1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第343号

配信日:2013年9月17日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第343号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『マクドナルド 原田語録』
      『虫は将来の栄養源』
      『PR,ファン獲得の視点で』
      『ひとごとのように』
      『この世のほとんどは』

<伝言>
第125回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
11月28日スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。
"利益を生み出す新商品"を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
好奇心を刺激するセミナーにしたいと思っています。
◆ベトナム・ミネラルを毎月1回発信していく計画です。
ベトナムを中心にメコン圏のマーケティング情報を発信していきます。

2013年9月17日(火)
 70歳を超えて 8月31日で71歳になりました。コンサルティング、「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー、社内教育などの仕事を楽しく行っています。仕事とは、企業とは、マーケティングとは、ベトナムの仕事とは?の問いが多くなってきました。どう効率的に仕事をするかのHOW視点ではなく、本質を深く考えるWHATの視点が多くなってきました。老前、老中をどう楽しく充実していくかが、おもしろい老後になると考えています。さわやかな秋晴れの心境になれればと思っています。

■『マクドナルド 原田語録』
★気づき
 「正確性はいらない。言いたいメッセージを書いてそれがわかるようなデータを作れ」「期待値をあげすぎるな」「お客様は0.5秒以上時間を待ってくれない」「マーケティングの3原則は、ベストを尽くす、一流を目指す、妥協しない」
日経MJ 2013/08/31

★コメント
 大胆な仮説をつくる、仮説を提案した時に消費者と共感が生まれたらニーズである。今、新しい仮設構築力が弱くなっている。期待値=トライと、満足=リピートの一致がなければ成功しない。期待値が高くて使用してみて不満が生じると、そこで終ってしまい続かない。0.5秒の勝負。昔、「カクリ、スー、ピカッ、サッ」という言葉があった。商品を見ると、首がカクリ前に倒れ、顔がスーと近寄る、目がピカッと光る、手がサッと伸びる、0.5秒の勝負である。最後は「想い」を持って実行する。原田語録に共感。
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■『虫は将来の栄養源』
★気づき
 動物たんぱく質が多く含まれ、家畜より増産しやすい。日本でもザザ虫、イナゴ、さなぎの注文がある。FAO(国際食糧農業機関)の「エディブル・インセクツ(食べられる昆虫)で注目、世界で少なくとも20億人が1900種類の昆虫を伝統食などで食べている。「高脂肪、高タンパク、ビタミン、植物繊維やミネラルに富んだ高栄養かつ健康的な食糧源」世界では甲虫や芋虫、ハチやアリが食べられている。毒を持っている昆虫は少なく、大抵は食べられる。
日経新聞2013.07.12

★コメント
昆虫食が世界の食糧危機を救う、市場創造型イノベーションにならないか。世界的に見ると魅力的な食糧になるのかもしれない。このような研究をしている変な人、おもしろくて、共感。
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■『PR,ファン獲得の視点で』
★気づき
・商品サービスの質は大差なく
・消費者の選択基準は企業の姿勢に
・ストーリー性を持たせ、共感を呼びこむ
「機能」から「精神的・感情的」が選択基準に。情報は「ストーリー化」「他人ゴトではなく、自分ゴト化を促す、前後に文脈の付随した共感性の高い情報」「なるほどの共感」→「ブランドのストーリーテラー」へ 消費者への接触回数ではなく、意識変化、態度の変容が重要。
電通パブリックリレーションズ チーフプランナー 井口理
日経MJ2013.08.30

★コメント
 戦略的なPRがこれからのマーケティングにとって大事。企業の上からの縦型・発信型のコミュニケーションに対しては信頼感が低下している。これからは共感の求心力、吸い込む力を高めていくことが重要。モノ語り消費の時代。
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■『ひとごとのように』
★気づき
 ぼくらは何かに属しているけれど、ヒトとヒトとの関係性は非常にあいまいだ。根っこでは他者に無関心だから、ぶつかりあわない関係の中で、ゆらぐ自己が安らぎを覚えている。自分のことをひとごとのように話す人が多い。
行定勲映画監督
日経新聞2010.02.03

★コメント
 日本人は摩擦を起こさないようにと、とことん話をしない人が多い。これからはお互いにぶつかりあって、とことん理解をしていくことが必要。ヒトに関心を持とう。
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■『この世のほとんどは』
★気づき
この世のほとんどは、どうでもいいこと、どうにもならないことでできている。現実に対して受け身的。世界が「どうせ」に縮んでしまっている。だめもとでいいのでは、目標の2割のできでいい。少し視点をずらすだけで世界が変わる。現実の中で一生懸命生きる、外から「現実」に揺さぶりを掛け、修正していくという二つの視点がないとだめ。今の時代は、努力も悲しみも数字に換算されますが、数字だけで割り切っては生きられない。数字の神話と同じくらい力のある物語を拮抗させ、お金や数字でやられた人が帰れる場所を残しておきたい。
脚本家 木皿泉
朝日新聞2013.09.03

★コメント
 世の中は数字でできているのではない、もっとハートを大事にしたい、等身大の自分を発見すること。生きるは数字の追求ではなく、数字からずれる、引いてみると、もっと楽しいことが生まれてくるのでは。
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◆土日朝一番の映画
★「アップサイドダウン 重力の恋人 原題;Upside Down」
監督;フアン・ソラナス キャスト;ジム・スタージェス、キルスティン・ダンスト
二つの重力の世界のテーマは面白い。上の世界のエデンと下の世界のアダムの恋。ストーリーはイマイチ。上の世界、下の世界が描ききれていないので愛のストーリーに厚みがなくなってしまっている。
★「オン・ザ・ロード 原題;On the Road」
監督;ウォルター・サレス キャスト;サム・ライリー、ギャレット・ヘドランド
1947年から1951年にかけてのアメリカ。男のpoem、心のロードムービー。青春、悲嘆、凶、友情、愛、セックス、マリファナ、別れ、旅。見終わって無性にジャズが聞きたくなり、ウィスキーが飲みたくなった。オススメです。
★「タイピスト 原題;Populaire」
監督;レジス・ロワンサル キャスト;ロマン・デュリス、デボラ・フランソワ
時間の空きがあったので観た。ストーリーは面白くないけれど、フランス人の恋はフランスっぽい。タイピストのローザのファッションが魅力的。
★「マン・オブ・スティール 原題;Man of Steel」
監督;ザック・スナイダー キャスト;ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス
面白いようで面白くない、過剰な暴力と破壊は見終わってスカッとこない。面白く作ろうとしていることはわかるが、結果は面白くなかったということかな。
★「スーサイド・ショップ 原題;Le magasin des suicides」
監督;パトリス・ルコント
小説「ようこそ、自殺用品店へ」を映画化、ネガティブ社会の自殺専門用品店の家にポジティブな子供が生まれ、ポジティブな店に変えてしまう。3Dのアニメはあまり意味がないのでは。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第343号(2013/9/17) (c) 1999Japan Orientation
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