1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:商品開発のセオリー スパーキング

10. 生活DELIGHT商品

時代は「実用の時代」から、「生活を楽しくする時代=生活DELIGHT」へ変わっています。
生活先行情報としての、雑誌の世界を見ても「実用」に対して「生活を楽しむ」雑誌「サライ」「dancyu」を始め「Pen」「mono」「GQ」などが評判です。
雑貨、インテリアへの興味の高まりも「生活を楽しむ」コト開発の反映です。

「DELIGHT」を辞書で引いてみると(研究社新英和辞典)

a 〈人を〉大いに喜ばせる, うれしがらせる (★また過去分詞で形容詞的にも用いる;
⇒delighted; 【比較】 please より意味が強い) ・ Your present ?ed her. あなたの贈り物は彼女を大いに喜ばせた ・ It ?ed me that she remembered me. 彼女が私を覚えていてくれたことで私はとてもうれしく思った.

b 〈耳・目を〉楽しませる ・ Beautiful pictures ? the eye. 美しい絵は目を楽しませる. c 〔+目+《前》+《(代)名》〕〈人を〉〔...で〕喜ばせる 〔with〕; 〈人を〉〔...することで〕喜ばせる 〔by〕 ・ She ?ed the children with a story [by telling them a story].彼女は子供たちを話で[話をして]喜ばせた. &ラテン語「楽しませる」の意; 《形》 delighted, delightful

DELIGHTとは、ただ楽しいのではなく、たいへん楽しいこと、視覚、聴覚などの五感を喜ばせること、サービス的要素などが大切である、という意味合いを持っています。

生活DELIGHT商品のキーワードは感動、意外性、感性、驚き、こだわり、使い勝手、品位、アナログ、文化的、生産、自己実現欲求などが考えられる。
・つくるコトが楽しく、食べておいしかったと喜んでくれる食(食品)。
 「ホントーにおいしい」といわれる商品。
・古木を使って、自分も参加して建てた家。「すごーい、出来た」自慢商品。
・古着などを手直しして、自分の個性を表現したコーディネートされた服。
「カッコイイねー」商品。
・のど、胃などを心地よくしてくれる飲料。「気持ちいいなー」商品。
・自然との一体感も大事なポイント。
 月、火、水、木、金、土、日などの自然力を生かした商品。
・何回も何回も漆が塗られているので深みが違う  文化的匠の技術が中に入っている漆器。「へー、これすごい」商品。
・人間のリズムとハーモナイズする車。「停まり心地が心地よい」 いろいろキーワードを基に自分の「生活DELIGHT体験」を思い起こして下さい。
日常の中に大きな喜びを開発することが、これからの「DELIGHT」商品では。

日本オリエンテーション 松本勝英

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