配信日:2017年3月21日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第410号 Table of Contents □■
◇マツモト・商品開発ミネラル
『普通を輝かせる』
『ソウル市内の地下鉄の駅に』
『復調アップルの深謀−成熟スマホ市場で販売最高に』
『スターバックス「差別化のポイント」』
『食の調達「持続可能」が前提』
<伝言>
◆第140回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
4月20日スタート
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。
◆商品開発カウンセリング−新しい風を吹かせる「場」です
◆商品開発社内教育−発想刺激の「場」です
2017年3月21日(火)
ベトナムに来ています。松本勝英のFacebookより
ハノイで
初めて一人でウーバーに乗った。行きのタクシーは15万ドン、帰りのウーバーは10万ドン。安い。政府は認めていないようだが、ウーバーサイドはアプリの提供だと、ずらしている。ただ今日の運転手は眠いのか、窓を全開にして首を振ったり目をこすって大きな欠伸を何回も。停車中に外に出て体を動かしたり、プロでない心配があります。
ハノイのKeangnam Landmark 72 Towerに行って来ました。ベトナムの首都ハノイ市のカウザイ区ファムフン大通りに位置する超高層ビル。ファムフン地区は新興住宅地・新興ビジネス地区で、このビルの周囲はKPMG、スタンダードチャータード銀行、プライスウォーターハウスクーパース、LG電子などグローバル企業の本部建設用地として確保されている。
オフィスとアパートがニョキニョキ、日本の高度成長時代を経験した私もびっくり。ただ気になる点は、日本は高度成長時は道路、鉄道などのインフラ整備が先行されたが、ハノイのインフラは貧弱。貧弱のまんまでビルだけが立てられて行くのは将来に禍根を残さないか。
ホーチミンで
昨日2時間ほど、ホーチミンの2区をタクシーで探検。すごい高層アパート群でした。地下鉄も通るし、高速もできるので発展地区です。40平米で20万ドルするそうです。ただまだ、未開拓の土地がたくさんあるので将来はホーチミンの高層住宅群ができるのでは。だけど価格が高すぎる。途中、乗っていたタクシーとオートバイがぶつかりびっくりぽん。こちらもオートバイもけがはなくホッとした一幕でした。
12日ホーチミンで、ベトナムにマーケティングの波を広げようと、9:30から17:00までセミナーを行いました。参加者は6人と少なく、私のセミナー歴30年の中で一番少ないセミナーになってしまいました。日本語ということが、参加者にはプレッシャーなってしまったようです。東京農工大を卒業して、日系企業で企画をしている人などレベルは高い印象です。まだスタートなのでこれからかな。
ホーチミンでは、三つ星ホテルを定宿にしています。以前は、五つ星でしたが、三つ星にして正解。ホテルの従業員に日本語を教えたり、指相撲などを教えて、大変楽しい交流をしています。皆さんも海外に行くときは二つ星か三つ星に泊まることをおおすすめします。
■『普通を輝かせる』
★気づき
わたしの「ふつう」と、あなたの「ふつう」はちがう。それを、わたしたちの「ふつう」にしよう。(愛知県の今年度の人権啓発ポスター)
普通教育、普通選挙といわれるように、「普通」はかつて、身分による限定を外すものとして、とてもまぶしいことばだった。それがいつ頃からか、等し並みのもの、これといった特徴のない凡庸なものという意味へと裏返ってしまった。この標語は、「普通」を、一人ひとりの存在を輝かせることばとして甦(よみがえ)らせようとしている。
折々のことば:655 鷲田清一 朝日新聞2017.02.02
★コメント
「ふつう」の価値を再認識したい。「ふつうのひと」「ふつうのこと」「ふつうのもの」の積み重なりが、幸せにつながるのでは。「ふつう」とは何かをもう一度問いかけたいですね。
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■『ソウル市内の地下鉄の駅に』
★気づき
ソウル市内の地下鉄の駅に、バーチャル・スーパーマーケットを開店。地下鉄の壁や扉に取り付けられたビデオディスプレーに映し出された生鮮食品の実物大画像を見て、欲しいものがあれば携帯電話のアプリで注文、その日のうちに配達される。ホームプラス社
「マッキンゼーが予測する未来」より
★コメント
都市化によってどのようなビジネスが起こるかの例示でした。バーチャルが先行して、リアルがフォローしていくビジネスモデルが面白いし、これからのモデルでは?
