配信日:2013年9月3日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第342号 Table of Contents □■
◇マツモト・新商品開発ミネラル
『ドラッカーが重視した5つの確実性』
『ライスカレーとラーメン』
『エシカル・ファッション』
『カラーマーケティング−時代と国民性の2軸で』
『時間を取り戻す』
<伝言>
◆第124回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
9月12日(木)スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。
"利益を生み出す新商品"を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
好奇心を刺激するセミナーにしたいと思っています。
◆ベトナムでのマーケティング活動を開始します。
ベトナム日本留学経験者とネットワークを組んでマーケティングを開始します。
まずは日本企業のベトナム、メコン圏進出のサポート。マーケティング視点でサポートします。
2013年9月3日(火)
昨年70歳になったので、私の好きなベトナムと日本をマーケティングで橋がけしようと考えました。ベトナムはメコン圏という市場を控え、魅力的な国です。私のベトナムでの友人も素晴らしい人たちで、楽しく交流しています。
いま計画していることは
1.ベトナムの日系の企業のトップ、マーケティング・ディレクターの交流の「場」をつくりたいと思っています。
ベトナムの経営とマーケティングをテーマに、お互いの成功、失敗を話し合いながら、次の飛躍のチャンスを作ることを考えています。10月にスタートさせたいと計画中です。
★ベトナムに進出している日系企業の方々をぜひご紹介ください。
2.ベトナムの日本留学経験者に「マーケティング塾」を開講しようと考えています。
3.ベトナムの日本留学経験者の新しい起業をサポートしていこうと考えています。
■『ドラッカーが重視した5つの確実性』
★気づき
マーケティング戦略を策定する上で、ストラテジストが検討しなければならないと考えていた5つの変動要因
1. 先進国世界における出生率の急低下
2. 可処分所得の配分の変化
3. 組織内の成果の新たな定義
4. 世界的な競争力
5. 経済のグローバル化と政治の分裂のずれの拡大
「ピーター・ドラッカーのマーケティングの罪と罰」ウィリアム・A・コーエン著
★コメント
働き手が増えるアジア市場は長期的に見ても魅力的、働き手は消費をする人でもある。日本企業で成長しているユニ・チャーム、ピジョンはアジアの市場をうまくとらえて成功している。高齢者にも魅力的で、売り場にスロープを付ける、白内障の人でも表示が見えやすくするなどの工夫をしているドラッグストアー。「ピーター・ドラッカーのマーケティングの罪と罰」は、内容は硬いけれど本質が理解できて役立つ本です。一読を。
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■『ライスカレーとラーメン』
★気づき
寺山修司は、ライスカレー人間は現状維持型の保守派が多い、これに対し、ラーメン人間は欲求不満型の革新派が多いと言った。ライスカレーは家庭の味で、ラーメンは街の味。
★コメント
ラーメンの多様性が理解できるし、作り手、食べ手の情熱も理解できる。カレーはいつものおふくろの味、マーケットとしては保守的なカレーは魅力的。カレーとラーメンを融合するような食は考えられないか。考えてみませんか。
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■『エシカル・ファッション』
★気づき
エシカル・ファッション 環境や社会貢献に配慮したファッションのパイオニア ステラ・マッカートニー。元ビートルズのポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーの次女としてロンドンに生まれる。両親と同じく厳格な菜食主義者で、ファー・シルク・ラムウール・レザーを用いた仕事をすることを拒否しているほか、動物愛護活動にも熱心である。
★コメント
「スペンド・シフト」著者のジョン・ガーズマは「自己顕示欲から内面の充実。コミュニティー、つながり、品質、創造性、自己研鑽。親切で思いやりがある、高品質、フレンドリー、社会的責任。人々はいまの自分たちの苦しみや悩みを、企業がどれだけ理解し、共感してくれるかを見ている。開放性、透明性、質の高さ、エシカルが重要」と述べています。欲望が肥大していく中、エシカルは共感の倫理としてこれから大切になる。
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■『カラーマーケティング−時代と国民性の2軸で』
★気づき
大同工業大学非常勤講師の下川美知瑠氏によると、商品を購入する際の優先順位として最も高いのは価格、次いで機能、三番目にカラーが入る。現時点のトレンドは「光とメタリックがキーワード」。不安を取り除く効果があるとされる「光モノ」。メタリックは「鋭さ」や「近未来的」というイメージ。「環境問題が様々な分野でキーワードになっている。より自然な色、癒される色がトレンドになるかもしれない。」「民族性」「国民性」など時代に左右されづらい要素にも配慮が必要。早稲田大学の斉藤美穂人間科学部長の調査では、日本人は「白」を最も好む民族であることがわかった。「時代のトレンド」と「国民性・民族性」という二つの座標軸を組み合わせ、市場ごとに適切なカラーを選択していくことが重要だ。
日経産業新聞 2007.9.20
★コメント
人間の生得的快情報として、強い色彩のコントラスト、原色、金属色、反射性素材の使用、光のゆらぎ、人工的照明などがある。快の色もこれからの新商品開発テーマでは。
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■『時間を取り戻す』
★気づき
現代人は、エネルギーを大量に消費することによって時間を買い取っている。例えば飛行機。金融の世界のように、情報は限りなく速度を上げることができる、モノから情報に移ったことによりスピードに歯止めがかからない、この変化に対応できるのは機械だけで人間の体では無理。もう勝たなくてもよいのでは、ほどほどに生きる。もはや生物というよりエネルギーと技術が生み出した「人工生命体」。
本川達雄
朝日新聞2013.8.27
★コメント
世界がスピード化していく中で、スピードの列から降りることができにくい。自然との回路をどう取り込むか、東京から離れて里山で過ごす時間を取る、計画なしで一人旅に出かける、回復は出来ないけれど回復の努力をする。もっと、悠々悠々急げかな。
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◆土日朝一番の映画 2本ともよかったです。
★「スタートレック イントゥ・ダークネス 原題Star Trek Into Darkness」
監督;J・J・エイブラムス キャスト;クリス・パイン、ザッカリー・クイントゾーイ・サルダナ
3Dのすごいフラッシュを浴びました。どのように各シーンを撮ったのか興味深々。ストーリーよりシーンが魅力。迫力迫力そして迫力爆発、オススメです。英俳優ベネディクト・カンバーバッチが冷酷クールな役を好演。
★「楽園からの旅人 原題Il Villaggio di Cartone」
監督;ルマンノ・オルミ キャスト;マイケル・ロンズデール
取り壊される教会と老司祭と救いを求めているアフリカの難民との2日間。寡黙で平穏の描写が清らかで人間の尊厳を感じる。静かな映画でした。「すべての子はひとつ母から生まれた」「この世の秘宝は心ある人だ。私たちの道はまだ遥かに遠い」など印象的セリフも良い。オススメです。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第342号(2013/9/3) (c) 1999Japan Orientation
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