1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

新商品開発15のヒント!(6/10)

配信日:2014年6月10日

「新商品開発・ヒントビット」第121号

・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
121○◆    マツモト・新商品開発ヒントビット
■119○   発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
30▼120        毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・

2014年6月10日(火)
 「里山資本主義」の本が刺激的です。
マネー資本主義へのアンチ、お金がなければ、へのアンチである。「豊かさ」に対して「幸せ」の生活スタイル発見、いろいろな地域、国の里山モデルを取材した、イキイキ生活の提案です。『「毎日、牛乳の味が変わること」がブランドになっている』がおもしろい。島根県の山あいで耕作放棄地を借り、牛を放している。草ばかり食べているが味は濃厚、売れる牛乳は大量ではない、日によってばらつく。牛のストレスもなく、のんびり楽農。毎日牛乳の味が変わることが強みになっている。お客は味の違いを楽しんでいる。価格は市販の5倍もする。いままでの大量生産、常識とは全く反対。ぜひ、みなさんも一読を。

★新商品開発ヒントビット第121号

1.現代社会の欲望
「承認」への欲望、みんなから認められたい、祝福されたい。

2.バーベキューは
遠い祖先の記憶を呼び起こす。文化的食としての食べるに対して本能的食としての喰うでは。

3.ネーミング
「カンタンいろいろ使えま酢」ミツカン、桃屋の「さあさあ生七味とうがらし山椒はピリリ結構なお味」、本のタイトルも「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」 広告しないケースが増えてきたのでネーミングが長くなる。

4.アフォーダブル価格
消費者が「他の製品より少し高いけれどなんとか賄える」と感じる価格帯、ベンチマーク製品の2割増し。3割を超えると他のカテゴリーの商品になってしまう。プチ贅沢の手前。

5.7年ぶりのフルモデルチェンジ「THE NEW MINI」
小さい巨人の魅力が失われていないか?難しいモデルチェンジだ。

6.ユーチューバー
HIKAKINN ユーチューバー 毎日午後7時に新商品を独自の切り口で配信する番組を持ち、141万人を超える視聴者がいる。ネットが生んだ影響者。

7.フィリップスの調理家電
10分で、自分の好みのうどん、そば、パスタの生麺ができる。マイ商品の流れ。買いたいな。

8.「遺伝子ビジネス」
コンサルのニーズがありませんか。私の知り合いのベンチャー、かなり最先端の情報提供ができると自負しております。問合せは matsumoto@jorien.com まで。

9.無駄の効用
無駄は文化。便利な文明商品から愛着という文化商品へ。

10.目的と手段の混同
デジタルは手段であって目的ではない。よく混同する。目的は何なのかをしっかり。

11.動画芸能
いまの芸能は、若い子が踊ったりほほ笑んだりしないと成立しない。

12.協生農法
植物や動物などの相互作用の活用で生態系を構築しながら生産する農法。農のイノベーションでは。

13.本「これからの経営は南から学べ」
地政学、地球の重心が北から南に変化している。今までの経営手法が通じるのか?

14.作家佐藤泰志(やすし)
「そこのみにて光輝く」「海炭市叙景」いまの閉塞感とシンクロしている、日本の寂しさがしみてくる。

15.常温ヤクルトの開発
気温が高く流通が未整備な中東、アフリカにも商品を売り込む。なかなかユニーク。

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