出発は、私ども日本オリエンテーションの新商品開発課題から。
が3つの今日的解決テーマです。
新しいタマゴを生む仕事まずは新しいタマゴを生む仕事です。
雛を育てる仕事も大事な課題です。生まれた雛をブランド化して、より多くの利益を生み出すことは、ブランド戦略のテーマです。ブランド化の基にあるのは商品です。あくまでも出発は商品で、間違っても企業ではありません。
今までにないカテゴリー(新しいタマゴを生むこと)を開発することが、現在の急務です。
顕在市場はコモディティ化し、価格競争で利益がでない状況になっています。
これからは、今までにない新しいカテゴリーを創造する商品の開発が仕事です。
顕在市場は、市場をよく見て不満を発見解消することですが、なかなか魅力的不満は無くなりつつあります。消費者のニーズを聞くという、現在の調査の限界が露呈しています。
そこでどうするかですが、決め手は「変化」です。時代・市場・生活価値観の変化の芽を見つけ、仮説をつくって、消費者が共感してくれるかの、仮説提案力が重要になります。
変化の芽を引き抜く力です。変化に気づいていても「変化を引き抜く力」がないと、変化は新しいカテゴリーを生み出す機会にはなりません。「変化を引き抜く力」=変化への構え、意識、興味関心、商品へスパークさせるための努力が必要になります。
例を挙げて述べてみます。
私どもの仮説として、「豊かさ」の時代から「幸せ」の時代への、変化を感じています。
「豊かさ」の時代というのは「モノ持ち」の時代です。
高額な車、高級ブランドの衣服、豪華の料理など、他人が持っていない、有名で、そして高価な商品を通して自己を表現する時代でした。どんなモノを持っているかが重要で、それが「豊かさ」のキーになっていました。
それに対した「幸せ」とは「ヒト持ち」です。どんな良い家族を持っているか、どんな仲間・親友を持っているのか、より良い人間関係づくりです。
そこで、「幸せの時代」を切り口として「家族メンテナンス」「夫婦メンテナンス」の仮説テーマが考えられます。
家族の関係をよりよくサポートする食品とは。夫婦をメンテナンスする車とは。父と17才の子どもとの関係をサポートする父子商品とは。
住宅、自動車、食品などファミリーユース、ペアユースの商品に、このような変化を切り口にしたコンセプト仮説が魅力的です。
次回も時代・市場・生活価値観の変化を引きにて仮説をつくるについて述べてみたいと思っています。
日本オリエンテーション 松本勝英
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