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■『復調アップルの深謀−成熟スマホ市場で販売最高に』
★気づき
市場の成長鈍化に逆行するように復調した理由はiPhoneに慣れたユーザーが離れないためだ。市場の中心が買い替え需要に移る中、iPhoneのリピート率は8割。慣れた操作感を捨て、アンドロイド端末を選ぶ利用者は少ない。アップルはタブレットやパソコンをまたぐ一貫した使い心地を重視し、クラウドや音楽のサービスで顧客を囲い込む。サムスン機の発火問題で目立ったトラブルがないアップルの安定性も改めて評価が高まった。
日本経済新聞2017.3.5
★コメント
アップルの強さは、使い心地良さナンバーワンであった。ゲームニクスの発想で自然に慣れてしまう設計がすごい。私のカミさんもiPhoneに変えてその使い良さにびっくり、愛用しています。
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■『スターバックス「差別化のポイント」』
★気づき
*独自のコンセプト“Third Place”(家庭でもなく職場でもない第3の空間)
*落ち着いた店内、ソファが設置してあり長居ができる
*新しいメニュー(ラテやカプチーノ)
*全面禁煙(テラス席を除く)
*ドリンクのサイズが「ショート」「トール」「グランデ」など、今までと違う呼称
*コーヒーのカスタマイズができる
*バリスタがいる
*オープンテラスを設置
★コメント
スターバックスは差別化ではなく、独自化で成功したのだ。差別化は他者に真似され、差別化の維持が難しいが、これだけ差別化が徹底されていると真似ることが難しい。差別化を生み出す独自化の仕組み作りが大事になる。
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■『食の調達「持続可能」が前提』
★気づき
企業にとって持続可能性は社会的責任だけでなく、事業や企業そのものの存続を意味する。
米コカ・コーラグループは13年、世界で調達する主要な農産物について就労者の権利や環境、農場管理システムなどを骨格とする「持続可能な農業の基本原則」を打ち出した。日本で緑茶飲料向けに調達する茶葉も例外ではない。日本コカ・コーラ調達本部の遠藤誠司・農産品原料部長は「茶葉などの原料を安定して確保するためには農業の持続が課題になる」と話す。
イオンは14年、国内主要企業で初めて漁業の持続可能性を審査する民間認証の「MSC」(対象は天然漁獲)や「ASC」(養殖事業)を軸にした水産物の調達原則を決めた。認証商品を集めた販売コーナーも15年に開設し、現在は51店舗で展開する。
「食品の安全・安心は当たり前のこと。長期的に水産製品を扱っていくには乱獲を防ぐ資源管理が欠かせない」(イオンリテールの松本金蔵・水産商品部長)。同社は密漁の疑いのある水産物や、一定の大きさに達していない水産物は調達しない。それでも漁業資源の管理や労働条件のチェックには限界がある。そこで役立つのが、東京五輪の調達でも利用される民間認証だ。
論説委員 志田富雄 日本経済新聞 朝刊オピニオン2017.3.9
★コメント
資源の持続的確保が企業の成長に欠かせない時代です。私の知っている企業でも材料の枯渇と、価格高で大きな打撃を受けています。メーカーは使っている原料の持続的保護も大事なテーマです。
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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
久しぶりに日本で「ラ・ラ・ランド」を観た。
女優、ジャズピアニストを目指す男女の夢追い人の映画。前半は平凡で面白くないが、後半は生き生きしてくる。人生の浮き沈みのタイミングのすれ違いが、恋愛の行方を微妙に左右する設定は、それがラストで生きる。かなった夢とかなわなかった夢、逃した幸福と掴んだ幸福。ミュージカル映画の伝統が素晴らしい。ジャズピアノに興味を持っているので楽しかった。1曲ピアノでジャズが弾きたいと思っていて、今情報収集中。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第410号(2017/3/21) (c) 1999Japan Orientation
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