配信日:2015年7月21日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第381号 Table of Contents □■
◇マツモト・商品開発ミネラル
『「革新力」産業の垣根 溶かす』
『高坂の文明論 「悪」を取り込み強くなる』
『富士フイルム 技術融合、新たな「像」結ぶか 本社に「実験場」』
『ホーチミンの女性は「ブランド志向で衝動買いが多い」、博報堂調査』
『言葉がわからなくてもコミュニケーションはできる』
<伝言>
◆第133回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
10月8日スタート
新テーマ≪新興成長国の商品開発・マーケティング≫≪ブランド戦略≫を追加、より充実したセミナーへ。
32年、3千人以上の商品企画・開発・研究の方々が学びました。
★商品開発プロになるための実践練習場です。
★“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
★好奇心に火をつけるセミナーです。
◆商品開発カウンセリング
◆商品開発社内教育
2015年7月21日(火)
猛暑へ
猛暑が続き、体がついていけない。
先月、バンコクをサンダルで探検していて、ホテル、レストランの冷房にやられ、ふくらはぎの筋肉痛に一ヶ月悩まされた。冷房ギンギンで猛暑に対応するのではなく、木陰を求めて自然の涼みを大事にするとか、冷えたスイカを冷房を使わず食べるとか、風邪の通りを作るとか、わたしの家はマンションですが“風居”と称して冷房を使わず夏を過ごしています。
猛暑の中、過ごしやすい環境でお過ごしください。
■『「革新力」産業の垣根 溶かす』
★気づき
米アリゾナ州フェニックスの自動車メーカー。倉庫のような建物に生産ラインはない。工具や部品と6台分の作業スペースがあるだけだ。Tシャツ姿のスタッフがiPadに映した設計図を見ながら車を組み立てる。
ベンチャーのローカルモーターズ。その車作りは自動車大手が1世紀かけて築いた方式と全く違う。世界中のデザイナーや技術者3万7千人がネットで車のアイデアを検討。採用者は売上高の2〜5%を得る。2009年に発売した最初の車は9万9千ドルと高額ながら60台以上売れた。「大量生産はコストは安いが市場の変化への対応は遅い。車作りのイノベーションを加速する」。最高経営責任者(CEO)のジョン・ロジャーズ(40)は語る。
人類の英知をネットで束ね、求められる商品だけ生産する。その手法は巨大企業も吸い寄せる「製造業の新たな夜明けだ」。米ゼネラル・エレクトリック(GE)は3月、同社と提携した。
日本経済新聞 2014.04.07
★コメント
集中から分散へ、多量から少量へ、我々の商品からわたしの商品へ。時代・市場・生活価値観が大きく変化している。変化の芽を引き抜き、スピードを高める。
速い企業が遅い企業を喰って行く時代。ニッチがビッグニッチになる時代でもある。
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■『高坂の文明論 「悪」を取り込み強くなる』
★気づき
高坂(高坂正堯 こうさか まさたか)のすごさは、エピソードを国際政治学において一般化して論じる力である。国際政治学の世界でも、軍事力は悪であるし、戦争は悪である。しかしそれらに対する免疫力を高めて、それらを内側に取り込むことで、われわれは強くなれる。高坂は論じる。「ごく簡単に言えば、より多くの種類の病原菌を体内に持っている人間がより多くの病気に耐えうるのである」。ところがわれわれは、純粋な善を求めている。高坂は嘆く。「バクテリアに対する医学の考え方は随分進歩したのに、悪に対する人間の態度はギリシャ時代からまったく変っていないし、ある意味では悪化さえしている。社会のさまざまな疾患の原因をひとつの要因に求め、それを除去することに血道をあげている人がいかに多いことか」
細谷雄一(国際政治学者)
出所不明 2015.06.21
★コメント
純粋培養の弱さ、回虫を除去することによってアトピー皮膚炎が増える、人間は善だけになってしまったらおもしろくもない、悪も取り込むことによって人間の深さも増すのでは。悪のマーケティングも面白いな。
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■『富士フィルム 技術融合、新たな「像」結ぶか 本社に「実験場」』
★気づき
「20歳の肌をいつまでも保てる化粧水」「データを永遠に保存できる磁気テープ」。東京・六本木にある本社の一角。2014年1月に開設した「オープンイノベーションハブ」(OIH)では、一見、夢物語にも思える商品づくりが真剣に議論されている。
約500平方メートルの館内には、映像、印刷や高機能フィルム、化粧品、再生医療など独自技術がずらりと並ぶ。これまで国内外の企業や大学、官公庁などから約2000人が訪れ、富士フィルムの開発部門や営業部門担当者らと知恵を出し合う。
