなマーケットを生む。

5.両性具有感 〜『カッコイイほうがいいかも』〜
行動・選択基準の幅が広がって、女性の健康行動・化粧行動の目標は「他人の目を引きたい」から「理想の自分に近づきたい」へと変わった。しなやかな強さ・凛とした美しさ等「両性具有」感覚・エッセンスはこれからの女性視点には欠かせない切り口。

6.健康の雑貨感覚 〜『アロマオイルをあれこれ揃えて疲れを心の奥から取り去りたい』〜
健康のためといえども、自分の日常のライフスタイルに「気軽に」「センスよく」取り込める雑貨的・かわいさ・楽しさ感覚を併せ持っているかどうか?女性にとってはストイックな健康よりも「+楽しさ」「+美」「+雑貨」が重要な視点。目線を下げた「健康」が求められる。

7.最強 〜「運動は出来ないのでとりあえず黒酢を飲んで血液をサラサラに」〜
酢、もろみ酢、りんご酢、レモン。酸の魅力は、身体全体にいい万能な浄化食品で、さらに自然+伝統+発酵(神秘)という点。「酸」は現在身体にいいと思われているものの中で紛れもなく最強では。

8.カウンター・ヘルス 〜『本場フランスでタラソテラピーを受けてみたい』〜
ただのマッサージやただのヨーグルトではない。その「地」で育まれた所縁(ゆかり)のある素材であることが身体だけでなく心にも大きな効用をもたらす。今、辺境・非文明・伝統が魅力的。 「本場」「本物」の物語り性が重要な健康効用。

9.素材の力 〜「古式製法で作られた塩・醤油・味噌をしっかり摂る・・」〜
精製された上白糖ではなく黒砂糖、ナトリウムではなく粗塩。本来持っていた雑味を従来の工業製品では削ぎ落としてしまっていたのでは。取り除かれたものの中にこそ、生命力を高める雑力があるのでは。

10.健康への扉 〜「巨木の森に会いたいし、父島で鯨もみたい」〜
由布院や黒川など日本の温泉・バリなどのアジア諸国、小笠原や屋久島など島への旅。こうした旅が女性に人気なのはそれが単なるエンターテイメントなのではなく、その根底が本質的には「健康」だからではないだろうか。自然や非日常との回路をどう提供するかがこれからの健康に必要なのでは。

11.「気」質 〜『私の部屋はプラスイオンだらけなのかなぁ、と。』〜
いい空気の中で暮らしているのか?いい水を体に入れているのか?自分の生活の基盤となる「空気」や「水」がよい状態であるかどうかは女性にとって重要な関心事項。自分周り環境の質が求められる時代。気・水の「質」と健康の関係をもっと考える。

12.体内健美 〜『老廃物を出して血行をよくしようと努力はしている』〜
肌のため・冷えのため・便秘のため。すべては外側の「美しさ」につながる「体内健美」。身体の中にある「いらないもの」を出す。そしてそのために体内を循環させ、めぐらせる。美につながる体内濾過装置が求められている。体内が美しいとはどういうことかをもっと深めること。体内テーマはまだあるのでは?

13.じんぽか 〜「冷えは万病の元というから・・」〜
女性にとって「冷え」は長らく体や心をちぢこめる全ての元凶。あたたかく、ホッと緩むことが健康の源。それでも対処は相変わらの湯たんぽ等から変わっていない。如何にも暖房具だけでなく、体の内側の温、温かな音楽、温かなカバンなど、新しい角度・視点から女性に温を提供するじんぽかなギアがあるのでは。

14.体整 〜『「丈夫でぴんと」』〜
見た目・外からはわからない歪みやズレを直すこと。「体」を内側の線から「整」えること。古来日本では着物を着た女性の立ち姿を「美」ととらえていた。キレイな姿勢が体外も体内も美しくしてくれる。健康美・体が発する美としての「姿勢」マーケットが生まれつつある。

15.闘わないで克つ力 〜「病気にならないなら試したいな」〜
人間が本来持つ治癒力をたかめたり、事前に取り入れることで免疫を準備していく食品など、しなやかに病気を回避していく予防という視点が求められている。免疫をもっとわかりやすく伝えることが必要。

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