配信日:2009年11月04日
『嗜好品〈自動車、スーツなど〉』『詩とは』『EC成功モデル』『IT社会における収穫逓増の支配原則』『複雑系の市場論』11月4日(水)
祭日で1日遅れのマツモト・商品開発ミネラルです。
自民党から民主党に変わり、いろいろな革新劇が見えてきます。
現状維持、改良に対して革新の大変さを感じます。
矛盾、混乱を克服して革新を起こしていくプロセスを、ぜひ学びたいと思っています。
■『嗜好品〈自動車、スーツなど〉』
★気づき
「いる性能」に対して「いらない性能」が嗜好品。嗜好品には「過大な性能」と「過小な性能」。過少の性能は使用者の参与度を高める。バランスのとれたものはあまり面白くない、どこかでバランスをはずす。商品ではなく経験の楽しさを。
★コメント
嗜好品化しないとリピート、ロイヤル化が進まない。コーヒーもコーラもお酒も、なぜか最初は拒否されたけれど嗜好品になっている。経験が嗜好品化を促進するのでは。
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■『詩とは』
★気づき
人間である限り、日本人である限り、感じ取る詩情というものがある。浸み込んでいるような、理屈抜きに。そういう昔からのものと、もうひとつ、今までの経験にないものだが、これは詩だと感じ取ることのできる新しい現実ですね。その2つをうまく溶け合わせて表現したい。
詩人 荒川洋治氏
★コメント
感動する商品は、日本人としての昔のものと、いままでの経験の融合では。
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■『EC成功モデル』
★気づき
1) ストレスを伴わない
2) 買うこと以上の楽しみがある
3) 消費者の要求をかなえる
商品を自分の考えでじっくり選びたい、また店頭で得られない商品の情報が得られる。その上、同じ趣味の人との会話を楽しんだり、専門家の意見を聞くというコミュニティーの役割も大きい。顧客に絶えず新鮮な話題を投げかけ、それに付随して商品を売ることがECの秘訣だ。
★コメント
店頭で商品を買うより、ネットで商品を買うことの方が楽しくなってきているのでは。リアルな店頭ももっと買う楽しさを開発をしていかなければ。
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■『IT社会における収穫逓増の支配原則』
★気づき
1) 製品開発に巨額の技術開発投資を必要とする半面、製品の生産コストはゼロに近い
2) ネットワーク効果によって製品を売れば売るほどその価値が高まる
3) 消費者の囲い込み効果
使い慣れたソフトを他のソフトに乗り換えるのは困難。
★コメント
利益を生み出す仕組みとして、ハードとソフトのあり方を考える必要があるのでは。これからはソフトの利益貢献度合いが高くなり、ソフトの勝負になるのでは。ハードはソフトの器になってしまうかもしれない。
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■『複雑系の市場論』
★気づき
複雑なものには命が宿る(グレゴリー・ベイトソン)。
「生きた」とは「創発性」を持っていること。すなわち複雑系とは「外部から働きかけがなくとも、内部から自然に秩序や構造が生まれてくる」という性質。
「これからの市場戦略はどう変わるのか」田坂広志著より
★コメント
これからは「創発的」な仕組みづくりが大切です。「内部」から自発的な動きが出てくるようにしていく。問題意識の共有化が前提ではないか。
日本オリエンテーション主宰 松本勝英
【マイカレンダー】2009年10月20日(火)〜11月1日(日)
10月21日(水)コンサルティング事前打ち合わせ。導入プランのフレームワーク。
HPについて専門家と打ち合わせ。
22日(木)23日から始まる新コンサルティングの検討。アジアのマーケティングについて、ベトナムで経験豊富な方と意見交換。大変参考になりました。感謝。
23日(金)コンサルティングスタート。スタートレクチャ。テーマ開発のアプローチ。
24日(土)友人と「シシャモを食べる会」に参加。これからの漁業、農業の話。
27日(火)午前、企業と新規コンサルティングの事前打ち合わせ。午後も新規コンサルティング打ち合わせ。情報の気づきから商品開発の切り口、コンセプト素の開発。夜は企業の人と大塚「こなから」へ。快食。
28日(水)コンサルティング。導入プラン作り。認知、トライアル、初回購入、リピートのデータ把握から、基本戦略、コミュニケーション、販促のプラン化。
30日(金)社内教育。9時30分から18時までの長丁場。盛り込みすぎて時間がちょっと足りなかったなと反省。その後懇親会。
土日朝映画を見る
「カムイ外伝」(崔洋一監督、松山ケンイチ主演)
評判が芳しくないので見に行ってきました。
この映画は「カムイ外伝」ではありません。演出、主演も薄く(深さがなく)、「カムイ外伝」の世界を描き切れていません。「カムイ外伝」の表層を活劇映画化したものです。新聞などの評価が低いのも同感。失敗作ですね。
「母なる証明」(ポン・ジュノ監督、キム・ヘジャ、ウオンビン主演)
「グエムル―漢江の怪物」のポン・ジュノ監督のひさびさの長編映画。
母って何なのか。この映画のキム・ヘジャ演じる母は世界共通の母なのか。韓国の母なのか。
ストーリーは小さな山から、どんどん大きな頂へ。そして、ひっくり返る。なかなか面白い展開です。最後の結末をどう感じるのか、余韻が残ります。お勧め。
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第247号(2009/11/4) (c) 1999Japan Orientation
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