配信日:2010年10月19日
10月19日(火)
10月29日(金)30日(土)会津で「商品開発車座塾」を開催します。
会津の歴史、独自な地域性の力を借りて、面白い発想の『場』にしたいと考えています。日常とは異なる『場』の力を借りて発想しよう。
ツイッターもご覧ください。1日数回つぶやいています。 http://twitter.com/katsu1970
*箱根『湯屋 やまざくら』
*組織活性化のための自己組織的・創発的な仕組み
*今日の日経
など。
■『シャープ「亀山方式」決別』
★気づき
「地産地消」に転換 片山流、大きな賭け
「これまでのモデルを転換する」。片山社長はこう宣言した。従来は液晶パネルの亀山工場に象徴されるように、最新の生産拠点を本社近くに置き、研究開発と生産が一体になって技術を積み上げてきた。それが今後、海外では現地の有力企業と組んで生産するようになる。各社の生産会社へのシャープの出資比率は半数以下に抑える。パネルの販売よりも、特許の使用料や生産技術に関するノウハウの指導料といったソフトを収益源にする戦略だ。液晶と並ぶ主力事業の太陽電池の生産でもこのビジネスモデルを展開する。
転換の引き金になったのは為替だ。今年に入ってからも1ドル=90円台の円高基調が続く一方で、ライバルの韓国サムスン電子やLG電子はウォン安を背景に液晶パネル工場の稼働率を高めてきた。これに対し、亀山工場は最大で四割まで稼働率を下げた模様。
課題もある。ネックの一つが人材だ。シャープの連結社員数(08年3月期)は約53,700人。一人当たりの売上高は6,363万円と他の電機メーカーに比べて高い。海外の工場で技術を指導する役割の人材を十分に派遣できない可能性もある。また合弁生産の場合は、投資負担を減らすメリットがある一方で、リターンも少なくなる。特に大型液晶パネルのような最先端のハイテク製品の場合、短期間に大きな利益を稼ぎ、これを再投資することで、次の世代でも業界をリードするというのが「勝利の方程式」。海外の工場では合弁相手が主導権を握ることになるが、品質管理が徹底できないとシャープのブランドイメージを損ないかねない。技術が他社に流出してしまうことも懸念材料だ。
日経産業新聞 2009.4.9
★コメント
日本企業のグローバル戦略としておもしろい。生産が価値を生む時代から、ノウハウなどのソフトが利益を生む時代になりつつある。課題は技術、ノウハウで他社に先行していけるかが勝負。
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■『偶有性』
★気づき
人間の脳は、どうなるかわからない「偶有性」を好む。大人から見れば他愛ない遊びをする子供達の脳にも、「偶有性」が最大になるようにルールを工夫することが大切。ゲームをおもしろくする工夫。
脳科学者 茂木健一郎 日経新聞 2005.11.17
★コメント
偶有性は新しいことを生み出す原動力でもある。意外性と偶有性は近いところにある。オモシロを開発したいですね。
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■『気象』
★気づき
「気象」の「気」とは、この世界のありとあらゆる物事を構成する元素であり、また「象」とは、人の目に見えない「気」が具体的に形を取って表れる有様を言う。直訳すれば「気」の「象」(かたち)ということになる。
京都国立博物館長 興膳宏 日経新聞 2004.6.20
朝日新聞 2008.4.7
★コメント
気象に気づく。
雨が降りそうだ、暑くなりそうだの気象を天気予報に頼りすぎて、感じ方が鈍くなってきているのでは。気象力を高めたいですね。
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■『携帯電話のメールの言葉』
★気づき
書き言葉のふりをした話し言葉。楽に話せる短縮語。ケイタイは音楽のライブのようなメディア。その時に思った感情や目にした出来事を瞬時にまとめる能力を鍛える。
★コメント
携帯によって言語感覚が変わった。書き言葉から話し言葉の変化がネーミング、キャッチフレーズに影響を与えている。
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■『効果的なテレビCM』
★気づき
*広告想起;「デイアフター・リコールテスト」試作コマーシャルを1回見せて翌日の電話調査で広告想起を測定する。
*使用可能性テスト;消費者がテストコマーシャルを見た後、購入意向率を予測。
*説得力と独自性テスト;「革新できる」「アピールする」「試したい」「賢明な」「面白い」「現実的」「バカらしくない」「他と違う」。
*コマーシャルにおけるイメージ表現の活用はベネフィットの代替ではなく、それをサポートするために使われる。イメージ広告は、ブランドに独自なオーラをまとわせたり、製品を通じて消費者のアイデンティティを明確化したり、他社商品ユーザーと自分を差別化できるように働きかけるときに有効。
*CMのオープニングの呼びかけが大変重要。
*問題点ではなく解決策を強調する。
*最初の8秒以内にブランド名を知らせる。
*ブランドをコマーシャルのストーリーと結びつける。
*提示したベネフィットをしっかり認識させる。製品の使用結果を競合商品と一対比較で。
*実際の使用効果を簡単にわかりやすく見せる。新しい技術の説明など消費者は求めていない。ベネフィットが真実であることの保証を求めているのだ。
*言いたいことを示し、示したいことを言う−「オーディとビデオとの同期化」
*有名人ではなく身近感を感じさせる人を起用。消費者は快く一体感を持てる人物に満足感を感じる
「P&Gのブランド戦略」チャールズ・L・デッカー(ダイヤモンド社)
★コメント
広告の原則を忠実に実行している。原則通りにできないことが多々あるが、そのギャップを埋める知恵を出すことが大事。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第271号(2010/10/19) (c) 1999Japan Orientation
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