配信日:2009年10月20日
『潜在ニーズを探れ』『ロングセラーの条件』『詩の世界』『車輪付きのインターネット』『「逆演算」発想が失敗を防ぐ』10月20日(火)
9月27日〜10月6日トルコに行ってきました。
期待していた以上の楽しいトルコでした。
圧巻はベルガマ遺跡でした。遺跡が遺跡として完全に近い形で残っていて、紀元前282年〜129年の生活がありありと浮かんできます。遺跡の中にアスクレビオン(病院)があり、今から見ても最新の医学が行われていたことがわかります。
有名なトロイの遺跡はただ有名なだけで、遺跡としての価値はありません。
カッパドキアの洞窟ホテルは異空間体験ができました。イスタンブールの街も、ヨーロッパとアジアの融合でおもしろく、今までに行った都市とは異なる空間でした。またぜひ来年もっとゆっくり行ってみたいものです。
■『潜在ニーズを探れ』
★気づき
今はまったく新しい技術が同時並行的に開花しつつある時期。情報技術に加え、ナノテク、バイオ、全分野でめまぐるしくブレークスルーが起きている。こういう時期には、考えもしなかった新素材などが出てくる。1秒で適温に上昇する新素材。ある分野は先端情報に追いつく程度にのぞきみするだけでいい。でも核となる技術はどっぷりと浸る。
★コメント
医学と工学との融合による人工臓器の開発。異質な学問の融合によって、全く想像もできなかった技術が生まれてくる。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・
■『ロングセラーの条件』
★気づき
1. よく売れている。シェアー1
2. よく知られている。認知度1
3. よいイメージ。好感度1
4. 熱烈な支持者。リピーター1
★コメント
よく売れているだけでは真の強者にはなれない。あの商品だったらあれでなければの神話作りが大切です。神話は良い商品だということを訴求するのではなく、業界のリーダーだということを訴求していかなければならない。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・
■『詩の世界』
★気づき
詩の世界では、世界は廃墟、関係は拒絶、個は絶望から出発する以外になく、そこにのみ無限の希望があることを教えてくれる。けふから 僕らは泣かない/きのふまでのようにもう世界は/うつくしもなくなったから。
★コメント
廃墟から希望が生まれる。ぬるま湯からは希望は生まれない。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・
■『車輪付きのインターネット』
★気づき
「ヘンリーフォードは車輪付きの人間を産み出したが、我々は車輪付きのインターネットを創造する」フォード社長ナッサー氏
★コメント
車輪付きのインターネットの発想は面白いですね。環境とは異なる新しい切り口になるのでは。車がオフィスに、車が自分の書斎に。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・
■『「逆演算」発想が失敗を防ぐ』
★気づき
「順演算」とは、こうすれば上手くいく、こうすれば完璧にコントロールできるという順方向の考え方。これに対して逆演算は、なにが起きるかをまず考え、それが起きる前にはこれ、その前にはこれ。最悪の事態を防ぐ手だてを考える。
つまり「船が丸焼けになるかもしれない」という結果を最初に仮定して逆演算をしておけば、大きな被害を防げる。日本人は「順方向だけを考えれば上手くいく」という発想を続けているのでは。
畑村洋太郎 工学院大学教授 日経新聞2003.1.4
★コメント
未来仮説から見て、今何をやらなければいけないかの発想が重要。
日本オリエンテーション主宰 松本勝英
【マイカレンダー】2009年10月6日(火)〜10月19日(月)
6日(火)トルコより帰国。3時間遅れでちょっとぐったり。時差ぼけをなくすために眠らず、日本時間の10時に睡眠。
7日(水)朝から企業訪問。次世代大型商品作りなどを提案。午後、コンサルティング。売り方の実験計画を練る。
8日(木)9日(金)「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナーのスタート。
台風で開催が危ぶまれましたが、関西、名古屋からの受講者も無事参加。29人参加はちょっとさびしいですが、皆熱心に受講。
13日(火)コンサルティング。新規事業の進め方で議論。夜、牛込神楽坂「志ま平蕎麦」で快食。鴨そばが絶品で、鴨汁をお土産にしてもらう。
14日(水)コンサルティング。商品コンセプト、製品開発、売り方開発のまとめ。
15日(木)16日(金)「商品コンセプト塾」がスタート。「たいへんうれしい」の開発など。ミニ演習を取り入れて、学ぶ、身につけるセミナーに。
16日夜、客員研究員と快食。2010年以降のコンサルティングの話。
19日(月)コンサルティング。NB商品作りについてディスカッション。夜は企業役員と、大塚「こなから」で快食。
土日朝一映画を見る
「ヴィヨンの妻」
太宰治「ヴィヨンの妻」の映画化。日本の陰影感性が根岸吉太郎監督によってきめ細かく描かれていました。ラストシーンの松たか子がカッコよかったです。
歌舞伎の世界の親を持つ松たか子、寺島しのぶは、ちょっと他とは違う女優を感じさせます。お勧め。
「リミッツ・オブ・コントロール」
私の大好きな、ジム・ジャームッシュ監督の最新作です。自分こそ偉大だと思っている男を殺せとの指令で動く殺し屋のロードムービーです。ジム・ジャームッシュの平坦であまり起伏が無い独特の映像が刺激的です。お勧め。
■■■.......................................................................................‥‥・・
■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第246号(2009/10/20) (c) 1999Japan Orientation
・‥‥.......................................................................................‥‥・・