1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第427号

配信日:2018年1月16日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第427号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『女性の視点』
      『独創性とは』
      『常識を超える』
      『禁欲の贅沢』
      『キーパーソンは語る 経済の脆弱性、金融危機以上』

<伝言>
第144回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2018年2月22日スタート
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです

2018年1月16日(火)
目標・期待
新年にあたり、将来の私の目標・期待を考えてみました。
80歳まで現役で、遊び・学び・役に立つ。
まずは元気でなければ。今まで入院・手術をしたことがないので、ぜひ80歳まで入院・手術をしない。そのために朝の日課(ダンベル、腹筋、バイク)を続ける。
「遊び」は、国内・海外の一人旅を楽しむ、映画も観たい、週に1回映画館に行く、馴染みの店で楽しく酒を飲む。趣味としてジャズピアノを一曲弾きたい、悪筆書家になりたい。
「学び」は、数十年続けてきた朝5時起きを継続して本を読む、読む本は今までの分野にこだわらず何でも読む。ハウツーも、童話も、哲学も、日本の小説はあまり読んでこなかったのでぜひ、今まで読んできていなかった分野の本も読む。
「役に立つ」は、今までの経験を若い人、ベトナム、カンボジア、ラオスの若い人たちへgive backする。
ささやか?な目標ですが、がんばります。
皆さんはどのような目標・期待を新年に込めましたか。

≪マツモト・商品開発ミネラル427号≫
正月休みに、今までのマツモト・ミネラルを読み返してみました。面白いものを少しピックアップして、新しいものとミックスしてみました。

■『女性の視点』
★気づき
 宝石箱と見まがうようなチャーム(小さな飾り)を施した外見だけでは、とても消臭剤には見えない。エステーが2015年に発売した「シャルダン ステキプラス」。店頭価格が従来品より3割高いのに大ヒットした。鈴木貴子社長が「息を吹き返したエステーの象徴」と形容する製品だ。鈴木社長がまず取り組んだのは「女性の目線で情緒的価値を追求」することだった。「私だったら、たとえトイレ消臭剤でも、便器が大きく描かれた商品を家に置きたくない」と社内に意識改革を迫った。
日本経済新聞 投資情報 2018.01.10

★コメント
 女性視点がヒューマンな生活視点になるのでは。もっとDELIGHTな商品を作らなければヒットしない。

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■『独創性とは』
★気づき
 独創性とは頭の中に「?」を持つこと。最初に「問い」ありき。

★コメント
 「問い」がなければ「課題」が見えない、「課題」が明確にならなければ「解決」がない。子どものような新鮮な眼差しで「問い」を見つけよう。今、みなさんはどんな「問い」を持っていますか。

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■『常識を超える』
★気づき
・脱常識―常識の本質を見抜く
・非常識―常識の中から正しいものだけを選び出す
・否常識―新しい仮説をたてて考える
・反常識―本質に回帰する
・越常識―障害物となる常識を乗り越える
・超常識―障害物になる常識を飛び越える

★コメント
 常識という概念はやっかいな概念です。自分では脱・非・否・反・超常識だと思っていても常識だったり、また脱・非・否・反・超だと他の人の理解が得られなかったりしてまたやっかいです。脱・非・否・反・超になるのには「執念」が必要になるのでは。

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■『禁欲の贅沢』
★気づき
 西洋ブーケみたいに花を山ほど束ねるのではなく、一輪の贅沢さが素晴らしい。また大きなお皿に3切れの刺身を美しく盛ってあるほうが、300グラムのステーキとポテトでたっぷり盛ってあるお皿より魅力的。

★コメント
 過剰の時代は禁欲も魅力になります。日本の文化的価値を見直してみませんか。

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■『キーパーソンは語る 経済の脆弱性、金融危機以上』
★気づき
――国内総生産(GDP)と比べた債務比率に注目していますね。
「経済、金融の脆弱性をみる重要な指標だ。2008年の金融危機の大きな原因は過剰債務問題だった。00年から07年までに世界の債務はGDP比250%から275%に25ポイントも増加していた」
「危機後にこの比率は下がるどころかほぼ同じペースで増え続け、275%から現在は300%に高まった。脆弱性は金融危機時と同じか、それ以上だといえる」
「今回は先進国でなく、新興国が震源だ。この指標がいわんとすることは『気をつけろ、新たな危機が起こるかもしれない』ということだ」
――具体的にはどこに問題がありますか。
「新興国経済では総じて民間部門の負債が急増している。中国を含めた多くの国でいえる。中国では国有企業とその借入金が大きな問題だ。社債発行の増大にも注目すべきで、慎重に監視する必要がある」
前欧州中銀総裁 ジャンクロード・トリシェ氏
日本経済新聞 金融経済 2017.11.21

★コメント
 イケイケどんどんの裏に大変な現実が顕在化しつつある。

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『ヒトラーに屈しなかった国王』
ヒトラーには屈しなかったが、ヒトラーとの戦により若い戦士の多数の死があった。何かスッキリしない、第3の道があったのでは?

『永遠のジャンゴ』
生き方がかっこ良かった、音楽が素晴らしかった。ジプシー音楽とスイングジャズを融合させ、後のミュージシャンに影響を与えたジャズギタリストの伝記。オススメです。

『ミスターロン』
台湾マフィアの青年が日本に逃亡して、日本の住民と心を通わせて行く物語。つなぎをした子供とその母親との寡黙な愛情もかっこいい。オススメです。最後がちょっと悲しい。

『希望のかなた』
監督はフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ。シリア難民の兄妹とフィンランドの人々の優しさと差別と暴力。大げさな喜怒哀楽の表現ではなく静かに響いてくる映像が新鮮。映画好きな方にオススメ。

『否定と肯定』
ナチスによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)は無かったという主張をイギリスの法廷で覆す法廷劇。弁護団との葛藤も重なってスリルな展開。フェイクニュースが話題になっている中で事実の証明の難しさも感じる。オススメです。

『花筐』
大林宣彦監督作品。檀一雄の純文学「花筐」を原作に大林美学の世界。戦争が若者の生と死に大きく覆っている中での青春群像。生と死のシンボルと内と外の世界を独自の美で表現。若い人に観て欲しいです。オススメです。

『スターウォーズ 最後のジェダイ』
「帝国軍」と「反乱軍」の構図を変えず新しいストーリーを創造することは大変そう。レイとルークの師弟関係、ルークの死、帝国軍の反乱などが膨らみを持たせる。エンドロールが大迫力、音楽とのシナジーも楽しめる。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第427号(2018/1/16) (c) 1999Japan Orientation
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