配信日:2008年02月19日
第206号
2月9・10・11日の3連休は、企業の人総勢6人で福島、会津若松、新潟へ雪見の道中に行ってきました。列車の中では健康マーケティングを語り、温泉に入って幸せを語り、居酒屋に入って食と生き方を語り、楽しんできました。
一人旅も楽しいものですが、気の合った少人数の旅も元気がもらえていいものです。
皆さんも旅を楽しんでください。
■『江戸』
★気づき
江戸時代は食物、着物、燃料など衣食住の必需品のすべては植物性。つまり生活のほとんどすべては太陽エネルギーによってまかなわれていた。
さらにリサイクルの徹底、洗練された循環社会。下肥、ワラの利用、灰は肥料、焼き接ぐ屋、たが屋、歯入れ屋、等々。
動かなくなった現代人。江戸時代はものを作るのも運ぶのも人力。「今もっとも身近な環境問題は身体。車に乗らず歩く、早寝早起きで電気を使わず、自分の健康への気遣いが結果的な省エネになり、自然のためにもなる」
石川英輔作家 朝日新聞2006.1.4
★ミネラル
新しい植物・太陽エネルギーライフをどう創るか。まずは体を動かすことから。
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■『絆』
★気づき
「もしもリンゴ半分ずつが夫婦なら、片方がいなくなったことで、私は『全部』になった。彼がいなくなったのではなく、私の中にいる。そう思うと元気になれる。」
加藤登紀子「絆ki・zu・na」
★ミネラル
面白い発想です。このぐらいのことをやらないと再生しないのでは。赤ちゃん連れの大学生の通学をサポートする交通事情も変えなければ。一つを変えるといろいろ変えることが起きる。
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■『少子に挑む』
★気づき
少子に挑む 若年出産促す社会に。40代の子育ては、親の介護まで重なる可能性があって大変。それに対して教育期と出産期を重ねるように出来ないか。
10代後半で出産すると40才の時は子どもが独立している。大学に託児所を作り、ママさん学生に奨学金を出し、社会が支える。
堺屋太一氏 日経新聞2005.1.10
★ミネラル
面白い発想です。このぐらいのことをやらないと再生しないのでは。赤ちゃん連れの大学生の通学をサポートする交通事情も変えなければ。一つを変えるといろいろ変えることが起きる。
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■『農業こそ小学校で必修に』
★気づき
農業こそ小学校で必修に ? 「生き物」の時間取り戻そう戦後、日本は豊かで便利な国になったが、何かを失ったとみんな感じている。
それは生き物としての時間の流れに背き、いつも追い立てられている現実への不安だ。農業はそのための具体的な手段となりえる。
作物を育てることで子供が食べることの意味を感じ取るようになる。また、将来の収穫を予測し、計画することで想像力がつく。小学校教育で農業を必修にすべきだ。
中村桂子氏 日経新聞2006.5.29
★ミネラル
自然の時間・リズムを受け入れることが生きるにつながる。農とともに生活する、創造の「場」づくりが必要です。
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■『日本の宗教』
★気づき
日本人はカミを感じてきた。カミを信じてきたのではない。日本人の感ずる宗教である。カミの気配を感ずる宗教である。無常も信ずるものではなく感ずるもの。
無常は仏教が日本人にもたらした最も重要な考え方。われわれの自然観や死生感、そして美意識まで、じつに大きな影響を与えてきた。この無常にはこの世にあ
るもので永遠なるものは何一つない。形あるものは滅す、人間は生きて死ぬ。それにかかわらず万物はすべてよみがえるという考え。季節は年々よみがえり、人
間もまた世代を超えてよみがえる、という考え方。ものみな死滅への道と再正への道、つまり明暗の二面を備えている。
国際日本文化研究センター所長 山折哲雄氏
★ミネラル
信じてしまうと、とことん正義になってしまう。"感じる"から柔軟なのでは。
日本人感じる無常観が、日本人の感性を育んでいるのでは。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
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★マイカレンダー 2008年2月5日(火)?2月18日(月)
2月5日(火)体調不良で、コンサルティングの仕事をキャンセル。
2月7日(木)8日(金)第95回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナースタート。
27人の参加と補講の方も加わり、賑やかでした。
9日(土)10日(日)11日(月)の3連休で、企業の人総勢6人で、福島、会津若松、新潟へ雪見に。阿賀野川沿いの磐越西線からの雪見はなかなか。しかし、雪不足がちょっと心配。
12日(火)客員研究員と打ち合わせ。新しい魅力を開発と評価方法を変えるための調査方法の議論。午後、コンサルティングへ。既存主力商品の活性化と新商品開発。
14日(木)コンサルティング。新規テーマ開発からコンセプト化。
夜、「マーケティングだべる会」。話題は根源のベクトル。哲学・古典・食源・大黒柱などのキーワード。
15日(金)新HPの打ち合わせ。シンプルと質感と遊びをどう取り込むか。
16日(土)東京大学大澤研究室の「第1回バリューセンシングワークショップ?価値のセンサーは作れるか?」参加。新しい価値を開発するための、アホ、無意識などは面白いヒントでした。
土日朝一番一人映画を見るは、「胡同(フートン)の理髪師」と「ラストコーション」の中国映画2本。2本ともジーンときて深く感じる。
「胡同(フートン)の理髪師」は北京の旧城内の路地裏で暮らす、93歳の老理髪師の、毎日の決まった日常生活を通して生きていることが語られています。
時計、入れ歯、マージャンなどの気持ちよい人間のリズムでした。
「ラスト コーション」トニー・レオン、タン・ウエイ、好演。最後に生をとった男の愛と、最後に死をかけた愛をとった女。二人の表情のカットが強く、孤独で、清純で、エロチックで最高でした。口紅が印象的。
1942年の上海も素敵でした。アン・リー監督の素晴らしさを強く感じます。話題になっていたセックスシーンもたいへん美しかった。
ぜひ、ご覧ください。
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■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第206号 (2008/2/19) (c) 1999 Japan Orientation
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