1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第371号

配信日:2015年2月3日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第371号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『不安の源 豊かさを求めた末のリスク』
      『普通のイメージとは』
      『マーケティングアイデアバンク』
      『日本の低迷』
      『新しい資本論』

<伝言>
第131回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2015年4月15日スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。好奇心に火をつけるセミナーです。
◆商品開発カウンセリング&商品開発社内教育
≪商品開発カウンセリング≫
1回2〜3時間で10万円から。打破と革新がテーマです。
≪商品開発社内教育≫
人づくりが成功への道です。

2015年2月3日(火)
 考える力を身につける
考える力を身につけるには自分で考える、みんなで一緒に話し合い、解決策を考えることが力になります。
今回のマツモト・商品開発ミネラル371号を題材にして皆さん考えてみませんか。

■『不安の源 豊かさを求めた末のリスク』
★気づき
 不安のおおもとの原因は、私たちの生きる世界が複雑に絡み合い過ぎたこと、といえまいか。たとえば、あなたが今食べたお菓子には、海の向こうの工場で、ちょっと変なものが混じってしまった、かもしれない。また見知らぬ国の会議室で、誰かの都合で決まった新しい経営方針が、あなたの明日の仕事を奪う、かもしれない。さらにはあなたの銀行預金も、地球の裏からネット越しに、ワンクリックでかすめ取られる、かもしれない。私たちの平凡な一日ですら、それこそ頭のてっぺんから足の指先まで、世界のあらゆるモノやコトやヒトと、分かちがたく結びついているのが現代なのだ。物質的に豊かになってくると、人は徐々に新しいモノを望まなくなる。それよりも、獲得した幸せが失われることを、恐れるようになる。築いた富が奪われる可能性、キャリアや名誉を失う可能性、自分や子孫の健康が損なわれる可能性、そういう「リスク」に注目が集まるようになってくる。そうやって不安なニュースも増えていくのだ。このように、豊かさを求めた結果新たなリスクが生じ、また豊かであるがゆえにリスクが気になる、そういう現代社会のありようを、ドイツの社会学者ベックは「リスク社会」と名付けた。
神里達博さん 大阪大学特任准教授(科学史・科学技術社会論)
朝日新聞2014.11.20

★コメント
 成熟化、複雑化社会の不安のおおもと、リスク社会にどう対応するのか、皆さんはどのように解決しますか。

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■『普通のイメージとは』
★気づき
 普通のイメージとは「遠くから憧れる人ではなく、身近で大切な友のような存在。それが貴重だと思う感覚が求められてきた。」「普遍性と多様性が欠かせない。この2つが新時代のキーワードです。」「タイムレス永続的が求められている。」
(フロントランナー)ニコラ・ジェスキエール ファッションデザイナー
朝日新聞2015.01.17

★コメント
 普通が大事な時代、「普通」は難しい。皆さんの商品は魅力的な「普通」ですか。

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■『マーケティングアイデアバンク』
★気づき
1. サービスの機械化、エレクトロニクス化
2. 企画部門は将来マーティング・ソフトインダストリーを目差す
3. 新商品の開発の生産性を高めるには、日本の国内だけでやっていたのを、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本で開発する
4. 情報ナビゲーター(案内人)の時代。CATV向け、インターネット向け。ディレクトリーからナビゲーターへ
5. 第3の市場を開発する
日経産業新聞1996.01.18

★コメント
96年の新聞記事である。2020年のアイディアを考えてみましょう。

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■『日本の低迷』
★気づき
日本の潜在成長率は年率0.6%〜0.8% 米国2.1% OECD加盟国平均は1.9%。潜在成長率は、「労働」「資本」「生産性」で決まるが、労働人口の減少 資本投入の寄与率の低さ 成熟したドイツ、フランスでも大体1%程度の寄与率があるが日本の場合は0.5% 経済全体の生産性は米国の半分程度 特に非製造業の生産性が低い 日本は3要素すべてが低迷している。

★コメント
 日本の低迷原因は、複合的低迷である。どのように皆さんは解決しますか。

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■『新しい資本論』
★気づき
 「ここ数十年の間で、二つの非常に大きな変化が起きています。一つは米国で特に目立つことですが、上級の企業幹部の収入が急上昇しています。米国では今、全所得の約50%が上位10%の人たちに渡っています。そして、もう一つの方がさらに重要ですが、生産設備や金融資産、不動産といった資産の蓄積が進んでいます。こうした資産が、その国の1年の経済活動を示す国内総生産(GDP)の何倍あるのかを見てください。1970年時点では、欧州では2〜3倍でした。それが今は5〜6倍になっており、国によっては6〜7倍にもなっています。」
新しい資本論 パリ経済学校のトマ・ピケティ教授

★コメント
 所得の格差の拡大、資産の偏向と拡大。これからの社会不安の元凶になるのでは。いま話題のトマ・ピケティ教授の資本論です。皆さんはどうお考えになりますか。

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『トラッシ!この街が輝く日まで』
監督;スティーブン・ダルドリー キャスト;リックソン・テベス、エデュアルド・ルイス、ガブリエル・ウェインスタイ
ゴミ拾いの少年が輝く街にする冒険ドラマ。3人の少年の戦いと成長がよい。ポルトガル語が迫力を増す。楽しい映画です。
『薄氷の殺人者』
監督;ディアオ・イーナン キャスト;リャオ・ファン、グイ・ルンメイ
中国の地方でのバラバラ殺人事件と冷たい愛。幻想的でミステリアス、沈んだトーンに引きつけられる。TVでは見られない映画。個性的でオススメ。
『サンバ』
監督;エリック・トレダノ キャスト;オマール・シー、シャルロット・ゲンズブール
「最強のふたり」の監督主演コンビの再タッグ、国外退去を求められている移民と精神に課題を抱えた移民ボランティアとの交流と愛。逆境を乗り越える笑顔がホッとさせる。仲間はいいものだ。
『ブラックハット』
監督;マイケル・マン キャスト;クリス・ヘムズワース
ホーチミンで見ました。アメリカ・中国とハッカーとの対決。英語と字幕がベトナム語なのにアクションは迫力があった。日本未公開。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第371号(2015/2/3) (c) 1999Japan Orientation
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