極秘で進めるプロジェクトの中には、近く成果が出そうなものもある。例えば、高い遮熱性能と太陽光の反射を抑える機能を持つ素材で自動車や家を包み込めば、内部の快適性が高まる。OIHは今までにない「クルマ×富士フィルム」「家×富士フィルム」で新しい市場を作り出す実験場。10年以上に及ぶ構造改革の仕上げの舞台だ。
日本経済新聞 2015.03.06
★コメント
自社の固有技術を生かし、外部とのオープン・イノベーションがこれからのあり方の一つである。富士フィルムの強さの一因、ベンチマークになるのでは。
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■『ホーチミンの女性は「ブランド志向で衝動買いが多い」、博報堂調査』
★気づき
博報堂、「Global HABIT(グローバルハビット)レポート2015年Vol.3」として、ASEAN7都市を対象とした中間層女性の消費意識や買物行動、ブランド意識などの消費スタイルに関する調査レポートを発表した。
同レポートによると、ホーチミン市の女性の消費スタイルは、「ブランド志向が強く、衝動買いや新商品志向が強い。こまめに店に行くなど情報収集にも熱心で値段が高くても気に入れば買う。他者とは違うことを意識し、多くの人が同じものを持つと興味を失う」傾向が強いという。
同レポートでは、こうした傾向を「高感度な自己表現派」として分類し、構成比はASEAN7都市全体の19.0%に対して、ホーチミン市では41.0%に上り、他都市と比べても群を抜いて高い割合となっている。このような女性に対する消費活性化には、ワンランク上の商品や、「ちょっといいな」と思わせる広告やプロモーションが効果的だという。
ホーチミン市の女性に「高感度な自己表現派」の割合が高い背景として、◇長く続いた戦争とその後の社会主義政権を通じて女性の社会進出が進んだこと、◇1986年に始まったドイモイ(経済自由化)政策以降の近代化と高度経済成長によって女性の個人的な自立がさらに進んだこと、◇所得の増大と格差の拡大から、個人の欲求に基づく衝動的な消費、他人との差別化や個人的に目立ちたいという意識が強いこと、などが挙げられている。
このほかのホーチミン市の女性の消費スタイル傾向は、◇移り気なトレンド・フォロワー:21.7%、◇賢く手堅い合理派:15.5%、◇家族コミュニティー優先派:10.9%、ブランド志向コスモポリタン:10.9%となっている。
★コメント
女性の社会進出が消費のあり方に影響していることは事実である。新規事業にトライしたいという女性は多い。しかし、お酒を飲む人は少なく、一緒に食事をしてもお寿司にジュースの人も多い。このデータと私の実感には少しずれがある。
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■『言葉がわからなくてもコミュニケーションはできる』
★気づき
私は片言英語と日本語で、ベトナム、カンボジア、ラオスで活動しています。現地の一般の人は英語が出来ません。これは私にとってあまり問題ではありません。
屋台の居酒屋に入り、グループで飲んでいる現地の若者たちに It's OK と言うと、入れ入れと誘われます。ビールをご馳走になって、クラブに行くかと誘われ、そこのお金は私が払うと約束して行ったのですが、彼らが払ってしまいました。
また、3人の中年の男性が飲んでいたので入れてもらいました。そのときは指差し日本語を持っていたので会話を楽しむことができました。ご馳走になってホテルに帰り、外出をしたらその人からホテルに電話があり、ホーチミンの2区でレストランを経営しているので来ないかとのこと。お誘いなのでと、アドレスを頼りにタクシーの運転手が何回も道を聞いてくれて到着、ご馳走になりました。翌日移動中に、英語ができる娘さんからメールが入りました。松本さんは今どこですか、私の父とおじさんが松本さんに会いたいとホテルに行ったらいませんでした。今どこにいるのですか?のメールです。何回もいろいろな人からご馳走になりました。
★コメント
ベトナム、カンボジア、ラオスに行ってみての体験です。危険なこともあるのかもしれませんが、それは勘を働かせて対応。海外に行ったら言葉は気にせず、こちらがオープンにして半歩踏み出すことがホットなコミュニケーションのチャンスでは。
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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
見たいけれど見られなかった、残念。今週はぜひ見に行きたいと思っています。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第381号(2015/7/21) (c) 1999Japan Orientation
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