配信日:2012年6月5日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第313号 Table of Contents □■
◇マツモト・新商品開発ミネラル
『「生身」を拾って曲をつくる』
『少子化対策のミスマッチ』
『リハビリメイク』
『ソフトクローン』
『産業横断的なシステムに−高齢時代の社会制度設計(経済教室より)』
◇伝言
◆第117回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
6月28日スタート。サクセスセオリー&イノベーション。
28名が参加予定。早くお申し込みください。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです。
◆「商品開発イノベーション・トレーニング」セミナー
「イノベーション力を磨く×潜在ニーズの開発と市場創造型商品開発」のレクチャー&トレーニングです。
2012年6月5日(火)
5月24日〜28日、韓国田舎一人旅。
韓国の友人の故郷、慶尚北道の安東を訪ねました。朝鮮王朝時代を代表する儒学者・李退渓の故郷であり、儒教的伝統の中心で、陶山書院、屏山書院、鳳停寺などを訪ね、昔の藁ぶき屋根の民家集落、河回村で民泊。忙しい日程でしたが、精神的にはゆったりしたリズムで旅をしてきました。
8日9日「第13回商品開発車座塾」で、変化とイノベーションのディスカッションをしてきます。参加者と触発し合ってきます。
※お願い
6月、7月人事異動で新しい部署へ異動された方は、新部署名をお知らせください。
office@jorien.com
■『「生身」を拾って曲をつくる』
★気づき
「ブームになったことはないのね。ブームを作る人は情報感度がよくないとだめだけど、私は違う。速さを競うのはとうに諦めていて、ならばどう遅くいくかを極めてやれ、と。時代がどんどん進み、人も前のめりに動いていく中、落し物がいっぱいあるでしょう。それを拾って歩くのもいいかな、と」
いま何が落ちている?「生身、かな。携帯電話とか機械がすごいことになっている中で、生身がちょっと待ってよ、と追いすがっているように見える。しめしめ、こいつを拾って曲を作ってやれって感じかな」
中島みゆき
★コメント
ブームに乗らなくともチャンスはいろいろある。今、時代・市場・生活価値観の変化によって落ちてしまっただいじなモノが沢山あるのでは。伝統、神話などの精神性の落し物が大切では。
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■『少子化対策のミスマッチ』
★気づき
「人口増加率の高い上位10都府県のうち、沖縄県を除いて9都府県の出生率はすべて全国平均を下回っている。一方、人口減少率がもっとも大きかった10県(秋田、青森、島根県など)のうち9県は出生率が全国平均より高い。人口増加率の高いところは出生率を上げる、人口減少率が大きいところは移動人口を増やすことが必要。
大機小機(隅田川)
日経新聞2006.3.4
★コメント
人口増加のエリア戦略が必要。一律に考えるのではなく、エリア特性を把握した個別戦略が重要。
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■『リハビリメイク』
★気づき
「外観より中身が大事」というが、逆の発想もある。顔をより美しく見せることで、心の内側までも元気にするという「リハビリメイク」が中高年の女性の人気を集めている。秘訣は血流を良くするマッサージ。化粧の筆が生きてくる。提唱者のかづきれいこさんは言う。「化粧とは、自分らしさに自信を持つためのキッカケにすぎない」
日経新聞2007.1.27
★コメント
発想がおもしろい。超常識発想では。
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■『ソフトクローン』
★気づき
ソフトクローン 仮想人体で健康管理、生理学的なデータ活用。2040年頃一人一人が自分自身生理的データを入れて動かす「コピー」を持つようになる。ソフトクローンで身体のデータを常時解析していれば、異常があらわれたときに見つけやすいし、10年後の体の状態を予測もできる。指の付け根で、心拍、血液中の酸素濃度、血圧などの心臓膝下に関係するデータを測定できる。
MIT教授 浅田春比古
日経産業新聞2005.9.5
★コメント
6月3日(日)放送のNHKスペシャルで放送された「コンピューター革命 最強×最速の頭脳誕生」で現実に近付いていることを実感。再放送が6月7日にあります。見ていない方はぜひ。これからの人間のあり方も示唆されていて刺激的でした。
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■『産業横断的なシステムに−高齢時代の社会制度設計(経済教室より)』
★気づき
新しい「社会システムデザイン」の5つのアプローチ
1.分野に内在する問題点を作り出す悪循環を見つける
2.将来望ましい状況を作り出す好循環を抽出する
3.好循環を駆動するエンジンとして数個のサブシステムを定義する
4.サブシステムごとに行動過程の流れを組み立てる
5.分かりにくい行動過程はサブシステムに分解し、より詳細な流れを描く
デザインとは、こうした作業を何度も繰り返し、現実度と完成度を高めていく作業である。好循環を駆動することをベースにした社会システムは、時間が経つとともに状況が良くなっていく。動態的デザインなのである。
日経新聞2007.8.8
★コメント
閉塞状況を打破するデザイン論である。社会保障と税の一体改革は好循環を生み出せるか。お金がありながら消費が衰退する中で、増税で得られたお金を将来の望ましい社会へ再投資できれば、好循環が生まれるかもしれない。期待したい。
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◆『学び合いの「場」』6月7月の予定
参加者による、対等な意見提案とディスカッションの「場」です。
◇「感動開発」6月19日(火)
人と・暮らしと・モノとの関係に感動をどう作るか。これからの魅力商品にとって大事な課題です。皆さんの今までの感動体験を持って参加してください。
◇「ウイスキーの愉しみから、官能を考える」6月26日(火)
日本オリエンテーション客員研究員の大西さん(元サントリーチーフブレンダー)と、参加者の皆さんでウイスキーの愉しみを語り合い、官能の魅力を考えたいと思っています。(この回のみ参加費2,000円)
◇「ブランド構築とマネージメント」7月10日(火)
ブランドづくりと、ブランド活性化、グローバル・ブランド、メガ・ブランド、ロングセラーブランドづくりを考えたいと思っています。
◇「シニア・大人市場へのマーケティング・新商品開発」7月24日(火)
市場の重心が大きく変化しているのに、まだメーカーは対応が出来ていない。ターゲットニーズの本質を探り、新しい仮説提案を考える。
時間:19時〜21時(終了予定、延長あり)
会場:日本オリエンテーション事務所
参加費用:1,000円(サンドイッチ、飲料付き)
申し込みは office@jorien.com
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第313号(2012/6/5) (c) 1999Japan Orientation
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