1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第346号

配信日:2013年10月29日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第346号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『フィリップス復活の教訓』
      『無印の家のビジネスモデル』
      『宝島社が元気』
      『消費者テストでPB上々』
      『技術革新を生む異才を育てよ』

<伝言>
第125回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
11月28日スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。
"利益を生み出す新商品"を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
好奇心を刺激するセミナーにしたいと思っています。
◆ベトナムでのマーケティング活動を開始します。
ベトナム日本留学経験者とネットワークでマーケティングを開始します。まずは日本企業のベトナム、メコン圏進出のサポート。マーケティング視点でサポートします。

2013年10月29日(火)
 ベトナム人の留学生に2つのタイプがあります。
欧米への留学でMBAを卒業して経営学を学んだ人たち、日本への留学生は日本の技術を学ぶために理工系の大学、大学院で学んだ人が多い。私の知り合いのベトナム日本留学生の中に東京大学、大阪大学、東北大学などの理工系の大学院を卒業した人がいます。これらの2つのタイプは、ベトナムに帰って起業をするときに大きな差が生じている気がします。
欧米系への留学生の中には、ベトナムで有名なハイランドコーヒーの創業者など経営で成功している人たちが生まれています。日本に留学した留学生は、まだ企業としての成功者が見られない。私がベトナムで開始した日本留学経験者のための「マーケティング塾」が役立つことになればうれしいことです。
第2回ベトナム「マーケティング塾」を12月初めに開催したいと考えています。
2014年、日本企業の人たちとベトナムで「マーケティング車座塾」を開催したいと考えています。

■『フィリップス復活の教訓』
★気づき
 6事業から3事業に縮小、AVなどの成熟事業からの撤退、半導体やITサービスを切り離し医療機器事業を強化、B2CからB2Bにシフト、25万人いた従業員も11万人強に。
アジアパワーの活用によるAV機器からの撤退、アジアの企業にブランド供与「アジア企業は手ごわいライバルだが、同時に非戦略事業の有力な買い手でもある」「時間差スピンオフ」時間をかけて事業を切り離すことによって、一部の顧客の不安を解消。大きな外科手術に抵抗したり反対する人がいるのは当然だが、それを説得し、改 革の必要性を理解してもらうことが経営者の役割。
日経新聞2013.7.15

★コメント
 選択集中・単純明快・徹底卓越化がこれからの成功戦略です。戦略とは何をするかを決めることではなく、何をしないか、何に特化するかを決めることである。「できる」ことと「すべき」こと、「すべきでないこと」が問われる時代。
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■『無印の家のビジネスモデル』
★気づき
 長く使えて流行に左右されないシンプルなデザインによって資材の大量購入によるコスト競争力、売り方は住宅展示場ではなく自社店舗 1/2のミニチュアサイズ、ネットで情報発信と口コミ、ターゲットは無印のターゲットの30代から。
日経MJ2013.7.15

★コメント
自社のブランド力の強さを生かしたビジネスモデルでは。大手の安心に対して自分たちのブランドとしての共感が大型耐久商品にも成功をもたらすのでは。
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■『宝島社が元気』
★気づき
 「付録(ブランドアイテム)」と「価格の弾力化(読者の値ごろ感がどこにあるのかを見定めて、特集内容、表紙のモデル、付録で価格を決める)」でファッション誌の販売部数1、2位を独占。12誌中7〜8誌がトップ 一番誌戦略で拡大攻勢 一番誌にならないと広告収入が得られない。
日経MJ2013.7.29

★コメント
 顧客にとっての魅力と価格弾力化の設定方法に、なるほどを感じる。顧客にとっての適価の設定が難しい。また、ナンバーワンにならなければ大きな利益が得られない、の徹底もさすが。
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■『消費者テストでPB上々』
★気づき
 西友の「みなさんのお墨付き」。ポジティブボックス70%「味」「価格」「量」の3点を評価。160テストアイテム中20数%が基準値をクリアできなかった。セブン&アイは「プレミアムライフ向上委員会」でモニター調査。ポジティブ評価80%ラーメンなどの嗜好品は万人受けではなく特色のあるものが好まれる。
日経MJ2013.5.17

★コメント
 メーカーの商品開発のテストの仕組みをしっかり実施している。テスト結果と売り上げとの関係も把握でき、テストの精度が上がっていく。トップボックス20%以上の商品もこれからどんどんPB商品であらわれてくるのでは。あなどるなPB商品。
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■『技術革新を生む異才を育てよ』
★気づき
 まずは課題発見から、失敗を受け入れ、解決策を探る教育を。有形無形のモノを構想することから始めて実際に作り上げていくデザインの「思考」こそが、イノベーションの鍵。デザインとは私たちの生活にかかわるあらゆる問題の解決策を見出すことを指す。すでに存在する課題を説くのではなく、課題そのものを見つけることから始めてビジネスにつなげる。例えば電気もない途上国で、未熟児の命を救うための保育器をどう整備するか、本質は赤ちゃんの体温を保つこと、必要なのは電気を使わず、いかに体温を守るか。発熱素材を使った20ドルほどの寝袋を開発、保育器を整備するよりはるかに安く、世界的なヒット商品になりました。問題を違った角度から見ること、学際的なチームで働くこと。新しいことをやれば8割は失敗する、そしてなぜ失敗したか、それを考える。
米スタンフォード大学工学部長 ジム・プラマーさん
朝日新聞2013.8.6

★コメント
 課題を解決するHOWの時代から、何が課題なのかを発見するWHATの時代です。広い視点を持つ、既存の視点を捨てて新視点で見る、シンプルに考える、などがこれからのWHATの時代の思考法ではないか。
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◆土日朝一番の映画
ベトナムに2週間、風邪で1週間、映画を見るチャンスがなく、欲求不満です。
「ニューヨーク・バークドルフ 魔法のデパート」「トランス」「マッキー」「ランナウェイ」を観たいと思っています。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第346号(2013/10/29) (c) 1999Japan Orientation
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