配信日:2007年01月16日
第179号
先週に続いてのマツモト・ミネラルです。
「共育(共に育む)」概念をベースに、変化を創造し、変化の芽を引き抜き、
新しい仮説提案が出来るマーケティング、商品企画人材を「育む」ことが今年の
仕事です。
■『磨かれた言葉こそ源泉』
★解 説
磨かれた言葉こそ源泉 ? 歌は表現の場
シンガーソングライター小椋佳が徹底的にこだわるのが「言葉」。この十数年
「感性の時代」の美名の下、表現の主役が音や映像に取って代わられ、創作の
源泉である言語の喪失が起きている、と言う。創造的な言語で歌われたときに
初めて歌は世の中を動かす力を持つ。また、もうひとつのこだわりが「和製ミ
ュージカル」。
口先だけではなくミュージカルのように全身での音楽表現を、日本人自らが創
造した新しい音楽舞台として作りたい。その体現である「アルゴ」は今年20年
を迎える。
日経新聞 2006.08.31
★ミネラル
言葉の力を私も信じています。
言葉を生み出す力、言葉を感じる力をどう高めるかは「共育(共に育む)」の
課題だと感じています。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『自然免疫』
★解 説
免疫系には、大別して「自然免疫」と「獲得免疫」がある。これまで主に研
究されていた「獲得免疫」は、個別の外敵に合わせた抗体を作って攻撃する複
雑なシステムで、脊椎動物にしかない。ところが最近になり、すべての単細胞
生物にある自然免疫系の細胞にも異物を識別する仕組みのあることが分かって
きた。
朝日新聞 2001.5.11
★ミネラル
生命の、生まれながらに持っている本来の力、知を、どう認識して活用する
か、おもしろいテーマです。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『デザイナーの役割』
★解 説
デザイナーの役割 ? 消費者の目の前で技術融合
近年電機メーカーのデザイナーが個々の製品のみならず、製品・サービスの企
画段階から関わる必要性が高まっている。日立製作所デザイン本部でも「カス
タマー・エクスペリエンス・デザイン」の考え方を取り入れた。ユーザーが製
品群やシステムを利用するときにどう感じるのかと言う経験自体をデザインす
る。
それにはデザイナーが製品の企画段階から加わり、技術者と議論することが必
要となる。製品のさきの最終的なユーザーの行動をCGでシミュレーションし、
どう感じるか仮設を立て、その視点に立って議論をすることで、イノベーショ
ンを生み出すことを目指す。
日経産業新聞 2006.08.10
★ミネラル
デザイナーの役割が重要になっています。生活と商品をどう「関係づける」
か、「新しい関係」をどう開発するかがデザイナーのこれからの役割だと思い
ます。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『農業は輸出産業になる』
★解 説
日本のFTAが進まない理由は農業問題につきる。だが、日本の農産物のア
ジアへの輸出が最近増えている。日本の農業には実は競争力がある。「輸入自
由化から守る」から「輸出産業として育成する」へ前向きの政策に転換すれば、
FTAは可能だ。
日本の農業の技術力は、リンゴやトマトのなどの質の高さが照明している。
コストが割高になるのは仕方がないが、品質の高さを「メイド・イン・ジャパ
ン」ブランドとして世界に売り込む。安全性など世界的に品質が問われている
いまこそ、品質本で出来た日本の農業は生きてくる。「日本の農業には輸出競
争力がある」
榊原英資 慶応大学教授
★ミネラル
食には「量」の問題と「質」の問題があります。生活レベルが上がれば「質」
が重視されてきます。ヨーロッパのファッション産業に対して、日本の「食の
文化と質」をコンセプトに世界展開することはおもしろいのでは。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『モノづくりのこころ』
★解 説
*企業の活動はT(技術)?P(製品)?M(マーケティング)のサイクル
をスパイラルに高めていくこと。
*「つくることは売ることである」売れて製品が商品になる。
*「意欲の好循環」最初に作る喜びがある。作ったモノが他者に評価される
ことによって意欲が高まる。
*企業の存在意義。「良きモノづくりを通して、良き暮らしを実現する」
*消費者との距離はアームレングス(腕の長さ)に保つこと。適度の距離。
*モノあまりの時代のモノづくりはメーカー提案型のプロダクトアウトがいい
*「モノこだわり」から「生活ことこだわり」へ
*HOWの時代からWHATの時代。「どのように」という方法の問いから
「何を、何のために」という本質的な問いを持つこと。
*顧客を囲い込むのではなく、顧客に囲い込まれることが重要。
*愛着という感情を経験を重ねることのできる商品が嗜好品。
*魅力的経験価値を生み出す住宅。住宅とは自分の人生の物語の一部を構成す
る寡黙な友人である。
*「おいしいコーヒーの提供」から「コーヒーをおいしく飲む」提案へ。
スターバックス
*ブランドとは経験価値の重なりである。
*ブランド育成は、時間軸と空間軸で。時間軸とは親から子へ、子から孫へ。
空間軸とは友人知人へ広がること。時間軸と空間軸との一体化でブランド確
立を。
*自分の強みに焦点を絞り集中することがブランドを強めることにつながる。
*マーケティングとは人間学である。
*「技術を中心とした物語を消費者へ伝える」ことがマーケティングである
*小さな改良も10年続けると一つの大きな技術革新になる
*「守・破・離」の「守は下手、破は上手、離は名人」(「茶話集」)
*量から質への先見性
*異質性を取り込む統合力
「モノづくりのこころ」常磐文克氏(日経BP社より)
★ミネラル
マーケティングとは好循環の仕組みを作ることでは。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
・・‥‥……………‥・・‥……………‥‥‥・・・‥………………‥・・
★マイカレンダー 1月9日(火)?1月15日(月)
2007年年賀状は
「あけましておめでとうございます。今年も桜の花が咲くのですね。
本年もよろしくお願いします。」にいろいろな方々から「今年も桜の花が咲
くのですね」には、どういう意味がこめられているのでしょうか?
というお問い合わせがありました。
意図したことは、毎年確実に来ると思われていたことが、こなくなってしま
うかもしれないという不安。
企業は確実に存在していると思っているが、もしかしたら、消費者から見捨
てられてなくなってしまうのではという不安。
そんな感じを表現したっかたのです。不安の時代ですね、という表現です。
9日、10日 コンサルティング、連チャンです。9日は、変化のキーワード
からテーマ出し。なかなか活発で上々です。
10日は、データを基にOPPORTUNITIES&PROBLEMSを読みとる。大筋、中筋、
小筋を整理することが大事では。
11日(木)3社の方々が来社。商品開発システムの革新。電子道具を活用し
て、商品開発のワークショップへ展開について。異分野への新規参入の商品開
発について。
皆おもしろい話で、刺激になりました。
12日(金)社内打ち合わせと、11月にベトナムへ行った人たちとの懇親会。
アンコウ鍋でした。
13、14日は、いわきへアンコウとカニと温泉を楽しむ一人旅。(アンコウ
鍋の連チャンでした。これもまた贅沢でした)
いわきの仲間とたらふく、楽しむ。これからの人材価値についての話。
企業内価値、市場価値、グローバルな価値の話をしているときに、「共育(共
に育む)」という言葉がでてきました。教えるのではなく、お互いに刺激、ス
パークして育むことの重要さについて共感。
14日、磐越東線、磐越西線を乗り継いで、会津へ雪を見に行くが、ちょっと
雪があるだけでかなぶり。雪を求めて新潟へ。かなぶりでした。
15日(月)コンサルティング。昨年からの課題がなかなかブレーク出来なく、
2007年に持ち越してしまいました。ブレーク出来ないときは、「想いを強
くする」「ハイになる」か、「気分を変える」ことが必要です。
・■■■………………………………………………………………………‥‥・・
■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第179号 (2007/1/16) (c) 1999 Japan Orientation
・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・