1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第385号

配信日:2015年9月15日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

■□ 第385号 Table of Contents □■
◇マツモト・商品開発ミネラル
『大自然における形而下と形而上の自然』
『求心力』
『一人の人間に無数の「心」』
『日常とは』
『「へん」な人間』

<伝言>
第133回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
10月8日スタートです。
新テーマ≪新興成長国の商品開発・マーケティング≫≪ブランド戦略≫を追加、より充実したセミナーへ。
32年、3千人以上の商品企画・開発・研究の方々が学びました。
★商品開発プロになるための実践練習場です。
★“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
★好奇心に火をつけるセミナーです。
商品開発カウンセリング
商品開発社内教育

2015年9月15日(火)
ベトナムで
ベトナムで、いろいろな人たちに会うことは面白い経験です。
ハノイでは起業に情熱を持っている若い起業家の、チャレンジをしている姿を見ると自分の若い時代を思い出します。日本の魅力と、ベトナムの社会ニーズの融合、そして、リバースイノベーションの話をしました。新興成長国からのイノベーションを先進国へ普及させることの重要性、今までのキャッチアップ型ではこれからの成長は期待できない。興味を持って聞いてくれました。
ホーチミンでは、和僑の会の会長、ベトナムで20年の仕事キャリアを持っている人たちからいろいろな話を聞きました。日本品質の良い商品を売るという姿勢ではなかなか成功しない。社会主義国の良い面、良くない面をよく理解し、売る仕組みづくりを開発すること。ベトナム社会に入り込む姿勢が求められています。
5年ほどの駐在を繰り返していては成功しない。ローカル化の本質を理解したような気がしました。
和僑の会の世界大会がホーチミンで開催されます。企業でも個人でも参加できます。
和僑の会を強く大きくしたいですね。

ホーチミンの朝6時28分です。楽をして申し訳ありません、今回も2010年1月6日に発信したアーカイブスです。

■『大自然における形而下と形而上の自然』
★気づき
 形而下とは形を備えているもの、感性経験で知りうるもの、時間・空間の中に形を取って現れるもの。見える自然で観察することによって学ぶもの。
形而上とは、感性経験では知り得ないもの、有形の現象の奥にある究極なもの。
自然と一体になったときに黙って示される、あるいは啓示される、目に見えるものを超えた抽象としての自然。
『知の「経営」を深める』常盤文克

★コメント
 自然を感じる、自然に包まれる。自然との回路を保つことは、人間が生きていく上で大切です。今年も自然との回路を太く、多様にしていきたいと考えています。生物多様性にも強い関心を持っていかなければ大変なことになってしまう。

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■『求心力』
★気づき
 スピリチュアルな企業アイデンティティーに交感・共感・実感することによって新しい世界(物語)ができる。発信力(説得力)より求心力(共感力)の方がこれからの力になる。

★コメント
求心力とは吸い込む力、共感される力、磁場力です。いまスピリチュアルのある企業はどのような企業なのか。ソニーは?ホンダは?トヨタは?なにかいままでの大企業ではない気がします。

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■『一人の人間に無数の「心」』
★気づき
 矛盾する欲望さえ内在。「一丸」よりも多様さを(河合隼雄氏)→人間の「こころ」も複雑化し、多様化する。 そこで人間の在り方を真剣に考えはじめると「多心論」の研究が大切になるのでは。

★コメント
 ペルソナマーケティングが言われていますが、ベースには「多心論」の考え方がないと平板になってしまう。これからの人間理解としては面白いテーマでは。

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■『日常とは』
★気づき
 日常とは、毎日繰り返される連続した安定状態のこと。その連続的日常を切断する一回性の出来事が非日常的な異常時となる。
異常時になると日常が見え、変革を起こすきっかけになる。

★コメント
 大きな変化が断層を作り、地層の中まで見ることが可能になります。2008年の変化から、もっと人間らしく生活しなければという地層が見えてくるのでは。

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■『「へん」な人間』
★気づき
 「へん」は中立な指標、「へん」とはニュートラルな状態。「へん」はたやすく「へんじゃない」に変わる。
「へん」と「へんじゃない」は多数決によって決まる。「へんじゃない」は「へんなものだから無視してもいい」になる。「へん」という「もう1つ別の立場」を排除してしまう。「へんじゃない」の多数派を代表するものが「常識」。
「へん」はひっくり返す、しかし「へんじゃない」はひっくり返される。「へん」とは「テコの視点」、テコによって動かされるものは「硬直して古くなった多数派の常識=へんじゃない」
「わからない」という方法 橋本治

★コメント
 私はいろいろな人に「へん」ですねとよく言います。私には褒め言葉ですが、人によっては貶されたと感じる人がいるようです。これからは「へん」でないとおもしろくないですよ。見当違いな「へん」は困りますが。

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日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第385号(2015/9/15) (c) 1999Japan Orientation
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