1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第314号

配信日:2012年6月19日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第314号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『「近代」と「伝統」社会の間の拮抗』
      『日米ネット 中高年に的−「眠れる市場」掘り起こせ』
      『商品の意義 鏡衆が転換』
      『群れないで生きる』
      『幸せになれない社会 北山晴一さんに聞く』

◇伝言
第117回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
6月28日スタート。サクセスセオリー&イノベーション。
30名が参加予定。早くお申し込みください。
第118回9月6日スタート すでに5名参加申し込み。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです。

2012年6月19日(火)
 風邪を引いてしんどい2週間でした。69歳、もうすぐ70歳。免疫力が低下しているのかも。21日(木)から23日(土)大阪で仕事、元気で楽しく仕事にチャレンジ。私の元気は、皆さんと、美味しい快食とディスカッション。免疫力欠乏の2週間でした。皆さんも免疫力アップを心がけてください。

※お願い
7月人事異動で新しい部署へ異動された方は、新部署名をお知らせください。
office@jorien.com

■『「近代」と「伝統」社会の間の拮抗』
★気づき
 「近代」と「伝統」社会の間の拮抗であり、それぞれが価値の根源を異にしている。
伝統と主体性の喪失
1.恵まれた家庭と社会生活の破壊
2.社会関係の埋没性
3.感情生活の高度な「管理」と制約
4.伝統文化の中で重要な役割を持った「名誉」その他の概念の消滅
5.社会生活に関連した有益な働き
6.絶え間のない変化と流動による「安息の場」のなさ
7.経済的合理性によるより高い価値の駆逐
8.物質主義による精神主義の壊滅
9.苦痛や悪に対する経験上の知恵を与えてきた信仰心の喪失
10.自然からの隔絶
11.時計やカレンダーによる強制的束縛
ダニエル・ヤンケロビッチ『新しいルール:転倒した世界で自己を達成する方法』

★コメント
 伝統の持っている魅力を再発見、再開発することが必要。人間らしく生きることにとって大切では。
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■『日米ネット 中高年に的−「眠れる市場」掘り起こせ』
★気づき
 中高年をターゲットにしたインターネットサービスを拡充する取り組みが日米で熱を帯びてきた。この世代ならではのニーズや興味に応えていくことで、"眠れる市場"の掘り起こしを急ぐ。
50歳以上に登録を限定したサイトを立ち上げたのはイーオンズ(マサチューセッツ州)。「健康」「お金」などの情報やSNSを提供する。コンテンツはユニークで、質問から余命を割り出し、長生きのアドバイスをする「寿命計算機」や訃報のデータベースがある。
「グローイングボルダー」は趣味や家計、ライフスタイルなどの情報を提供するポータルサイト。「ウェブバイオグラフィー」ではウェブ上で家系図や自分史を作ることができる。
日経産業新聞2007.4.2

★コメント
 中高年市場は眠れる市場。日本オリエンテーション「学び合いの場」で「シニア・大人市場とマーケティング・新商品開発」を7月10日(火)に開催します。
申し込みは office@jorien.com
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■『商品の意義 鏡衆が転換』
★気づき
 「鏡衆」は共振しながら流行のうねりを生む。この「共振」の過程で、より自分たちの感覚にフィットするように意味変換する働きをおこなっている。いわば、「文脈置換」。
例)プレミアムビールは当初、「原料・製法にこだわった上質・限定ビール」という文脈で認知され、主にビールにこだわりを持つ消費層に支持されていた。しかし、「ちょっとリッチなスローライフの流れ」がきっかけとなり、「ちょっと贅沢気分で、ゆったりとした時間を楽しむビール」という文脈に転換した。購買層はこだわり層からビール一般愛飲層に広がり、市場を押し広げた。プチヒットからブームへの飛躍となる。
電通 消費者研究センター 宮城美幸氏
日経MJ 2008.1.23

★コメント
 モノから効用へ共振していくとヒットする。消費者の創発の仕組みを考えると面白い。
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■『群れないで生きる』
★気づき
 レールが敷かれたような人生はつまらない。よく才能といいますが、特別に素晴らしいものでもない。どの程度破綻し、屈折しているかが才能なんです。他人よりも二つか三つ欠けていて、それを必死で補おうとするわけです。ただし、破たんした精神が必要だからといって、それだけでは中途半端で、ろくな小説は書けません。それをしっかり管理できる能力、健康な肉体と自立や独立の精神がなければだめですね。また小説の執筆は孤独な営みですが、こころを閉ざすのではなく、外に向かって開かれていることが大切ですね。
丸山健二さんに聞く
日経新聞2008.7.3

★コメント
 日本では戦国時代から江戸時代にかけて傾奇者(かぶきもの)といわれていた人がいた。前田慶次は代表的な傾奇者(かぶきもの)で、いろいろな逸話がある。食道がんを今日発表した中村勘三郎も、歌舞伎世界の傾奇者(かぶきもの)では。
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■『幸せになれない社会 北山晴一さんに聞く』
★気づき
 幸せとは聞かれたときにすっと答えられるもの、生きて行く喜びがあるかないかの直感的判断。人が幸せになれない裏側には、人の幸せを喜べない社会がある。そしてなぜ人の幸せを喜べないかというと、自分が幸せじゃないから。アナログの人間関係は人が生きて行く上で不可欠なのに、身体までが現実感を失い、人間関係が断片的になっている。みんな自分探しには熱心だが、他人と関係を持ちたがらない。でも他者との関係がなければ自分も見えてこない。ケアリング、助ける側が実は助けられている。

★コメント
 助け合い、互助の社会が幸せをつくる。ブータンに行ったときに、互助、自然との共存、宗教心などが幸せの元だと感じた。
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◆『学び合いの「場」』6月7月の予定
参加者による、対等な意見提案とディスカッションの「場」です。
◇「ウイスキーの愉しみから、官能を考える」6月26日(火)
日本オリエンテーション客員研究員の大西さん(元サントリーチーフブレンダー)と、参加者の皆さんでウイスキーの愉しみを語り合い、官能の魅力を考えたいと思っています。(この回のみ参加費2,000円)
◇「シニア・大人市場へのマーケティング・新商品開発」7月10日(火)
市場の重心が大きく変化しているのに、まだメーカーは対応が出来ていない。ターゲットニーズの本質を探り、新しい仮説提案を考える。
◇「十年後の暮らしは、ライフスタイルはどうなっているか」7月23日(月)
住宅メーカーの人からの提案です。十年後からのライフスタイル・ロードマップが描けると面白いのでは。

時間:19時〜21時(終了予定、延長あり)
会場:日本オリエンテーション事務所
参加費用:1,000円(サンドイッチ、飲料付き)
申し込みは office@jorien.com

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第314号(2012/6/19) (c) 1999Japan Orientation
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