1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第29号

配信日:2000年12月01日

・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・
・■■■       商品開発・マーケティングの       ■■■・
 ■□■     MATSUMOTO・MINERAL     ■□■
・■■■                           ■■■・
・・‥‥……… by Japan Orientation 等幅フォント推奨 …………‥‥・・
             http://www.jorien.com

  今週、韓国のマーケティングの状況を見に行ってきました。相変わらずア
 グレッシブな人達だなと感心しました。夜中の2時3時の南大門、東大門市
 場の活気はなかなか日本では味わえないワクワク感です。韓国滞在中の韓国
 英字新聞に、トヨタ自動車の奥田会長が韓国市場を重視し、ネットを通じて
 車の販売を考えている記事が載っていました。日本を超えたIT社会の韓国
 市場を開拓するチャネルとして大変興味を持ちました。日本オリエンテーシ
 ョンでは日本企業の韓国市場開拓のコンサルティングを行っています。日本、
 アメリカのMBAを卒業した優秀な韓国スタッフと連携して課題の解決にあ
 たります。レストランのキッチンをベースにした「NANTA」のパフォー
 マンスも最高でした。近日、日本でも上演されます。おもしろいですよ。
                日本オリエンテーション 主宰 松本 勝英

 ■■■
・■□■…第29号の内容……………………………………………………‥‥・・
 ■■■ Table of Contents

 ┛┛┛
 ┛┛┛  『消費とは』
 ┛┛┛  『「買い頃感」とは』
 ┛┛┛  『これからの消費』
 ┛┛┛  『ヒュレット・パッカードの商品開発』
 ┛┛┛  『顧客層の変化』
 ┛┛┛
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『消費とは』
   ★解  説
      「消費」という言葉は完成成就という意味あいを持っている。こ
     のことから消費の記号化を排除し、生産者のための、資本のための
     消費から、個性的な生活過程としての自己完成、自己成就としての
     消費の概念を考えることが必要。(堤清二「消費社会批判」より)
   ★ミネラル
      個性的な生活過程としての自己完成、自己成就としての消費の概
     念を考えることが、消費に対する積極的な概念では。新しい、前向
     きな消費を開発することが必要になっています。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『「買い頃感」とは』
   ★解  説
      商品が消費者の値頃感に比べて高すぎる場合は、消費者はたとえ
     買う余裕があってもその品質の商品は買わない。同様に消費者は品
     質の下限も自分自身で設定する。いくら安くても品質が悪ければ買
     わない。
   ★ミネラル
      価格に対してパフォーマンスバイコストの概念が重要である。価
     格を下げてパフォーマンスを上げることが今の課題では。難しくて
     も。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『これからの消費』
   ★解  説
     趣味的消費、自己(自分)消費、健康消費、共感消費、社会性消費。
   ★ミネラル
     これらの消費がこれからの新必要消費になるのでは。 
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『ヒュレット・パッカードの商品開発』
   ★解  説
      「製品開発のプロセス」は、当社にとって特に重要な製品である。
     ヒット商品を作ることも大切だがヒット商品を作る仕組みを作るこ
     とがもっとだいじである。   
   ★ミネラル
      イノベーション商品を開発することもだいじですが、もっとだい
     じなことは商品開発、製品開発のシステムのイノベーションではな
     いでしょうか。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『顧客層の変化』
   ★解  説
      スーパー不振の原因は「主要顧客層の変化を見落としたことにあ
     る」
     スーパーの顧客は子育て世帯が多い。その中心だった「団塊の世代」
     が50才を越え百貨店の顧客に変わった。「これからは団塊世代の
     子ども達が中心顧客層」
              ジャスコの岡田元也社長(日経新聞2000,11,14)
   ★ミネラル
      家族消費のターゲットイメージが変化しています。子供中心家族
     から大人家族ー30代二人夫婦、50代団塊世代二人夫婦、が魅力
     的家族ターゲットではないでしょうか。

 ■■■
・■□■…「MATSUMOTO・MINERAL」とは……………‥‥・・
 ■■■
    数年前から新聞、雑誌、本、いろいろな人との話し合い、そして自分
   で考えたことで、いろいろ考えるときの私のマーケティング・ミネラル
   となっているメモです。出所など明記をしなければいけないものも入っ
   ていますが、あるものとないものが入っています。ご了解ください。
   原則として毎月2回(1日と15日)みなさんのメールに投げ込んで行
   きます。触ってみてください。







    
 ■■■
・■□■… PF会「健康の再定義」メモ(2000,11,16) ………………‥‥・・
 ■■■                   
    20数人の人が集まり楽しく、熱の入った話し合いになりました。ま
   とめると味も素っ気もなくなってしまいますが、本当はジューシーで栄
   養タップリ、そして鮮度のある話し合いになりました。
   *[WHO]の「クオリティオブライフ(QOL)」の話から入りまし
    た。ガン患者に、長生きするための治療から痛みを取り除く治療も重
    要であるとの認識が高まっている。
   *健康にスピリティアルな概念が重要になっている。
   *健康は今一種の宗教になっているのでは。「不安」を作り出し、その
    不安を解決しているのが現在の健康訴求商品(ヘルシー、ヘルス商品)
    では。消費者もそのことに気づいてくる可能性があるのでは。
   *これからの健康への取り組みは「いきいきとどう生きるか」の提案で
    なければいけないのでは。カゴメのスローフードの提案はその先取り
    的な感じがする。
   *社会の時間(スピードを追求している)と体のリズムのズレが不健康
    を生じさせているのでは。
   *健康に宗教的なる考え方(どのように生きるかの)、生き方を取り込
    むことも意義があるのでは。
   *健康訴求として花王の「エコナ」のようにストレートで訴求する、コ
    カコーラの「爽健美茶」のように爽健、美健、爽健美の組合せ訴求も。
    そして「いきいきどう生きるか」の提案が考えられるのでは。
   *健康には「知的」なイメージと、既に「遅れている」イメージがして
    きているのでは。
   また機会が在れば「健康の再々定義」を考えてみたいと思っています。
   ご期待下さい。

 ■■■
・■□■… 12月のPF会 ………………………………………………‥‥・・
 ■■■    
    12月のPF会は12月21日(木)7時より日本オリエンテーショ
   ン事務所で行います。会費は1,000円です。お気軽にご参加下さい。
   (参加希望者は19日までに下記メールアドレスまでお申込下さい)
     テーマ:「ストレス化社会から何を考えるか」
         *ストレス化の背景
         *ストレス解消・菓子とは、ストレス解消・投資信託とは、
          ストレス解消・商品とは
         *ストレステーマの商品開発・マーケティング
          MailTo:pathfinders@jorien.com
                                         
・■■■………………………………………………………………………‥‥・・
 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第29号 (2000/12/1)  (c) 1999 Japan Orientation・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル