配信日:2008年02月05日
第205号
2月3日(日)大雪でもなく小雪でもなく中雪の日曜日。
雪を楽しむために外出、映画を見に行く。案外人出があり、映画館は満員に近い状態。
今話題の「ラスト・コーション」は満員で見られず、「ヒトラーの贋札」を見て、神保町でビールと餃子。
事務所へ行って玄関前を雪かき。帰りに早稲田の穴八幡のお札を事務所に貼って、金融融通の神様に今年もよろしくと神頼み。
楽しい雪の日の日常でした。
■『貿易より投資で稼ぐ?』
★気づき
06年国際収支統計で、対外債権の運用益による所得収支の黒字が、貿易収支の黒字の1.5倍に膨らんだ。日本は「メイド・イン・ジャパン」製品で外貨を稼ぐ経済構造から、米英型金融立国となるべきなのだろうか。
早大院ファイナンス研究科教授野口悠紀雄氏は「資産運用を行える人材の育成を急ぐ必要がある」と主張する。「日本は貿易黒字が減少し、将来的には赤字転落
もあり得る。これまでの貿易黒字で貯めたカネを効率的に投資し、所得収支の黒字を維持する政策をとらなくてはならない。特に米国債以外の資産運用をもっと
積極的に行うべきである。」
一方、日本総合研究所会長寺島実郎氏は資産運用の改善の必要性を認めながらも、ものづくりの高度化を最重要項目と説く。「米国は企業収益の3割を金融収益
が占める『金融肥大国』。一例として、GMも本業で赤字を出しながら、金融部門では黒字をあげている。しかし、それでは労働者の勤労意欲は高まらない。も
のづくりが正当に評価され、それが向上心を駆り立てるサイクルが重要である。」
早大大学院ファイナンス研究科教授 野口悠紀雄氏
日本総合研究所会長 兼 三井物産戦略研究所所長 寺島実郎氏
朝日新聞 2007.2.15
★ミネラル
金融という商品をどうマーケティングするかが重要になってきています。
しかし、金融とモノづくりの両輪が動かないと日本は生き残れないのでは。
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■『規制が生む隠れた新市場』
★気づき
アメリカは国レベル・州レベルで膨大な数の規則を持つことで知られ、産業部門全体を窒息させかねないとしばしば批判にさらされる。しかし、この「規制」は同時に大きな市場も生んでいる。この隠れた巨大な経済部門に対しては、あまりに注意が払われていない。
今後、世界の経済と産業はますます多様化する。それに合わせて規制も変化し、さらに複雑化しなくてはならない。地球上で最も革新的な富の創造の先陣であり、最も資本主義的な国家とみなされているアメリカ。しかし、実際にはその革新度合ゆえに自由資本主義経済は規制される。
読売新聞 2005.11.6
★ミネラル
炭酸ガスなどの環境に対する規制が新しいマーケットを生む。しかし負の循環を生んでいくだけかもしれないと心配。
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■『正しい発声で正しい呼吸?緊張ゆるめ、中心軸に重心』
★気づき
緊張をゆるめ、大きくゆっくり呼吸する。「鼻から吸った空気が頭のてっぺんから背中を下って、丹田にたまるイメージ」で酸素を体中に行き渡らせる。
ボイストレーニングにおける呼吸法の指導である。脱力し、中心軸に重心を置くことで、正しい呼吸が行われ、脳を刺激し、細胞を活性化し、血液の循環を良くする。人前で歌うことによって気持ちに張りもあらわれ、心身が若返る。
日経新聞 2006.9.27
★ミネラル
呼吸が浅くなっているのでは。忙しいからかも。ゆっくり深く呼吸をすることを心掛けたいと思っています。
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■『芸術と科学?先端技術通じ再び接近』
★気づき
20世紀、専門家・複雑化した科学技術は実生活からかけ離れたものとなり、その実用化が困難な様は「死の谷」とまで呼ばれている。そんな技術を人間的で日常的に変える、そんな期待が芸術に集まっている。
コンピューターが普及し始めた90年代、電子・通信技術を用いたメディア・アートやデジタル・アートが出現。先端技術に新たな表現の可能性を模索すると
ともに、科学技術を身近に引き寄せる試みでもあった。東京芸術大学大学院映像研究科長の藤幡正樹氏は「芸術が科学技術のグロテスクさをむき出しにし、同時
に芸術自身の本質をも見直されることが重要だ」と話す。
レオナルド・ダ・ビンチは芸術と科学、異なる分野の才能を兼ね備え、両者を融合させた作品を多く残した。そして現代、万能の天才に代わり、技術の進歩が袂を別った両者を結びつけようとしている。
★ミネラル
ヒューマンな技術、アートフルの技術。芸術と科学の垣根をなくすことがこれからの科学にとって重要では。
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■『脳とイノベーション』
★気づき
知識の欲求に終わりはない。どんなに高度な知識にもその先があり、脳のオープン・エンド性が絶えざるイノベーションを実現してきた。脳がオープン・エン
ド性を発揮する上で重要な役割を果たしているのがドーパミン。うれしいこと、快いことがあると放出される報酬物質だ。ある行動をしたらドーパミンがでる、
うれしいと思う、その行動が強化される??こういうメカニズムが働く。また、どういう行動がドーパミンを出すかは非常に自由度が高い。
脳科学では、「感情は不確実性に対する適応戦略である」とみる。イノベーションを起こすような創造的な生き方は、不確実性を楽しめなければできない。
脳科学者 茂木健一郎 氏 日経新聞 2006.12.22
★ミネラル
「学ぶ」は最大の快楽では。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
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★マイカレンダー 2008年1月22日(火)?2月4日(月)
1月22日(火)社内仕事。「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナーのテキスト作り。社内教育レジメづくり。夕方、企業の研究所長と意見交換。快食。
現状、組織、未来など話が大きく広がりました。
23日(水)コンサルタントの人が来社。感動をどう創るか。
24日(木)何をしていたか思い出せない。心配です。
25日(金)名古屋へ。生活とエネルギーの商品開発について。その後、食品メーカーでショートセミナー。感性と切り口などの話。夜は企業の人とマーケティングのトコトン話。知多半島の先端の島に泊る。フグずくしで満腹満足。焼きフグは美味でした。感謝。
28日(月)企業訪問、イノベーション&インキュベーションの話。その後、定例の研究会へ。フロイトの深層心理学に基づく快と享楽の話を聞き、ディスカッション。刺激的でした。
29日(火)コンサルティング打ち合わせ。企業の方が来社、調査の仕組みについて客員研究員を交えて意見交換。
30日(水)ぶらぶら曜日でした。たまにはいいけれど、しょっちゅうだと退屈。
31日(木)コンサルティング。新しい切り口からテーマ開発。午後、企業の方が来社。
1日(金)企業の方が来社。モノづくりの考え方、商品開発システムの革新について。
2月4日(月)食品メーカートップと意見交換。M&A、海外戦略など。私が気になることは企業全般の閉塞感の中で若手の意欲、希望が低下していること。
「想い」をつくるかがだいじではないか。
土日朝一番一人映画を見るは、「ヒトラーの贋札」ナチスドイツの偽札づくりを強制された、ユダヤ人の苦悩。自分たちの命をどう守るか、正義をどう守るかの戦い。贋作師役のカール・マルコヴィックスが渋くて魅力的でした。
ちょっとのんびりした2週間でした。
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■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第205号 (2008/2/5) (c) 1999 Japan Orientation
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