1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第285号

配信日:2011年5月9日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第285号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『ファッションマーケティング 〜五感の先にあるもの〜』
      『能力を生む能力の内在』
      『CMディレクター 杉山登志』
      『失われる息抜き時間』
      『しがらみを見直す−恐れず生身の交流』

    ◇伝言
      ◆第111回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
      6月9日(木)スタート。現在20名の方々が申し込まれています。定員は40名です。
      お早くお申し込みください。
      "これから"の新商品開発をわかりやすく、深く学び、そして考える。
      ◆≪車への想いと、車マーケティングをだべる会≫の開催
      イタリア車のオーナーズクラブを立ち上げた越湖信一さんと、
      車に興味を持っている皆さんとの「だべる会」です。
      車好きな、面白い方々も参加予定です。
      日時:5月23日(月)19時から
      会場:日本オリエンテーション事務所
      参加費:1000円(サンドイッチ、ビール)
      申込み:office@jorien.com

2011年5月9日(火)
連休明け、6日遅れのマツモト・ミネラルです。東北大震災後の、事業再生のお手伝いができればと考えています。被災した、カキ養殖を都市住民が支える、東北の酒蔵復興資金集め、水産業の6次産業化など知恵を絞っていこうと考えています。

■『ファッションマーケティング 〜五感の先にあるもの〜』
★気づき
 フォルムやテクスチャーばかり考えて、「感じる」という要素をあまり考えてこなかったのではないか。人は皮膜表面で世界を感知し、中心の脳で世界を妄想しているという考え方があります。最初は未分化だった皮膜上のセンサーが脳に統合されていく、そこがデザインのフィールドになるのです。日本のようにシンプルを好み、プレーンで何もないのが美しいと思う文化はほかにありません。何もないことで止揚する。そこでバランスする。これは非常に強いコンセプトであり、この特異性を利用しない手はない。
グラフィックデザイナー・日本デザインセンター代表 原 研哉氏
日経MJ 2006.12.15

★コメント
 日本人の美意識としての、「暗示、簡素、不均整、無常」を磨いて世界に発信していくことが、グローバル化の中で魅力になるのでは。
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■『能力を生む能力の内在』
★気づき
 経営戦略において注目すべきは「実践(practice)」の概念である。それはフランスの社会学者ブルデゥーのハビトゥスと関係があり、社会的に獲得された性向、態度、習慣の総体など個人の内部に組み込まれた社会像を意味する。企業でいえば、理想的なプログラムの本質を凝縮した「型」である。個人の型が組織において共有化され、内在化して伝統・風土となる。この型が戦略的意義を持つためには、型自身が発展していく「能力を生む能力」が組み込まれていなければならない。
一橋大学 野中郁次郎 名誉教授
日経新聞2007.4.13

★コメント
 個人、組織は「型」磨きが重要では。「型」を深め、共有化し、組織に内在化させる。企業ウエイがどう作っていくか。
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■『CMディレクター 杉山登志』
★気づき
嘘をついてもばれるものです
リッチでないのに
リッチな世界などわかりません
ハッピーでないのに
ハッピーな世界などえがけません
「夢」がないのに
「夢」をうることなどは……とても
嘘をついてもばれるものです
(73年12月12日、自死をした杉山さんの自室にあったメモから)
CMディレクター 杉山登志
     朝日新聞 2008.6.22

★コメント
 マーケティングのありようを考えなければ。もっと社会の支持を得られるようにしていかなければ。
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■『失われる息抜き時間』
★気づき
 「昔と比べて違うのは、職場でぼーっとする時間がなくなったことだ」人々の働き方の変遷を眺めてきた精神科医、野田正彰さんは21世紀に入ってからの仕事場の変化に危機感を募らせている。職場で「ほっとする時間」「息抜きできる瞬間」が消え失せて、過度な緊張状態が延々と続く働き方が広がった点だ。「その緊張が、仕事が終わって帰宅してからもほどけない人が目立つ。『あれをしなければならない。あー、この点が欠けている』などと頭の中を仕事のことがぐるぐると駆け巡り、やむことがない。これは職場での残業時間がどうかといった問題の域を超えている。私は過剰覚醒社会になったとみている。」
「人間は単一の仕事には強くて耐えられるものだ。例えば限度はあるものの、同じ肉体労働を長時間続けた場合はぐったり疲れるが、よく眠れる。だが複数の案件を抱え、あれもこれもと考える働き方には弱い。頭が過剰覚醒し、眠れなくなる。」野田正彰さんに聞く
日経新聞夕刊2008.7.24

★コメント
 過剰覚醒感が強い。息抜きがないと息入れも生まれない。一人旅は、息抜きにもってこいです。連休はいかがでしたか。
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■『しがらみを見直す−恐れず生身の交流』
★気づき
 私たちは、戦後数十年かけて伝統的社会のしがらみを断ち切り、自由で自立した自己をいかに確立するかに精力を注いできた。しかし、定年を迎える時期になって、自分たちが消費されていく商品と同じ運命をたどってきたのではないかと思うようになった。しがらみには日本社会の人間関係が凝縮されている。私たちはしがらみを断ち切 りたいと思いつつも、生身の人間関係なしに生きていくことができない。いま「社会」でも「ネットワーク」でも「コミュニケーション」でもなく、"しがらみ"に注目したいのは、現実の人間関係では、しがらみの持つ「一筋縄ではいかない」側面を無視できないからだ。コミュニケーションツールがいかに進歩しようとも、真の人のつながりは生まれない。
立教大学 北山晴一 教授
日経新聞2007.8.11

★コメント
 東北大震災を経て、しがらみのよい面が見直されてきているのでは。凝縮された人間関係の見直しが求められている。スパイラル的発展としてのしがらみを考えてみたいと思います。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第285号(2011/5/9) (c) 1999Japan Orientation
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