1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・商品開発ミネラル」

【マツモト・商品開発ミネラル】第253号

配信日:2010年2月2日

『企業の知とは』『マスメディアの負の遺産』『開発の品質、製造の品質』『プロデューサーの仕事』『気になる言葉』

2010年の日本オリエンテーションテーマは「いままで」から「これから」へ、です。
まずは営業利益率の向上です。営業利益率10%を目標に、商品戦略、マーケティング戦略を考えていきたい。いまから何をすべきなのか。

■『企業の知とは』
★気づき
 企業の知とは、
仕事の仕方や仕組み、モノの見方・考え方や、コトの処し方、価値観、さらには企業文化や組織風土のようなもの。
説明知−遂行知。科学は説明知、技術は遂行知。
タテ知−ヨコ知、社内知−社外知。
知が伝わるか伝わらないかは、知の送り手と受け手との間に知の共振が起こること。暗黙知を形式知に変換するときに知がやせてしまうことがあるのでは。そのやせた知が一人歩きをしてしまう。また、社内の仲間同士で知をぐるぐる回していると、知が次第に濁ってくる。
「知の『経営』を深める」常盤文克氏

★コメント
 スパイラルに知が発展していく仕組みを企業風土としてどう作るか。重い課題です。
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■『マスメディアの負の遺産』
★気づき
「情報化社会の『発達』が人間を小さくし、かつ自己省察の機会を奪った」古関彰一氏。
「接触可能なリアリティからバーチャルなリアリティにとって変えたテレビに大いなる負の遺産を見ている」香山リカ氏

★コメント
 映画「アバター」を見て感じることは、3Dとリアルとは違うことです。リアルには世界、アウラがあるのでは。自然と遊ぶ、触れる、生の人と心を通わせ触れ合うことが、これからもっともっと大事になるのでは。
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■『開発の品質、製造の品質』
★気づき
 品質には、設計図を書いたときに出来上がっている開発の品質と、モノを作るプロセスがきっちり行われるかどうかで決まる製造の品質がある。日本の優位性は、製造の品質にあった。

★コメント
 商品開発プロセスを開発することの方が、新商品より重要です。開発プロセスの継続的革新をしている企業が成功を収めるのでは。
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■『プロデューサーの仕事』
★気づき
 プロデューサーの仕事は、開発費の回収と、どう立ち上げるか。そのために実験→実行→実験→実行を継続していく。

★コメント
 これからの新しい仕事は、実験→実行→実験→実行のスパイラルなプロセスを生み出していくことだ。
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■『気になる言葉』
★気づき
注意深く楽観している。
悠々急ぐ。
素敵で恐ろしい時代。
安定の不安定、不安定の安定。
不易流行。

★コメント
トムピーターズの言葉、開高健の言葉であったりします。いま気になる言葉です。 

日本オリエンテーション主宰 松本勝英

【マイカレンダー】2010年1月19日(火)〜1月29日(金)
19日(火)前日香港から帰り、ちょっとのんびり出社。企業の調査部門の方が来社。商品ライン戦略、新商品開発、商品のポジショニングを考えるための市場構造分析の話と調査課題について。
20日(水)新プロジェクト立ち上げの打ち合わせ。大人ターゲット、デザイン開発などによる新商品開発。
21日(木)企業訪問。次世代商品開発、健康商品の切り口開発、人材の育成などの話。

22日(金)新潟出張。コンサルティングの打ち合わせ。夜は、行きつけの新潟「まつい」で快食。
23日(土)磐越西線で会津若松へ一人旅。雪を見ながらの旅は格別。会津若松では友人と日帰り温泉。夜は、地元の飲み屋で馬刺し、こづゆなどの地元料理で一杯。帰りにバーで2杯おいしいウィスキーを。会津若松泊。
25日(月)昔お世話になった人の娘さんと大塚「こなから」へ。昔話に花。
26日(火)友人が交替で来社。
28日(木)29日(金)商品コンセプト開発塾セミナー。商品コンセプトづくりを学ぶ、の2日間の講演。

土日早朝一人で映画を見るは
「キャピタリズム」マイケル・ムーア監督
アメリカの金融資本主義の闇を明快に指摘。独特な視点がユニークな映像を作っている。ウォール街を閉鎖してしまう、金融界のドンを市民逮捕するなど、マイケル・ムーアならではの発想。
「アバター」監督ジェームス・キャメロン
3D映画で、"見るのではなくそこにいるのだ"のキャチフレーズそのままの体験をしてきました。ストーリーは環境問題であるし、少数民族の問題ですが、映像は細かなところまで3Dの魅力が表現され、これからの3D社会の方向を示している。まずは見るべしです。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第253号(2010/2/2) (c) 1999Japan Orientation
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